コスパ抜群 交通事故から身を守る「反射材」活用のススメ

ひとつ付けるだけでも効果はバツグン

　交通事故が最も多く発生する時間帯をご存じでしょうか？　警察庁によると、近年の調査では17時から19時が他の時間帯に比べ突出して高いそうです。季節や地域差はあるものの、おおむね日没前後の「薄暮」と呼ばれる時間帯であり、光の量が十分ではなくなるこの時間帯は、「歩行者対自転車」の交通事故が全体の半数にものぼるとか。

　最近では自転車だけでなく、電動キックボードなど道路を走る乗りものが多様化しており、歩行者をはじめ道路利用者はより一層自分の身を守る術を身につけることが求められているのではないでしょうか。

　このような状況下で、手軽かつ有効な安全策として利用できるアイテムが「反射材」です。反射材はクルマや自転車のライトなど、当たった光を反射します。それによって運転者へ早めに自分の存在を知らせることができます。真っ暗な夜でも有効ですが、薄暗い時間帯にもその効果は発揮されるそうです。

　警察庁のホームページによると、「反射材を着用している歩行者」は「着用してない歩行者」よりも2倍以上手前で発見できるそうです。

　自転車屋やホームセンターはもちろん、100円ショップでも豊富なバリエーションから選ぶことができ、コストパフォーマンスは抜群！　キーホルダーやリストバンドは安価かつ日常的に使える取り入れやすいアイテムです。シンプルなものから子供向けのかわいいものまで、用途に合わせた反射材を探すことができます。

　また、反射材付きの靴やバッグ、ベスト、ジャケットなど、より目立つアイテムもあります。目的に合わせてチョイスすると良いでしょう。

　もちろん歩行者だけでなく、自転車運転者にとっても有効です。そもそも自転車は、道路交通法で車両後部に反射材か尾灯を付けることが義務づけられています。販売時にほぼすべての自転車にそれらの反射材が装着されていると思いますが、プラスアルファの安全対策として取り入れることができるアイテムもたくさんあります。

　たとえば、車輪のスポーク部分に装着するサイドリフレクターや、躯体に貼ることができるステッカーなど、手軽で簡単に取り入れることができます。サイドリフレクターは赤、青、オレンジなどカラフルなものもあるので、デコレーションとしても楽しめそうです。

　また、ハンドルグリップエンドに差し込むだけの「サイクルピアス」なるスグレモノもあり、光が当たるとキラキラと揺れて視認性も抜群。表と裏で反射材の色が異なるため、点滅しているように見えるそうです。自転車だけでなく、傘やバッグなどに取り付けても良さそうです。

　帰宅時はもちろん、夜のウォーキングやランニングの際にもひとつ身につけておくと、安全性が向上します。不意な交通事故から身を守るために、反射材を上手に活用してはいかがでしょうか。

Comments

[dor********]

ぶつかってくる相手がライトを点けていくれてたら反射材は有効なんだけど。
無灯火の自動車や自転車には反射材は効果なし。
点滅するLEDライトを持ち歩くか体にぶら下げることでより自分の身を守れます。

[カマキリライダー]

夜に真っ黒な格好で散歩やランニングしてる人に遭遇するとびっくりします。反射材なりライトなりでアピールしないとかなり危ない。