日本で売れている“日産”と世界で売れている“NISSAN”の顔ぶれは全然違う!? 2019年の車種別グローバル販売でベスト10に入った「世界で売れてる日産車」は?
「日本で売れている日産車」といえばノートやセレナ、軽自動車のデイズ/デイズルークスといった車種だろう。
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では、「世界的で売れている日産車」はどのような顔ぶれとなるのか? このほど当サイトの日産自動車への取材で、2019年のグローバル販売台数が判明。
なんと世界首位はシルフィでエクストレイルを上回る販売台数を記録! ほかにも意外な日本未発売の日産車がベスト10に名を連ねる結果となっている。
文:永田恵一
写真:NISSAN
【画像ギャラリー】日産 世界販売ベスト10車&選外の日本未発売車
日本で売れた日産車ベスト10は?
2018年には日産車として初の登録車販売台数No.1を獲得したノート。2019年も国内の日産車で「最も売れた車種」となっている
日産は、日本で2019年に登録車を約30万5000台、軽乗用車を約16万2000台と、乗用車を合計約46万7000台販売した。
(※商用車は軽が約3万8000台、4ナンバーの小型商用が約6万2000台の合計約10万台と、商用車の販売台数も小さくない)
軽を含んだ乗用車販売ベスト10は以下の通りだった。
◆日産 2019年暦年 販売台数ベスト10【日本】
1位:ノート/11万8472台
2位:セレナ/9万2956台
3位:デイズ/8万9371台
4位:デイズルークス/6万8068台
5位:エクストレイル/3万6505台
6位:リーフ/1万9789台
7位:マーチ/9343台
8位:エルグランド/6729台
9位:キューブ/4331台
10位:スカイライン/3797台
6位までのリーフが国内乗用車販売の約91%を占めており、統計を見ると改めて主力車種への依存度が高いことがよくわかる。
また、8位のエルグランドは、アルファード/ヴェルファイアに対しては完敗ながら日産の国内販売で見ればまずまず売れており、300万円以上する高価な車種であることを考えると、現行モデルの登場から10年が経っても廃止にならない理由も理解できる。
日本未発売モデルが上位に! 日産世界販売 1~3位
■1位:セントラ・シルフィ・ティーダセダン/70万6000台
シルフィ/日本での年間販売台数:1780台(※写真は新型の中国仕様)
北米ではセントラ、中国ではシルフィの車名で販売されるこの3台は、日本で売られているシルフィに相当するモデルで、トヨタ カローラやホンダ シビックなどがライバルとなるミドルクラスの4ドアセダンである。
北米と中国ではすでに新型にフルモデルチェンジされており、クーペルックのスタイルやスポーティなインテリアといった特徴を持つ。
日本のシルフィも、こちらにe-POWERやスポーツモデルを設定したうえで早期にフルモデルチェンジしてほしい。
■2位:エクストレイル・ローグ/67万9000台
エクストレイル/日本での年間販売台数:3万6505台(5位)
日本、中国、欧州ではエクストレイル、北米ではローグの車名で販売されるミドルSUV。仕向地によるパワートレーンの違いを除けばおおよそ世界共通だ。
日本では5位にランクインしているが、グローバルではそれを上回る2位に。
ミドルSUVは、世界各国で万遍なく需要のあるジャンルだけに、これだけ売れるのも納得できる。
■3位:キャッシュカイ・ローグスポーツ/58万6000台
キャッシュカイ・ローグスポーツ/日本未発売
中国、ヨーロッパのキャッシュカイ、北米のローグスポーツは、エクストレイル&ローグを全長で250mmほど小型化し、スタイリングなどを全般的にスポーティな方向としたSUVだ。
日本車で例えればマツダCX-30に近いポジションで、全長4394×全幅1806×全高1595mmとなる。
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■4位:アルティマ・ティアナ/31万7000台
アルティマ/日本未発売
日本のティアナ、中国と北米のアルティマは、日本車ならトヨタ カムリやホンダ アコードがライバルとなる、実用性重視のFFラージセダンだ。
日本仕様のティアナは、すでに生産を終了しているが、新型のアルティマはここ2年以内にフルモデルチェンジされており、2Lの可変圧縮比ターボエンジン(VCターボ)を搭載するなど、激戦区を戦うモデルだけに力が入っている。
■5位:サニー・ヴァーサセダン・アルメーラ/28万9000台
ヴァーサセダン/日本未発売
中国のサニー(現在は一時的にラインナップ落ちしているものと思われる)、北米のヴァーサセダン、東南アジアのアルメーラは、日本でも2016年まで販売された「ラティオ」に相当するコンパクト4ドアセダンだ。
ヴァーサセダンとアルメーラは、2019年にフルモデルチェンジされており、ヴァーサセダンは1.6L・4気筒NAエンジン、アルメーラは1L・3気筒ターボエンジンを搭載するなど、なかなか芸が細かい作り分けがなされている。
■6位:キックス/24万1000台
キックス/日本未発売(※2020年夏日本発売予定)
キックスは、ホンダ ヴェゼルに近いポジションとなる世界各国で生産・販売されるコンパクトSUVである。
コンパクトSUVは世界中で需要が多いだけにキックスの販売も好調だ。また、キックスは2020年央に「e-POWER」を設定するなどの手を加えたうえでジュークの後継車として日本にも導入されることになっている。
前述したように柱となるモデルがほしい日産の国内販売や、日産ファンにとっては待望の存在となるに違いない。
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■7位:フロンティア・ナバラ・NP300/21万6000台
ナバラ/日本未発売
北米、南米、東南アジアなどを中心に販売されるこの3台は、かつてのダットサントラックの後継車、日本車ならトヨタ ハイラックスや三菱 トライトンのライバルとなるミドル級のピックアップトラックだ。
この3台もハイラックスやトライトンと同様にインテリアなどは乗用車的で、乗用車代わりに使っているユーザーも多い。
ハイラックスの意外な好調ぶりを見ると、日本での販売も期待したいモデルだ。
■8位:DFL-TRC/16万台
DFL-TRC/日本未発売(※写真は東風汽車のトラックEV350)
これは、日産の中国でのパートナーとなる東風汽車と日産の子会社である東風汽車股份のトラックとバスの販売台数だ。
中国のような大国ではトラックとバスと販売台数も日本とは桁が違う。
■9位:ノート・ヴァーサハッチバック/14万2000台
ノート・ヴァーサハッチバック/日本での年間販売台数:11万8472台
こちらは日本のノートとノートの北米仕様だ(現在、ヴァーサハッチバックはラインナップ落ちしている模様)。
ノートが日本で販売される日産車で唯一10万台以上売れている車種であるところをみると、2020年夏に登場予定の次期型ノートの役割は非常に重要となってくる。
■10位:ムラーノ/10万8000台
ムラーノ/日本未発売(※2015年まで日本でも販売)
レクサス RXなどがライバルとなるラージプレミアムSUVのムラーノは、日本でも2015年まで2代目モデルが販売されていた。
現在は3代目モデルに移行しており、中国、北米を中心に販売されている。
中国向けは2.5Lスーパーチャージャー+モーターのハイブリッドも設定しており、ムラーノは世界的に見れば日産にとってなかなか重要なモデルといえる。
◆ ◆ ◆
世界的に売れている日産車は、日本で売れている日産車とは大きく違う顔ぶれだった。
2020年が心機一転の年となる日産には、現在日本で販売されないモデルの日本導入も含めた国内販売の大幅な再構築を行い、日産復活の狼煙を上げてほしいところだ。
(※本稿の各世界販売台数は日産自動車公表値をもとに作成。また、日本国内の数値は日本自動車販売協会連合会のデータをもとにしています)
【画像ギャラリー】日産 世界販売ベスト10車&選外の日本未発売車
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