現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > TOYOTA GAZOO Racingが最高出力304PSの「GRカローラ」を公開、国内デリバリーは2022年後半になる予定

ここから本文です

TOYOTA GAZOO Racingが最高出力304PSの「GRカローラ」を公開、国内デリバリーは2022年後半になる予定

掲載 6
TOYOTA GAZOO Racingが最高出力304PSの「GRカローラ」を公開、国内デリバリーは2022年後半になる予定

モリゾウこと豊田社長の強い思いでGRカローラの開発がスタート

TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、米国カリフォルニア州ロングビーチにて、フォーミュラドリフト開幕戦前日にあたる現地時間3月31日、新型車GRカローラを世界初披露した。日本での発売は2022年後半を予定している。

マセラティの新型スーパースポーツカー「MC20」が寒冷地試験で様々な悪条件をクリア

■現地の様子は、以下URLから。(英語のみ)

https://vimeo.com/event/1928953

カローラは、トヨタのWRC初優勝を飾った「TE25カローラ」や、その後1000湖ラリーを制した「カローラ・レビン」など、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の礎を築き、その走りを多くのユーザーに愛されたモデル。今回、「お客様を虜にするカローラを取り戻したい!」とのモリゾウこと豊田社長の強い思いで、GRカローラの開発が始まった。

開発にあたり、レースで勝つために鍛えたクルマを市販化するという、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践。具体的には、モリゾウ自らドライバーとして出走する、「水素エンジンカローラによるスーパー耐久シリーズ参戦」を通じ、レースという極限の環境下で新技術である水素エンジンを鍛えるとともに、車両を総合的に鍛え直した。

また、様々なシーンで安心して走りを楽しめるよう、サーキットはもちろん、負荷の高いダートや雪道においても走り込みを実施。マスタードライバーであるモリゾウや、レーシングドライバーの石浦宏明選手、全日本ラリーチャンピオンである勝田範彦選手、社内の評価ドライバーなど、様々な目線を持つドライバーによって壊れるまで走り込み、徹底的に鍛え上げた。

GRカローラにはGRヤリスにも搭載した1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジンを更に強化して搭載し、最高出力224kW(304PS)を達成。同じくGRヤリスに搭載されたスポーツ4WDシステムGR-FOURをGRカローラ仕様に最適化して搭載するなど、限界領域でも安心・安全にコントロールできるクルマへと仕上げた。

また、カローラスポーツのボディを基本骨格とすることで、ロングホイールベースが生み出す高速安定性を受け継ぎながら、フロントを60mm、リヤを85mmワイドトレッド化することにより高い旋回性能を実現。意のままのスポーツ走行を安心して楽しむことができる。加えて、5ドア・5人乗りの利便性をそのままにすることで、日常生活での使い勝手と走る楽しさを高次元で両立した。

1966年に初代カローラが誕生して以降、カローラは時代と共に変わりゆくライフスタイルに応えるよう、セダンやワゴン、ハッチバックやSUVなど様々な進化を遂げてきた。今回、GRカローラが多くのユーザーに愛される走り・機能性を凝縮したスポーツカーとしてラインナップに加わり、これからもカローラシリーズは進化を続けていく。



それではGRカローラの主な特徴をまとめて紹介しよう。

機能美として昇華されたモータースポーツ起点のデザイン





そのエクステリアは、基本骨格としたカローラスポーツと比較し、フロントフェンダーを片側20mm、リヤフェンダーを片側30mm拡大。ワイドなスタンスで、野性味のある走りを予感させる。






また、1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジンを更に高出力化するため生まれた3本出しマフラーが、GRカローラならではの力強くスポーティーなリヤビューを強調。さらに、サーキットやダート、雪道などあらゆる道で冷却性能、空力性能を徹底的に鍛え上げた成果として、フロントバンパーにインテーク、フロントフェンダーとフードバルジにアウトレットを設けている。


インテリアについては、ショートストロークのシフトレバーを採用し、ステアリングから自然に腕を下した位置に配置することで素早いシフト操作を可能にした。さらに、ドリフト走行など限界域での車両コントロール用途を視野に、パーキングブレーキには手引き式を採用。

また、GR車両専用に開発したFull TFTメーターを新規採用。レーシングカーをお手本にプロドライバーの意見を取り入れ、スポーツ走行時の視認性を高めた。

GRヤリスから進化を遂げた1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン

GRヤリスに搭載された小型軽量ハイパワーユニットの更なる高出力化を目指し、エンジンの排気効率を向上。バルブ付き3本出しマフラーを採用することにより、排圧低減と消音性能を両立させた。圧倒的な加速と気持ち良い回転数の伸びがより感じられるエンジンに仕上げている。

ワイドトレッド×ロングホイールベースによる優れた走行安定・コントロール性能




カローラスポーツのボディを基本骨格とし、ロングホイールベースによる優れた走行安定性はそのままに、フロントを60mm、リヤを85mmワイドトレッド化することにより、高速旋回性能を高めた。スポーツ走行時の安定性・コントロール性が大幅に向上し、限界域での走りを意のままに安心して楽しむことができる。

鍛え抜かれたスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」と高剛性ボディ

GRヤリスと同様、電子式多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を搭載。今回、駆動配分を制御する4WDモードと、アクセル応答性やステアリングなどを制御するドライブモードを分けたことで、ドライバーの好みや走行環境に応じた選択を可能にした。さらに、ブッシュのピロボール化、スプリング、アブソーバー、アライメントの最適化にも取り組み、余すところなくGR-FOURの最適駆動力配分を路面に伝達。圧倒的な旋回性能を実現した。

また、ドライバーの操作へ俊敏に反応する走りを目指し、ボディ剛性を強化。元町工場GR Factoryにおいて生産することで実現する高剛性基本骨格に加え、リヤホイールハウス間や床下トンネル、タンク前の床下にブレースを追加することで、操縦安定性能を高めた。加えて、GRヤリスと同様に形状自由度の高いSMC(Sheet Molding Compound)工法で成形されたCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)素材のルーフパネルを採用し、剛性を高めるだけでなく、軽量化にも寄与。

そして、安定した制動力とコントロール性を実現する対向キャリパーブレーキを搭載。サーキット走行を安心して楽しむことができる。

安全安心の先進装備をスポーツカーにも搭載

最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備。日常走行での安全安心と、スポーツカーとしての走る楽しさを両立。


【新型車GRカローラ(北米仕様)の主な諸元】(開発目標値)


関連情報:https://toyotagazooracing.com/jp/gr/corolla/

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

こんな記事も読まれています

コース上で“停車リセット”もなお最速。フォードの怪物EVトラック『F-150』が総合優勝/PPIHC
コース上で“停車リセット”もなお最速。フォードの怪物EVトラック『F-150』が総合優勝/PPIHC
AUTOSPORT web
LBXの影にしたくない! 小改良 レクサスUX 300hへ試乗 第5世代HVで198psに 喜び多き所有体験
LBXの影にしたくない! 小改良 レクサスUX 300hへ試乗 第5世代HVで198psに 喜び多き所有体験
AUTOCAR JAPAN
30年もカスタムし続けた日産「フェアレディZ」は「LFA」風!?「R32GT-R」「ポルシェ」「S13シルビア」などのパーツを駆使して仕上げました
30年もカスタムし続けた日産「フェアレディZ」は「LFA」風!?「R32GT-R」「ポルシェ」「S13シルビア」などのパーツを駆使して仕上げました
Auto Messe Web
首都高で初の“たたき上げ社長”誕生! この道40年の首都高マン「3つのNEW」に注力
首都高で初の“たたき上げ社長”誕生! この道40年の首都高マン「3つのNEW」に注力
乗りものニュース
アウディ、主力SUVの『Q5』系にダンピングコントロールサス装着の“S line dynamic edition”を設定
アウディ、主力SUVの『Q5』系にダンピングコントロールサス装着の“S line dynamic edition”を設定
AUTOSPORT web
異形の新型「“完全フルオープン“スポーツカー」初公開に反響多数!?「もはやF1マシン」「美しすぎる」 爆速2シーター「ピュアスポーツ」”地中海の宝石”に登場
異形の新型「“完全フルオープン“スポーツカー」初公開に反響多数!?「もはやF1マシン」「美しすぎる」 爆速2シーター「ピュアスポーツ」”地中海の宝石”に登場
くるまのニュース
333馬力の4気筒ターボ VW最強ハッチバック「ゴルフR」改良 12.9インチ・スクリーン標準装備
333馬力の4気筒ターボ VW最強ハッチバック「ゴルフR」改良 12.9インチ・スクリーン標準装備
AUTOCAR JAPAN
ベントレーが女子大学生を本社クルーに招待する理由とは? 女性のSTEM教育を強化して製造業への関心を高めてもらうためでした
ベントレーが女子大学生を本社クルーに招待する理由とは? 女性のSTEM教育を強化して製造業への関心を高めてもらうためでした
Auto Messe Web
【既に日本完売のマセラティ】 MC20にレース復活20周年を祝う2つの限定モデル イコーナ/レッジェンダ
【既に日本完売のマセラティ】 MC20にレース復活20周年を祝う2つの限定モデル イコーナ/レッジェンダ
AUTOCAR JAPAN
【ホンダ E-Clutch 試乗】渋滞も楽チン! だけどMTバイクを操る楽しさはしっかりありました…小鳥遊レイラ
【ホンダ E-Clutch 試乗】渋滞も楽チン! だけどMTバイクを操る楽しさはしっかりありました…小鳥遊レイラ
レスポンス
ホンダ 新型「フリード」ついに発売!ハイブリッドシステム「e:HEV」初搭載
ホンダ 新型「フリード」ついに発売!ハイブリッドシステム「e:HEV」初搭載
グーネット
レギュレーション延長が新たなメーカーを呼び込むか「早ければ2026年にも」とIMSA代表は期待
レギュレーション延長が新たなメーカーを呼び込むか「早ければ2026年にも」とIMSA代表は期待
AUTOSPORT web
水平対向エンジン×MT設定アリ! 新型「スポーツ“クーペ”」初公開! 公道走行は“オプションで可能”な「RR1」に「これはイイ!」と反響も 米に登場
水平対向エンジン×MT設定アリ! 新型「スポーツ“クーペ”」初公開! 公道走行は“オプションで可能”な「RR1」に「これはイイ!」と反響も 米に登場
くるまのニュース
ベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」発表! 最高速335キロ、最高出力782馬力!! 半世紀以上ぶりにシングルヘッドライトを採用
ベントレー新型「コンチネンタルGTスピード」発表! 最高速335キロ、最高出力782馬力!! 半世紀以上ぶりにシングルヘッドライトを採用
Auto Messe Web
フル液晶メーターにステアリングスイッチってもはや上級乗用車レベルじゃん! 新型キャンターの豪華内装と安全装備がスゴイ
フル液晶メーターにステアリングスイッチってもはや上級乗用車レベルじゃん! 新型キャンターの豪華内装と安全装備がスゴイ
WEB CARTOP
やや失速気味のフェラーリ、サインツJr.はオーストリアでの復活に期待「スペインは僕たちの苦手とするサーキット」
やや失速気味のフェラーリ、サインツJr.はオーストリアでの復活に期待「スペインは僕たちの苦手とするサーキット」
motorsport.com 日本版
市販9インチカーナビが取り付け可能に…カナテクスがN-BOX用カーナビゲーション取付キット「TBX-H014」を発売
市販9インチカーナビが取り付け可能に…カナテクスがN-BOX用カーナビゲーション取付キット「TBX-H014」を発売
レスポンス
大きく変わることは決して悪くはない!──新型ミニ・カントリーマン試乗記
大きく変わることは決して悪くはない!──新型ミニ・カントリーマン試乗記
GQ JAPAN

みんなのコメント

6件
  • カローラだよ!3気筒1600ccだよ!5ドアで5人乗れるし荷物も載るよ!4駆で雪道も安心!
    と言えば嫁さんのオッケーも貰えるか!?
  • もう少しデザインを大人に出来ないものかね
    トヨタデザイナーはガキしかいないのか
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村