BMWジャパンは2024年9月10日、3シリーズのMハイパフォーマンスモデルに位置する「M3 Competition M xDrive(エムスリー・コンペティション・エム・エックスドライブ)」と「M3 Competition M xDrive Touring(エムスリー・コンペティション・エム・エックスドライブ・ツーリング)」の一部改良を実施し、同日より発売した。
車両価格は以下の通り。
内外装の一部変更や機能装備のバージョンアップを図ったBMW M4クーペとM4カブリオレが日本上陸
M3 Competition M xDrive:1430万円
M3 Competition M xDrive Touring:1440万円
ユーザーへの納車は本年10月からを予定している。
今回の改良は、搭載エンジンの出力向上を図るとともに機能装備のバージョンアップを実施して、ハイパフォーマンスセダン&ワゴンとしての魅力度をよりいっそう高めたことが特徴である。
まず搭載エンジンに関しては、2992cc直列6気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジンの最高出力を従来の510ps/6250rpmから530ps/6250rpmへとアップ。最大トルクの数値は650Nmと共通だが、発生回転数は従来の2750~5500rpmから2750~5730rpmへと拡大する。トランスミッションには専用セッティングの8速Mステップトロニック(Drivelogic付)を組み合わせ、駆動機構にはインテリジェント4輪駆動システムのBMW xDriveとアクティブMディファレンシャルをベースとして、Mモデル専用に開発した「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御されるM xDriveを採用。さらに、車両の安定走行をサポートするDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)も組み込んでいる。
シャシー面では、アルミニウム合金製ダブルジョイントスプリングストラット式フロントサスおよびマルチリンク式リアサスに、専用セッティングのアダプティブMサスペンションを採用。制動機構にはMコンパウンドブレーキを標準で、Mカーボンセラミックブレーキをオプションで設定する。シューズには前9.5J×19/後10.5J×20 M鍛造アルミホイール・ダブルスポーク・スタイリング826M(ブラック)+前275/35R19/後285/30R20タイヤを装着した。
エクステリアについては、従来と同様に空力性能や冷却効率を高めるM専用パーツを随所に採用する。フロント部にはフレームレスでダブルブラックバーを配した縦型の大型キドニーグリルや大型エアインテークを配したバンパーを、サイドセクションにはMモデル専用デザインのサイドギルやサイドミラーを、リアセクションにはMディフューザーやブラック仕上げのMデュアルエキゾーストテールパイプ、Mリアスポイラーを装備。また、フロント部には精悍な印象を与えるとともに照射範囲を拡大したアダプティブLEDヘッドライトを標準で組み込む。さらに、トップ部にはブラック仕上げのルーフとMハイグロスシャドーライン・ルーフレール(ツーリング)を配備。リアのM3ロゴもシルバーボーダーを配した新デザインに変更した。
内包するインテリアは、M3ロゴイルミネーションを配したレザーメリノ表皮スポーツシートやMシートベルト、Mロゴが輝くドアシル、Mモデル専用にデザインしたメーターパネル、新造形のM専用ステアリングホイールなどを採用することで、車内にいても昂揚感が高まるキャビン空間を創出。また、BMWカーブドディスプレイ・12.3インチマルチディスプレイ・メーターパネル/タッチパネル機能付きBMWカーブドディスプレイ・14.9インチワイドコントロールディスプレイ、ARビュー、ナビゲーションシステム、リアルタイムトラフィックインフォメーション、BMWインテリジェントパーソナルアシスタント(AI音声会話システム)で構成するBMWライブコックピット・プロフェッショナルや、スマートフォンインテグレーション、ワイヤレスチャージングなども標準で採用している。
先進安全装備についても最新世代のシステムを導入し、高性能3眼カメラ&レーダーや高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した最先端の運転支援システムのドライビング・アシスト・プロフェッショナルを標準で装備。また、パーキングアシストやBMWヘッドアップディスプレイ、ハンズオフ機能付き渋滞運転支援システムなども採用する。ほかにも、BMWオペレーティングシステム8.5やアラームシステム(My BMWアプリ通知機能付)、BMWデジタルキーなどを配備して利便性を高めている。
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