「過去最高難易度の砂丘ステージもオープンカントリーM/T-Rとランクル300が掛け合わされ、攻め切ることができたので、ますます難しくなるダカールラリーでも戦えることを実感」(TLCドライバー三浦選手)
トーヨータイヤはこのほど、2022年12月31日から2023年1月15日にかけてサウジアラビアで開催された「ダカールラリー2023」において、同社のピックアップトラック/SUV用オフロード向けタイヤ「オープンカントリーM/T-R」の供給を通じてサポートを行なった、トヨタ車体のラリーチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(以下TLC)」の車両「トヨタ・ランドクルーザー」が市販車部門で優勝したことを発表した。
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トーヨータイヤは2021年よりTLCのダカールラリー参戦へのサポートを行なっており、昨年、本ラリーへの参戦を継続してサポートすることを発表した。TLCとともに培ってきたオフロードレースにおける技術と経験を生かし、ランドクルーザー「LC300(ダカールラリー2023仕様)」2台へ、岩場や砂漠などの悪路走破性を高め、サステナブル素材を配合することで環境負荷の低減を図った「オープンカントリーM/T-R(ダカールラリー2023用スペック/サイズはLT285/70R17 116/113P)」を開発、供給してきた。
ダカールラリー2023は、サウジアラビアを西岸部から東岸部へ横断するルートで構成され、コース上の各所に設けられたプロローグステージを含む計15カ所のスペシャルステージ(競技区間)とその間をつなぐリエゾンセクション(移動区間)の累積走行タイムを競う。競技区間をつなぐリエゾンセクションを合わせた総走行距離は約8900kmにもおよび、車両、タイヤ双方に大きな負荷のかかる長い砂丘ステージもあるなか、オープンカントリーM/T-Rの高い悪路走破性と耐外傷性が走行をサポートし、TLC参戦車両は2台ともに完走を果たした。
市販車部門においてRonald Basso(ロナルド・バソ)選手/Jean Michel Polato(ジャン・ミッシェル・ポラト)選手の車両が1位、三浦昂選手/Laurent Lichtleuchter(ローラン・リシトロイシター)選手の車両が2位のワンツーフィニッシュとなり、TLCは同部門での10連覇を併せて達成した。
TLCの角谷裕司監督はこのように述べている。
「今回、ランドクルーザー300の性能を最大限引き上げる仕様に改良されたオープンカントリーM/T-Rとともに戦い、ダカールラリー2023で市販車部門10連覇達成することができました。軽量化されたランドクルーザー300×オープンカントリーM/T-Rでなければクリアできなかった難所がいくつもあるほど、今大会の砂丘ステージは厳しかったですが、共同開発の強みを生かすことができ、よかったと思います。」
また、同チームドライバーの三浦昂氏からは「私たちの想定を超える厳しいルート設定で、苦しい展開のラリーでした。しかし、過去最高難易度の砂丘ステージもオープンカントリーM/T-Rとランクル300が掛け合わされ、攻め切ることができたので、ますます難しくなるダカールラリーでも戦えることを実感しました。たくさんの応援、ありがとうございました。」と感謝のメッセージが届いた。
オープンカントリーM/T-R(ダカールラリー2023用スペック)
この製品は、トーヨータイヤが2021年にダカールラリーでの使用を想定して開発したオープンカントリーM/T-R(LT285/70R17 116/113P)を、TLCがダカールラリー2023に参戦する車両・ランドクルーザー「LC300(ダカールラリー2023仕様)」に合わせて、ゴム配合、タイヤの構造をチューニングし、耐久性を向上させたもの。岩場や砂漠などの荒れた路面における走破性能を追求するとともに、高速走行時の衝撃によるタイヤの損傷をミニマイズするデザイン、コンパウンド、そして高剛性のビード構造を採用している。
また、「持続可能なモビリティライフの実現」を目指す同社の方針に沿って、サステナブル素材を使用している点も特色。タイヤを構成する部材のうち、主にトレッド、カーカスプライ、サイドウォールの部材において、バイオマス(植物等の再生可能な材料を由来とする)由来のブタジエンゴムとスチレンブタジエンゴムを、また、リサイクル素材として再生ビードワイヤーを採用している。
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