■660ccのスバル「小さな高級車」に反響殺到!
スバルには、かつて「ルクラ」というユニークなクルマが存在しました。
一体どんなクルマで、現在どのような反響が見られるのでしょうか。
【画像】超カッコいい! これが660ccの「小さな高級車」です!(58枚)
ルクラが発売されたのは2010年のこと。全高の高さと車内の広さを特徴とする「スーパーハイトワゴン」カテゴリに該当する軽自動車でした。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1730mm、ホイールベースは2490mmと、軽自動車規格いっぱいの全長全幅に、先述した“背の高さ”を組み合わせたもの。
またタイプは通常グレード「ルクラ」のほか、カスタムグレードの「ルクラカスタム」の2タイプが用意されていました。
ルクラのエクステリアは、ラウンド感のあるフロントフードや、ボディサイドに伸びやかなキャラクターラインを採用することにより、躍動的でスタイリッシュなフォルムを実現。
一方、ルクラカスタムのエクステリアは、大径フォグランプを内蔵したフロントバンパーや、光輝感を持たせたフロントメッキグリルなどを採用し、荒々しく鋭い存在感のある印象を与えるデザインです。
インテリアは、凹凸を無くした滑らかな面にアクセントライン処理を施した、質感の高いインストルメントパネルを採用。
身体を包み込む適度なホールド性と、ソファのような豊かな厚みを持たせたシートを搭載した、快適な座り心地も特徴です。
エンジンルームのコンパクト化や、タイヤの四隅配置によって2070mmの長い室内長を実現し、大人4人がゆったりくつろげる1065mmの前後乗員間距離を確保しているのも魅力。
さらに、床面を低くすることで1385mmの室内高を確保し、同時に足元スペースにゆとりを持たせ、乗員全員が楽な着座姿勢でくつろげるように設計されました。
内装色は、ルクラが「アイボリー」と「ブラック」のツートンカラーで、ルクラカスタムが「ブラック」です。
パワーユニットには、NA(自然吸気)およびターボを搭載した660ccの直列3気筒エンジンを採用。前者は最高出力58馬力・最大トルク65Nm、後者は最高出力64馬力・最大トルク103Nmを発揮します。
安全装備として、ABS(アンチロック・ブレーキシステム)と電子制御制動力配分システムを組み合わせ、少ない力で大きな制動力を発揮できるメカニカル2段アシスト機能も装備。
ボディカラーは全7色から選択可能で、車両価格は114万円から146万円で販売されていました。
そしてこのルクラはダイハツでも「タントエグゼ」の車名で売られていた、いわゆるOEM供給モデル。
「タント」をベース車としながら、シートアレンジや室内空間の確保よりも座り心地の良さを優先し、より上質なシートに変更した上級志向のモデルです。
また上質感を演出するため、あえてタントのようなスライドドアは採用せず、外側に向かって開くヒンジドアを採用。
しかしそれが仇となって販売台数が振るわず、ダイハツ側のタントエグゼは2014年に販売終了となり、スバルブランドのルクラも同じタイミングで生産終了。
在庫分を消化して2015年に販売終了という、わずか約5年間の短命となってしまったのです。
ちなみに、ルクラは「ただバッジを貼り替えただけ」のモデルではなく、しっかりタントエグゼとの違いもありました。
タントエグゼではメーカーオプションとなっていた運転席シートリフター(座面の高さ調節機能)や、チルトステアリング(ハンドルの位置調整機能)、フロントシートベルト・ショルダーアジャスター(シートベルトの肩口の高さを調節する機能)がルクラでは標準装備となっており、メインターゲットである女性ユーザーにより配慮されているのが特徴だったのです。
※ ※ ※
このような特徴を持つルクラに対し、現在も様々な反響が見られます。
「一度乗ってみたかったな」
「上質な軽自動車ってアイデアは最高だし、今ならもっと売れてたかもね」
「ラインナップから落ちちゃったのが残念すぎる」
など、誕生が早すぎたと言う声や、後継モデルが出ていたならば売れていたと考える人も。
「今も大切に乗ってます!リアシートの足元はタクシーより広い!」
「中古車屋に見に行ったけど意外と安くていい感じだった」
「この前初めて見た…なんだこのクルマって思ったけどダイハツのOEMなんだね」
さらに上記のように、現在の中古車市場では約30万円と購入しやすい価格帯であることから購入を検討しているという投稿や、愛車として所有し満足している人も見られました。
このように反響を見ると、ルクラが目指した「上質な軽自動車」というコンセプトはユーザーにとって決してハズレではなかった様子が伝わってきます。
後部座席の乗り心地についても、オーナーから太鼓判を押されており、食わず嫌いせずに実車に乗ってみたユーザーにだけ伝わる良さがあるようです。
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このライターよっぽど金に困っているのか?もっと真面目に取材して書けよ。