徹底解剖！e-POWERを搭載した日産のコンパクトSUV「キックス」

充電不要！電気のパワーで走るSUV

日産『キックス』

Specification
■全長×全幅×全高：4290×1760×1610mm
■ホイールベース：2620mm
■車両重量：1350kg
■排気量：1198cc
■エンジン/モーター形式：直列3気筒DOHC＋交流同期モーター
■最高出力：82PS/6000rpm＋129PS
■最大トルク：103Nm/3600～5200rpm、260Nm
■変速機：電気式無段
■燃費：21.6km/L（WLTCモード）
■車両本体価格：286万9900円
※Xツートーン インテリアエディション

日産車の特徴であるVモーショングリルが黒塗りされており目立たない。全高は1610mmあるのでボディーは大きく見える。フロントグリルのNISSANのエンブレムは旧タイプ。

リアドアからリアにかけてのウインドウ部分をブラックアウトし、ルーフを浮せて見えるデザイン。ボディーカラーはツートーン4色、モノトーン9色用意されている。

テールゲートの開口部は路面から約680mmと低め。さらにラゲージスペースのトノカバーも高さ550mmなので、荷室はかなり広い。ちなみに最低地上高は170mm確保している。

デザインや先進感なら『キックス』

エンジンルーム

3気筒エンジンはモーター走行用バッテリーの充電用で駆動用ではない。駆動は前輪のみのFF車。エンジン音は抑えられている。

運転席と各種装備

ダッシュボードはほぼフラット。ナビの画面は9インチ。運転席前のメーターは7インチ。前方視界が広いのもこのクルマの特徴。

シートスペース

前席の着座位置は高めで見晴らしがいい。後席も着座位置は高めだが圧迫感はない。ツートーンカラーの内装はファッショナブル。

ラゲージスペース

開口部は低く、トノカバーは高めのラゲージスペース。サブトランクは極狭。4対6で分割可倒する後席背もたれは荷室と段差あり。

【 ココがポイント！】ガソリンによって充電されたバッテリー力で走る電気自動車

ガソリンで発電し電気で走るので充電が不要。低速域から元気よく走るが高速走行ではエンジンが作動し続けるので実走燃費が低下するのが弱点。試乗時は14～22km/Lで推移した。

【 ココがポイント！】シンプルなシフトレバーとシンプルなワンペダル操作

シフトレバーは短くて小さい。シフトレバーの前には充電できるチャージモードや発電用エンジンの始動を抑えるマナーモード用のボタンが並ぶ。ワンペダル走行が可能。

パワートレーンの違いは一長一短、使い方で選ぶのが正解

［運転性能］モーターによるスタートは俊敏。加速もスムーズ。乗り心地はやや硬め。回生ブレーキを利用するのも楽しい。17点

［居住性］前後席とも頭上、足元のスペースは十分。荷室は後席背もたれが2分割で前倒するが段差があり、使い勝手はイマイチ。18点

［装備の充実度］高速道路でのプロパイロット機能やSOSコールは便利だが自動駐車機能などが搭載されていないのが残念。17点

［デザイン］日産車の特徴であるVモーショングリル、ツートーンのボディー、インテリアの色使いは洗練されている。18点

［爽快感］モーター主体の走りはEVそのもの。3段階で使い分けられる回生モードも使い方次第でスポーティーに楽しめる。18点

［評価点数］88点

取材・文／石川真禧照

Comments

タイ産のキックスをタイから輸入するんだったら、新興国向けのマグナイトも輸入して、ラインナップを充実させては？！

充電不要だが、ガソリン給油は必要。

１.２Ｌの排気量があるのも事実ですね。

何が正解か分かりません。。。