9月1日、2024年MotoGP第12戦アラゴンGPMotoGPクラスの決勝がスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、レプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニは17位、ジョアン・ミルは14位となっている。
ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は13位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は11位で終えた。
圧倒的ポール・トゥ・ウイン。マルク・マルケスが1043日ぶりの優勝を飾る/第12戦アラゴンGP
決勝日は土曜に続き、またしても雨上がりの状態で始まり、ウォームアップ走行ではウエットコンディションに。しかし、次第に天候が回復へと向かい、決勝レースは終始ドライコンディションで争われた。
23周で行われた決勝レースは、10番グリッドスタートのザルコが1周目の混乱に巻き込まれ、15番手まで後退してしまう。一方の中上はオープニングラップから順調に順位を上げ、6周目には12番手まで浮上。
そして、ミルも22番グリッドから18番手の位置につけていた。マリーニはスタート前にマシンに問題が発生し、ピットレーンスタートを余儀なくされ、最序盤にポイント争いから脱落と厳しいレースになった。
さらに終盤に差し掛かったところで前方でアクシデントが発生すると、ザルコとミルもポイント圏内に浮上。ホンダ最上位をキープしていた中上は、一時10番手まで順位を上げた。
ところが、残り4周でアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)とアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)に交わされてポジションダウン。しかし、中上にとって決勝レースにおける今季ベストリザルトの12位でチェッカーを受けた。
14番手のザルコも、最後までアウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)を追うも捉えきれず、そのまま14位でフィニッシュ。ミルも最後までポイント圏内を死守し15位と、ホンダ勢の3名がポイントを獲得する走りを見せた。終始、最後尾で単独走行となったマリーニは最後までデータ収集に焦点を当て、1分50秒台で安定したラップを刻み、17位でレースを終えた。
しかし、レース終了後には、タイヤの空気圧の規定違反で、4名のライダーに16秒加算ペナルティが科された。その1人であるジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)は10位から15位に降格。
入賞した3人は1ボジションずつ昇格となり、最終的に中上が11位、ザルコが13位、ミルが14位という結果で週末を終えた。
次戦ミサノでは、地元ファンの後押しを受けて走るマリーニに注目したい。
■ジョアン・ミル(決勝:14位)
「今日のレースでは、これまで抱えていたいくつかの問題を解決するために、マシンにとても大きな変更を加えてみた。普段の週末ではできないような変更をね」
「方向性は間違っていたけど、多くのことを理解するのに役立った。試せたことは本当に良かったし、得られた情報は長期的に役立つだろう。以前は得意だったコーナーへの進入で苦戦しているので、これもひとつの課題だ」
■ルカ・マリーニ(決勝:17位)
「今日のスタートは調査しなければならない。明らかに競争できる状態から外れてしまったので、ピットに戻らなければならなかった。セッションを重ねるごとに、僕たちは本当に近づいてきていて前進しているのに、チャンスを生かしきれていないのは残念だ」
「今日は前途多難だったけど、点を取るチャンスはあったんだ。僕のラップペースは他のホンダライダーたちと同じようなものだったしね。ここと全く異なるミサノに向けて進んでいるよ」
■ヨハン・ザルコ(決勝:13位)
「路面コンディションがトリッキーだった影響で、いくつかミスをしてしまい、マシンのポテンシャルを引き出すことができなかった。しかし、今大会は大きく前進できたと思う。厳しい状況から抜け出せる兆しが見えてきたと感じているよ」
■中上貴晶(決勝:11位)
「今日も難しい路面コンディションになり、厳しい走りを強いられました。そうした状況の中でも、なんとか1分50秒台のペースでラップを刻み、中盤には1分49秒台に入れることができました」
「10位でチェッカーを受けられなかったのは悔しいですが、Honda勢トップでゴールできたことはうれしいです。ここ数戦、RC213Vのパフォーマンスは着実に上がっているし、それが結果に反映されていると思います。連戦となるサンマリノGPも今季ベストを目指して頑張ります」
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