ヤマハのアレックス・リンスは負傷によってMotoGP第10戦イギリスGPを欠場。第11戦オーストリアGPで復帰していたが、スプリントレースはリタイアしてしまった。
リンスはサマーブレイク前のオランダGPで転倒した際に右手を骨折。その影響がサマーブレイク明けのイギリスGPでもまだ残っており、初日を走ったのみで残りは欠場していた。
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イギリスGPから2週間後のオーストリアGPでは、体調も良くなったと語っていたリンス。スプリントレースは21番手スタートから序盤にポジションを上げていたが、レースが終盤にさしかかるところでリタイアに終わった。
彼いわく、今回のリタイアは体調に何かあったわけではなく、マシンにメカニカルトラブルが発生してしまったからだという。
「タフな1日だったよ。バイクにメカニカルな問題が発生してしまったんだ」
リンスはそう語る。
「コーナーを曲がって行くときに、とてもゆっくりと抜けていくような感じがあった。バックストレートでも、6速に上げることができなかったんだ」
「問題がどこに起因するものなのかを理解するために、もう2~3周走ってみたけど、無理だった。バイクのパワーが少しづつ落ちているように感じたんだ」
「だからエンジンが壊れてしまう前に、リタイアを選んだ。カタールでもすでにエンジンが壊れているけど、あまり良いものじゃないね」
そしてリンスはスプリントレースの内容については、フラストレーションの溜まるものだったとも語っている。
「残念だよ。スプリントレースを走った限りでは、タフなレースだった。良いスタートは切れたけれど、バイクの減速でかなり苦労していたんだ。週末を通じて、かなり多くの問題があった。僕にできるのは気持ちを鼓舞し続けることだけだった。このままプッシュして、明日どうなるか様子を見てみよう」
「僕の経験してきた状況や自宅で過ごして来た時間から、落ち着いているように見えるかもしれない。でも正直フラストレーションが溜まっている」
「バイクの減速で問題は山積みで、セッション毎にセッティングを変えていたけど、止めることすらままならなかった。完全に快適だと感じられた瞬間は無かった」
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