■ドリフトは魅せるモータースポーツに!
テレビなどでクルマの暴走行為を取り上げる際に「ドリフト走行」という言葉が用いられることがあります。
また「ドリフト行為による事故」という報道もなされることがあり、一般的には印象が良くない場合もありますが、本来の「ドリフト」とはどのようなものなのでしょうか。
【画像】トヨタが開発した「誰でもドリフト」マシンが凄い! 「人より上手い?」 驚きのドリフト走行を見る(21枚)
コーナーでクルマを滑らすようにして通過するドライビングテクニック「ドリフト」。
モータースポーツに興味がある人であれば、魅力のある走り方でもあります。
近年は漫画での取り上げやドリフトの技を披露するイベントも開催されたりと、世間一般的にもポピュラーなものとして認知されつつある走り方ですが、実際に「速さ」と結び付くテクニックといえるのでしょうか。
ドリフトは、クルマをあえてスピン状態に持ち込みそのまま姿勢を崩さずにスライドさせる走法であることから、主に後輪駆動車(とくにFR車)でおこなわれるテクニックで、4輪駆動車でも場面によっては積極的に使われるテクニックになりま
しかし、F1やスーパーGTなどのロードレースでは、駆動方式に関係無く大きなスライドをさせながらコーナーを走り抜ける場面はほとんどみられません。
0.1秒の積み重ねで結果が左右される場面では、クルマに無駄な動きをさせずレコードラインをキッチリとトレースし、少しでも路面に多くの力を加えながら前に進まなければタイムは伸びてきません。
速さを求めるときは、強力なグリップ能力を持つタイヤを使用したり安定性と回頭性両方が上手く混ざり合うサスペンションのセッティングを施し、スライドがしにくい仕様としたりします。
ドリフトは駆動輪を空転させたりサイドブレーキで抵抗を発生させたりしながらスライド中の姿勢を制御しますので前には進みにくくタイム向上につながらないのが基本となり、こういったようにドリフトは多くの場合で「速い」とはならないのです。
一方で、ラリーやジムカーナなどの競技においては、超タイトコーナーをクリアする場面があったり、ダートやスノー路面でグリップしにくい環境下を走ったりすることがあります。
ジムカーナのように90度ターンや180度ターンが連続したりする場合はグリップで旋回するよりも意図的にドリフトやテールスライド(スピンターン)をおこなうことも多々あります。
旋回しながら曲がるよりもスライドでクルマの向きを素早く変えるほうが速くなるためです。
またラリーなどでは、ダート路面やスノー路面等の路面ミューが低いコースを走る場面が出てきます。
グリップ走行をしようとしてもうまく減速出来なかったり、コーナーで膨らんで曲がりきれなかったりするため、ドリフト状態でクルマの向きを変えながら走り抜けたりもします。
サイドブレーキでスピンモードを作り出しておこなうドリフトやタイヤを空転させるドリフトが速さには繋がらないことは分かりましたが、逆にタイムアップを狙えるドリフトとはどのようなものなのでしょうか。
これは、コーナリングでクルマの後部を微妙に滑らしアンダーステア(コーナリングで外に膨らむ状態)を消すドリフトなら速さに繋がるといえます。
また4輪ドリフトといわれるフロントタイヤの舵角修正を最小限に抑え込むドリフト(フロントタイヤもほぼ真っ直ぐ状態)は、クルマが横滑りをしながらも舵角が限りなくゼロに近いため、クルマが前進する力を効率良く無く路面に加えらます。
常にコーナーの出口に向かって進もうとするためハイパワー4WDスポーツ車などでタイムアップを目的におこなわれたりします。
ドリフト走行はグリップ走行に比べて、一般的には抵抗ロスが多くなりタイムも遅くなる場面が多いですが、走るステージやクルマの特徴次第では有効といえるようです。
※ ※ ※
ここ10年ほどではドリフトは単なる走行技術のひとつから魅せるモータースポーツに変化を遂げています。
グリップ走行などでの速さを求めるカスタマイズとは異なるドリフトマシンには多種多様なモデルがベースとなるほか、2台が接近する「追走(ツインドリフト)」などは見る者を魅了するなど、ドリフトはただの暴走行為ではないのです。
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