30年現役のベテラン警察車両だからこそ
愛知県警広報課は2024年7月14日、現役の三菱GTOパトカーに残る激レア装備の動画を公式X(旧Twitter)で公開しました。
絶滅寸前?アクリル板付きパトカーが風前の灯 そもそもなぜついているのか
「これ知ってる人!?」という文言とともに紹介されたのは、「ターボタイマー」。これは、ターボのローターシャフト(軸)部分の焼き付けを防ぐための装置です。ターボユニットを動かしている最中、タービン内部ではこのシャフトやブレードが高速回転しているため、極めて高温になります。
この高温状態でターボをすぐに止めてしまうとオイルの循環も止まり焼き付いてしまうため、それを防ぐために鍵を抜いた後も一定時間回転させ、軸受け部分へのオイル供給を続けて徐々に止まるようにするためのタイマーが「ターボタイマー」になります。
動画では、イグニッションスイッチをOFFにして鍵を抜いた状態でもアイドル状態のエンジン音が響くなか、デジタル表示された数字のカウントダウンが行われ、「ピッピツピッ、ピー」の音とともに数字が消え、ターボも停止する様子が収められていました。
「GTO」は三菱自動車が1990(平成2)年から2001(平成13)年まで製造していた2ドアのスポーツクーペで、愛知県警のものは1997(平成9)年2月に初度登録された車体になります。搭載するのは排気量2972ccのV型6気筒ツインターボエンジンで、運用開始からもうすぐ30年経とうとするベテラン車ですが、その外観などからいまだに高い人気を誇るため、広報車としていまでも現役で使用されています。
ただ、昨今のクルマでは見られない装備のため、若手ドライバーでは知らない人がいる模様です。
今回の動画投稿でも、リポスト(返信)などで「懐かしい!」というのと共に、「知らなかった」という声も上がっていました。
※一部修正しました(7月17日12時10分)
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