■ほとんどがハンドメイドの超高級“ロードスター”
大阪府に本拠を置くロシェルは、2023年4月14日から16日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「オートモビルカウンシル2023」にスペインのフータン オートモビルズ(HURTAN Automobiles)が制作するマツダ「ロードスター」ベースのカスタムカー「グランドアルバイシン」を出展しました。
2023年2月11日にもショールームがオープンし、販売がスタートしているグランドアルバイシンですが、どのようなクルマで、どのような反響があるのでしょうか。
【画像】新登場! 超絶レトロ顔ロードスター「グランドアルバイシン」の内外装を画像で見る(75枚)
グランドアルバイシンは、マツダ「ロードスター」(海外名:MX-5)のスペイン仕様(左ハンドル)をベースとし、レトロな外観に仕上げたカスタムカー。
中古車販売や故障診断機「LAUNCH TECH」ブランドの日本正規輸入元を務めるロシェルが国内の正規輸入販売代理店を務め、日本に導入されています。
エクステリアは、ベース車となるロードスターのデザインから大幅な変更がなされており、縦長のグリルや砲丸のように飛び出したヘッドライト、張り出した前後フェンダーが、まるで1930年代のスポーツクーペのような印象をもたせています。
外装パーツはすべてハンドメイドで、純正で装着される外装パネルをすべて外して取り付けを実施。パーツの素材にはFRPを用いているため、重量や動力性能はロードスターと比べ、ほとんど変化はないといいます。
また、ボディーカラーは自由に選択可能。完全なオーダーメイドが可能です。
インテリアはロードスターの雰囲気がところどころに感じられるものの、各所にウッドパネルを採用するほか、パーフォレーテッドレザーをシートや内装材に使用し高級感を演出。これらのシートなどもすべてハンドメイドでできており、ウッドパネルも本木目を採用。
バリエーション展開は、クラシックな「ヘリテージ」とスポーティな「ビスポーク」が用意され、それぞれで、幌ルーフベースの「カブリオレ」と、クーペタイプの「ロードスターRF」がベースとなるハードルーフの「タルガトップ」を選択可能です。
パワートレインには、最高出力132馬力を発揮する1.5リッターエンジンと最高出力184馬力を発揮する2リッターエンジンを用意。トランスミッションは6速MTで、タルガトップモデルのみ6速ATも選べます。
価格(消費税込・為替により変動あり)は、910万円から。ベースとなるロードスターのベースグレードが268万9500円からであることを考えると、約3倍以上の金額となります。
※ ※ ※
かなり高額な高級車と言えるグランドアルバイシンですが、どのようなユーザーが購入を検討しているのでしょうか。
ロシェルの担当者は次のようにコメントしています。
「年齢層は高めで、複数台所有しているような人が実際購入しています。なかには、“見る用”で買う人もいます。
また『欲しい』という感想も多数うかがったほか、外観がカッコイイ、内装も高級感あっていいという声も多く頂いています。なかには『ロードスターの原型がない』『完成度高い!』『新しいデザインだなぁ』という意見も頂戴しました」
オートモビルカウンシルでは商談も多数受け付け、反響が多くあるグランドアルバイシンですが、現在納車はやや時間がかかっているといいます。
これはベース車であるロードスターが長納期化しているだけでなく、スペインの工場に送って全車両を手作りで生産しているため、その工程で時間がかかってしまうという事情があるようです。
高い注目を集めるグランドアルバイシンが日本でどのような展開を見せるのか、注目です。
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