メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1マイアミGPの決勝レースを6位で終えた。オーストラリアGPでは2位に入ったハミルトンにとって、6位という結果は満足できるモノとは当然言えないはずだ。しかしながら、予選で13番手に沈んだことを考えれば、素晴らしい結果だったとハミルトンは言う。
マイアミGPの初日FP1では、メルセデスは1-2体制を築き、幸先の良いスタートを切ったかのように見えた。しかしこれは路面の状況が最も良いセッションの最終盤に新品タイヤを投入したからであり、実際FP2以降は順位を落とした。特に予選では、ジョージ・ラッセルがQ3進出を果たすも、Q2を10番手でギリギリ突破。チームメイトのハミルトンはラッセルに後れを取り、Q2で13番手となり、Q3に進出することができなかった。
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ただ決勝でメルセデス勢はポジションを上げることに成功。ラッセルが4位、ハミルトンは6位でチェッカーを受けた。
ハミルトンはレース後、予選に比べれば良い結果になったと語った。
「昨日よりはずっと良い1日になった」
そうハミルトンは語った。
「昨日の予選は厳しかった。13番手という順位は、明らかに良いモノではなかったよ」
「でも決勝の最初の20周はDRSトレインの中にいたので難しい状況だったが、その後はポジションを上げていくことができた。色んなマシンとバトルすることができて、とても楽しかったよ」
「終盤にはアルピーヌに追いつき、フェラーリをオーバーテイクすることができた。それは素晴らしかった」
「前回はスプリントでも、決勝レースでも、ポジションを下げてしまった。順位が落ちると、気分も沈むモノだ。でも、ペースを上げ、前にいるクルマが見えて、進歩しているのも確認することができた。そしてライバルと戦えたのは素晴らしいことだった」
「素晴らしいオーバーテイクもできた。それが、僕が生きている理由だ」
なお予選では速さを見せるフェラーリは、今回のマイアミGPの決勝レースでは大いに苦しんだ。ハミルトンは、フェラーリとコース上でバトルできるのは素晴らしいことだと語りつつ、自分たちの予選パフォーマンスを引き上げなければならないと主張した。
「正直なところ、フェラーリが前にいて、少しずつ追いついていくのは素晴らしい気分だった」
そうハミルトンは言う。
「彼らのアタックラップでの速さは本当に印象的だ。しかし、レースで彼らに何が起きたのかは分からない」
「13番手からスタートして、彼らと戦えたのは素晴らしいことだった。予選を本来の位置で通過できていれば、もっとスムーズで楽にレースができたと思う。でも、今日のように少しばかり逆境があって、それも含めて全てをまとめ上げて結果を出さなければいけないというレースの方が好きだよ」
なおレース中にハミルトンは、すでにタイヤ交換を済ませ、後方からハイペースで追い上げてきたラッセルに進路を譲るシーンもあった。これについてハミルトンは、「ジョージとは別のレースを戦っていた」と語った。
「ジョージは6番手からのスタートだった。だから僕とジョージは、別のレースに参加していたようなモノだったんだ」
そうハミルトンは説明する。
「もちろん、僕はチームプレイヤーだ。そしてチームに最大限のポイントを獲得して欲しいと思っているから、当然彼を先行させたよ」
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