軽オープンの雄「コペン」にシリーズ随一の本格派が登場!
2019年10月15日、トヨタとダイハツがコペン GRスポーツを発売。開発元のダイハツと「GR」ブランドを展開するトヨタ、それぞれの販売店で同車の購入が可能となった。
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「GRスポーツ」は、トヨタが展開するスポーツ系モデルのひとつ。既存のトヨタ車をベースに、走りの性能を高めた点が売りで、86などにもGRスポーツが設定されている。
軽自動車のなかで稀有なオープンモデル、コペンに加わった本格派スポーツモデルは、“普通のコペン”と何が違う?
文:ベストカーWeb編集部
写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】注目の軽スポーツ!! コペンGRスポーツの内外装を詳しく見る
GRスポーツの外観は「普通のコペン」とかなり違う!!
新型コペン GRスポーツ。フロントマスクの意匠変化で、標準仕様と大きく異なる顔つきに
2019年1月の東京オートサロンで突如公開され、話題を集めたコペン GRコンセプト。外観は、これまでトヨタが展開してきたGR系モデルのイメージを反映し、標準仕様のコペンとは大きく異なるフロントマスクが特徴的だった。
今回、正式に発売されたコペン GRスポーツは、先述のコンセプトカーがそっくりそのまま市販版になった形で、フロントフェイスには水平・垂直基調の「GR」グリルを採用。
六角形のグリルを採用するベース車の標準型コペン ローブと比べると、より精悍になった顔つきが印象的だ。
ちなみに、トヨタとダイハツのコペン GRスポーツは全く同じデザインで、細かな部分も含めて差別化はなされていない。
もちろん、標準モデルとの「違い」はフロントマスクだけでなく、専用のフロント&リアバンパーやラジエーターグリル、BBS製の専用鍛造アルミホイールなど、GRの文法に沿ったお決まりの装備がおごられ、きっちり差別化が図られている。
走りの「違い」は足回りとボディ剛性強化が中心
真骨頂はやはり走りに関するチューニング。足回りを中心に専用セッティングが施されている
デザイン面もさることながら、「違い」の真骨頂は、やはり走りに関する部分。
トヨタが展開するGR系モデルには、チューニングの度合いにより、GRスポーツ<GR<GRMNという段階があり、GRスポーツは内外装のパーツや足回りを中心としたライトチューニングが中心のモデル。
コペン GRスポーツも、この例に沿ってボディ剛性や足回りのチューニングを中心に手が入れられている。
ボディ剛性に関する部分では、フロントブレース追加やセンターブレースの形状変更などを行い、最適な剛性バランスを実現。
また、足回りではサスペンションのスプリングレートを最適化し、専用のショックアブソーバーと組み合わせることで、「しなやかな動きと接地感のあるフラットな乗り味」を追求したという。
軽スポーツといえば、ホンダ S660とコペンが双璧だが、ミドシップの硬派なS660に対して、どちらかといえば、良い意味での「緩さ」も魅力だったコペンにGRスポーツが追加されたことで、走りがどう変わるかも注目だ。
価格は「普通のコペン」の約30万円高!!
コペン GRスポーツのリアスタイル。リアエンブレムもダイハツバッジではなく、フロント同様、コペン専用の車種エンブレムが付く
このほかインテリアでは、専用のレカロシート&MOMO製専用ステアリングホイール、自発光式3眼メーターなども採用するコペン GRスポーツ。その注目の価格はCVTモデルが238万円、5速MTモデルが243万5000円となっている。
コペン ローブSと比べると、CVT車で29万円高、5MT車で32万3000円高という価格差(※コペン GRスポーツのMT車は「フロントスーパーLSD」が標準装備)。
一時期、トヨタディーラーでの販売モデルとダイハツディーラーでの販売モデルで、車名やフロントマスクを一部変更するのでは、という噂もあった(例えばダイハツのミライースはトヨタディーラーでは「ピクシスエポック」として販売)が、コペンGRスポーツではそうした変更はなく、トヨタ、ダイハツ、どちらで買ってもまったく同じ車名・同じ仕様となる。
カラーバリエーションは、GRのイメージカラーでもある「パールホワイト」を筆頭に、全8色展開。東京オートサロンのダイハツブースで展示された「トニコオレンジメタリック」も設定されている。
軽自動車ゆえ、エンジンそのものにチューニングは施されていないものの、走り味はかなり変わるはず。その実力と「走りの違い」については、追ってレポートしたい。
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