■内外装もスポーティな「フォレスター スポーツ」の魅力とは
スバルは、ミドルサイズSUV「フォレスター」に1.8リッターターボエンジンを搭載したグレード「スポーツ」を追加すると2020年10月22日に発表しました。あわせて商品改良もおこなわれています。
【画像】イケメン度マシマシ! スバル新型「フォレスター スポーツ」をささっと見る(35枚)
フォレスターのターボ仕様は気持ち良い加速感が特徴だといいますが、おなじくターボエンジンを搭載するミドルサイズSUVの1台としてマツダ「CX-5」が存在。両車はどのような違いがあるのか、ターボ仕様同士を比較していきます。
ターボエンジンが搭載されるフォレスター スポーツの外観は、ほかのグレードに対して差別化されており、ブラック塗装のフロントグリルや、ダークメタリック塗装のアルミホイールなどを装着。見た目から、スポーティさが存分に演出されています。
また内装を見ると、シートにはホールド性などの機能性に優れたウルトラスエード/本革を採用し、最上級スポーツグレードにふさわしい仕様としました。
一方、CX-5でターボが搭載されるグレード「25T」は、通常グレードの「25T Lパッケージ」と、特別仕様車の「25T エクスクルーシブモード」、「25T 100周年特別記念車」の3仕様の展開です。
ターボ仕様独自の内外装が装備はないものの、エクスクルーシブモードと100周年特別記念車には、特別仕様車としての特別装備が存在します。
25Tの追加とあわせて設定されたエクスクルーシブモードは、シート素材にナッパレザーを採用したほか、インテリア上部に黒、下部にディープレッドという専用のカラーコーディネーションを設定。
本物の木を素材とする本杢の加飾パネルを採用しているなど、ワンランク上の上質な室内空間を実現していることが大きな特徴です。
また、19インチアルミホイールに、専用の高輝度ダーク塗装が施されました。
100周年記念車は、名前の通りマツダの創立100周年を記念して設定された特別仕様車で、2021年3月末までの期間限定で販売されます。
ターボ仕様のCX-5の場合は、前述の25T エクスクルーシブモードをベースに、創立100周年記念バッジ(フロントフェンダー部)や、創立100周年記念バッジ付きフロアマット、創立100周年スペシャルロゴ刻印のヘッドレストなどを装備。
また、加飾パネルが本杢からハニカムシルバーになるなどの違いが設けられています。
■フォレスターとCX-5 よりパワフルなターボエンジンを積むのはどっち?
次に、搭載されるターボエンジンのスペックを比較します。
フォレスター スポーツに搭載されるエンジンは、1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボです。MTモード付きCVTと組み合わされ、最高出力177馬力・最大トルク300Nmを発揮します。
フォレスター スポーツが搭載するエンジンは、2020年10月15日にフルモデルチェンジが発表された新型「レヴォーグ」に搭載されるものと同じ、CB18型という新開発の1.8リッター直噴ターボ“DIT”エンジンです。
日常での扱いやすさを重視し、低回転域から高トルクを発生。アクセルを踏み込むとしっかりとした加速感が得られ、高速道路上での合流や追い越しなども気持ち良くおこなえます。
また、少ない燃料でより多くのエネルギーを生み出す最新技術リーン燃焼などの採用によって、優れた環境性能を実現しました。
駆動方式はAWD仕様のみの設定で、燃費(WLTCモード、以下同様)は13.6km/Lです。
水平対向エンジンとは、左右対称に配されたピストンが水平に往復する動きをするタイプのエンジンで、向かい合うピストンが互いの慣性力を打ち消し合うように動くことから、ボクサーエンジンとも呼ばれます。
乗用車で採用例が多い直列エンジンと比べて、水平対向エンジンは低重心かつ低振動というポイントをはじめ、さまざまな独自のメリットがあるといわれます。
一方、CX-5 25Tに搭載されるエンジンは、2.5リッター直列4気筒直噴ターボで、6速ATと組み合わされます。
CX-5より車格の大きい3列シートSUV「CX-8」にも搭載されるパワフルなエンジンで、最高出力230馬力・最大トルク420Nmを発揮します。
2WD仕様と4WD仕様が選択でき、2WD仕様の燃費は12.6km/L、4WD仕様の燃費は12.2km/Lです。
そして、予防安全機能について見ると、フォレスター スポーツには全車速追従機能付きクルーズコントロールと車線中央維持+先行車追従操舵を組み合わせた安全装備として停止時から約120km/hで動作するアイサイトツーリングアシストを搭載。
衝突被害軽減ブレーキは、クルマだけでなく横断歩行者や自転車も検知するタイプで、前方車両との速度差が約50km/h以下で衝突回避、または被害を軽減する制御です。
アイサイトセイフティプラスとして、後側方警戒支援システム(スバルリヤビークルディテクション)や、LEDヘッドライトに搭載されるアダプティブドライビングビームも装備されます。
また、フォレスター スポーツにはドライバーモニタリングシステムが全車に標準装備され、インパネセンターバイザーに内蔵されたカメラがドライバーの顔を自動で認識し、シートポジションやドアミラー角度、空調などを自動的に再現。
走行中に一定以上目を閉じているなど危険な状態のときには、警報音や警告表示が出る警報機能も搭載されています。
CX-5 25Tに搭載される予防安全装備については、全車速に対応したクルーズコントロールや、約60km/h以上で動作するレーンキープアシストシステムなどを装備。
衝突被害軽減ブレーキは、クルマ(約4km/hから約80km/h走行時)や歩行者(約10km/hから約80km/h走行時)を検知し、夜間の歩行者検知についても、歩行者検知精度の向上が図られています。
側方および後方のクルマを検知するブラインドスポットモニタリングや、アダプティブLEDヘッドライトも、標準装備です。
※ ※ ※
フォレスターのなかで最上級スポーツグレードに位置づけられるフォレスター スポーツの価格(消費税込、以下同様)は328万9000円です。
一方、CX-5 25Tの価格は342万1000円から408万1000円に設定されています。
スポーティなターボエンジンを搭載したフォレスター スポーツとCX-5 25Tは特異な魅力を持っているといえるでしょう。
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エンジンの更新もいいけど、あのカニの爪みたいなテールも早いとこ変更してほしい