現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 最近見かける? 給油口付近にある「謎の青い蓋」何のため? 燃料とは違うけど一部車種で「絶対、必要なモノ」とは

ここから本文です

最近見かける? 給油口付近にある「謎の青い蓋」何のため? 燃料とは違うけど一部車種で「絶対、必要なモノ」とは

掲載 24
最近見かける? 給油口付近にある「謎の青い蓋」何のため? 燃料とは違うけど一部車種で「絶対、必要なモノ」とは

■AdBlueは排出ガスをキレイにする影の立役者

 最近のディーゼル車は、かつての「黒煙を吐く」というイメージが払拭され、燃料代も安く抑えられることから注目されています。
 
 そんななか、一部のディーゼル車の給油口には、謎の青いキャップが付いていることがありますが、何の意味があるのでしょうか。

知らなかった! 車の「スマートキー」でできる「めちゃ便利」なプラス機能に「それ欲しい!」と反響続々

 ディーゼル車はガソリン車よりも燃料代が安く抑えられる他、トルクフルな走りなどにより、近年注目のモデルです。

 かつてのディーゼル車は振動や騒音が激しくて、排気ガスも黒煙まみれなどというイメージが少なくありませんでした。

 ところが近年では、欧州車を筆頭にクリーンディーゼルが普及したこともあり、ディーゼルエンジンのイメージが大きく変わってきています。

 そんなディーゼル車には給油口やエンジンルームの脇に、青いキャップの充填口が備えられているクルマもあります。

 青いキャップの正体は「AdBlue (アドブルー) 」という溶液を充填するための補充口になっています。

 AdBlueは別名「高品位尿素水」ともいわれ、基準の厳しいドイツ自動車工業会(VDA)が商標登録している製品で、排気ガスを浄化するために用いられています。
 
 ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて燃料効率がいいのが特徴ですが、排出ガスに含まれる窒素酸化物の量が多く、人体の健康被害につながるだけでなく、環境汚染の原因として問題視されていました。

 窒素酸化物にはアンモニアを加えれば窒素に還元され、排出ガスがクリーンになることは知られていましたが、アンモニア単体は可燃性があり人体にも有害物質であるため、そのままではディーゼルエンジンに搭載できませんでした。
 
 そこで、日産ディーゼル工業が2004年に実用化した「尿素SCRシステム」により、排出ガス内に高品位尿素水であるAdBlueを噴霧することで、AdBlue内の尿素が排熱でアンモニアガスに加水分解されて排出ガスを浄化する仕組みです。

 もちろん、AdBlueもディーゼル同様にエンジン始動中は常に消費している状態なので定期的な補充は欠かせません。

 走行中にAdBlueがなくなってもエンジンが止まることはありませんが、AdBlueがない状態でエンジンを止めてしまうと、補充するまで再始動できないので注意が必要です。

 ほとんどのクルマでは、メーター内の警告灯などで補充を促されます。警告が出たら速やかにAdBlueを補充をすることが重要です。

 そんなAdBlueは、どのようなタイミングで補充するのが望ましいのでしょうか。

 首都圏内のガソリンスタンドの担当者は、次のように話します。

「AdBlueのタンク容量は、一般的な乗用車で10リッターほどです。消費量は車種や使用状況で異なりますが、1000km走行に対して約1Lほどです。

 そのため、AdBlueの補充期間よりも短い、オイル交換の時期に点検、補充するのが望ましいといえます」

※ ※ ※

 AdBlueの補充はとくに難しいことはなく、補充はウォッシャー液同様に補充口に注ぐだけで、工具も必要ありません。

 AdBlueは頻繁に補充する必要がないので管理がおろそかになりがちですが、なくなるとエンジンの始動ができなくなるので定期的な点検は欠かせません。

 ただし、AdBlueにも有効期限があり、25度以上、30度以下の保管外気温だと1年ほどしか持たないので、長い期間保存する場合には、涼しい場所での保管が必要です。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
くるまのニュース
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
バイクのニュース
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
【最新モデル試乗】期待のストロングHV登場! SUBARUクロストレックS:HEVの実力
カー・アンド・ドライバー
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
新車198万円! スバルの全長4.3m「“7人乗り”ミニバン」が凄い! 得意な「AWD×水平対向エンジン」採用しない“謎のモデル”に注目! 意外な「小型ミニバン」誕生した理由とは
くるまのニュース
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
愛車の履歴書──Vol54. 池松壮亮さん(番外・後編)
GQ JAPAN
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
トヨタ世界初!謎の「“パイ”エース」に大反響! 屋根なし&12人乗りに「成人式仕様みたい」「オトナも楽しめそう」の声! “マル秘システム”搭載の「ハイエース」がスゴイ!
くるまのニュース
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
頑張れ日産! フェアレディZの2025年モデル発表、あわせて新規注文を再開!
カー・アンド・ドライバー
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
ベストカーWeb
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
「ジャパンモビリティショー2024」に若者たちはどう感じたか? 対話と提案で「次世代モビリティ社会」を作る
ベストカーWeb
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
プライベート空間重視な人におすすめ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
熊本「交通系ICカード廃止」はむしろ良かった? “大危機”から垣間見える「地方の選択肢」と、都心で広がる可能性とは
Merkmal
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
スズキ初ってマジか!! 新型フロンクスの新アイテム採用のヒミツが衝撃
ベストカーWeb
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
12月7日(土)京都お東さん広場(東本願寺門前広場)で「京都モビリティ会議」開催(入場無料)
ベストカーWeb
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ルーミー/トール受注再開! 現行は2027年まで販売ってどうよ!? 3年も生き延びるってマジか!? ビッグマイチェンは2025年!
ベストカーWeb
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
全車[EV]化計画を撤回!? ベンツもボルボもEV化減速してるけど…[ホンダ]はどうするん? 
ベストカーWeb
ホンダが激カッコいいSUV発表! [アキュラADX]みたいなクルマが日本にも必要だろ!
ホンダが激カッコいいSUV発表! [アキュラADX]みたいなクルマが日本にも必要だろ!
ベストカーWeb

みんなのコメント

24件
  • kyo********
    青島ビール入れればいいんじゃね。尿素入りらしいから。
  • yhr2425574
    謎のバイザー
    謎の棒
    謎の線

    に続き
    このネタ、今年2回目ですよね?!!

    いつもの、
    "謎の…"で釣る

    さすが
    くるまのニュース品質?!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.8215.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

13.0165.0万円

中古車を検索
ADの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.8215.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

13.0165.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村