世界の自動車メーカーが積極的に新型車、コンセプトカー、新技術を発表する場となっている「上海モーターショー」。
4月に開かれた「上海モーターショー2021」における日本メーカーやその合弁企業が公開した注目車たちを、日本での発売の可能性も含めチェック!
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●ラインナップ
・日産 エクストレイル
・ホンダ SUV e:prototype
・マツダ CX-30 EV
・三菱 エアトレック
・トヨタ クラウンクルーガー
※本稿は2021年5月のものです
文/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2021年6月10日号
【画像ギャラリー】日本登場期待のモデルから意外な刺客まで!? 注目モデルたちをギャラリーでチェック!!!
■日産 新型エクストレイル
●伝家の宝刀e-POWERは新設定されるのか?日本導入は秋が有力!!
日産期待のミドルクラスSUV、エクストレイルの新型モデルが公開された。
基本的にローグと同じデザイン。ボリューム感あってワイルドさが増している。オフロード色も強め
我々日本人からすれば、なぜ中国で初公開なのか? と釈然としない部分もが、日産がエクストレイルのメインマーケットの中国を優先した結果だ。
それはさておき、公開された新型エクストレイルは……、法規対応によりオレンジ色の灯火類がクリアになっているもののすでに北米で販売を開始しているローグそのまま。
スペックなどの詳細は公表されていないが、ボディサイズはローグの全長4648×全幅1839×全高1722mmとほぼ同じになるだろう。
注目のパワートレーンについては、新開発のVC(可変圧縮比)ターボが搭載される。もう1台の兄弟車のキャシュカイと同じ、204ps/30.6kgmの1.5L、直3DOHC+ターボが有力だ。
1.5LのVCターボには新世代CVTが組み合わされ、ドライバビリティが向上
そして第2世代のインテリジェント4×4が組み合わされるのも注目ポイントだ。RAV4を凌駕すべく開発が進められ、クラストップの走破性を目指しているもよう。
今回発表されたモデルを見るかぎり、中国では当面ガソリン車のみとなる。
インテリアはシックなムードで質感アップ
すでに日産は2022年夏から欧州にe-POWERを投入することを発表しているとおり、日本、欧州では、ガソリン車に加えて、1.5LのVCターボを発電用に使った第2世代のe-POWERが搭載されることになる。
その日本への導入は今年9月が有力で、2022年夏の欧州に先駆けて、e-POWERが搭載されることになる。
リアのアンダーガードなどもオフロード好きにはたまらないアイテムのひとつ
■ホンダ SUV e:prototype
●ホンダ、EVの新SUVを公開!! ホンダの本気が凄い
上海ショーでホンダは1台のコンセプトカーと1台の市販前提車を公開した。
まず、コンセプトカーは、ホンダ「SUV e:prototype」。
来年春、すなわち1年後に量産モデルの市販を開始。デザインの完成度が高い
ホンダは上海ショーで中国で5年以内に10機種のホンダブランドのEVを投入すると発表し、「SUV e:prototype」をベースとする量販車は’22年春に発売を開始する予定であると明言。
そして、これがホンダブランドのEVの第1弾となるという。ボディサイズ、スペックなどは公表されていない。
ルーフラインは下がっていないが、リアガラスはかなり傾斜しスタイリッシュ。リアコンビは左右をつないだタイプ
しかしプロトタイプではあるが、1年後に発売する量販車のベースということで、エクステリアデザインも非常に現実味を帯びている。
Honda eでも実証されているように、「操る喜び」にあふれる走行性能を実現しているという。
ホンダは東風ホンダブランドで販売開始しているヴェゼルベースの小型EVのM-NVは日本に導入する予定はないとしているが、ホンダブランドのEVとなれば、日本での販売の可能性は充分にある、と期待したい。
もう1台はBREEZE PHEVで、こちらは広汽ホンダ初のプラグインハイブリッド車として、今年後半に中国で販売を開始する。
ホンダ独自の2モーターハイブリッドであるSPORT HYBRID i-MMDをベースにプラグイン化したSUVで、フロントマスクなどを見ても、現在のホンダ車のデザイントレンドが盛り込まれていて、質感も高い。
BREEZE PHEVはアコード風の切れ長のヘッドランプを採用したSUVで、日本でも人気が出そう
広汽ホンダブランドということで、日本への導入はないと思われる。
■マツダ CX-30 EV
●実はこれがマツダの本命のEV!?
長安マツダは中国でのマツダブランドのEV第1弾として、CX-30 EVのデザインスタディモデルを初公開した。量産モデルは今年中に販売を開始する。
デザインスタディの段階というものの完成度は高い。ノーマルのCX-30とは少々イメージが違う
マツダの新世代電動化技術のe-SKYACTIVをベースに開発を進めている、と明言したのみだが、MX-30のユニットが移植されているのは間違いない。
日本ではMX-30 EVとバッティングするため、導入はないだろう。
■三菱 エアトレック
●新型EVのデザインを初公開!!
広汽三菱汽車は、EVの新型SUVのデザインを公開。ただし、実車は展示されず。
車名はかつて日本で販売され、アウトランダーの前身でもあったエアトレックというから郷愁の念を禁じ得ない。
リアコンビランプのデザインはこれまでの三菱車になかったタイプ
エアトレックのフロントマスクは最新のダイナミックシールドを採用
洗練されたダイナミックシールド、リアは新しさを感じさせるデザインだ。日本への導入可能性は低い。
■これが“クラウンSUV”説の正体か⁉ 突如発表されたクラウンクルーガーを検証する
次期型クラウンはセダンではなくSUVになる、というニュースから、ベストカーでは各方面に取材を進めた。
その結果はすでにお伝えしてきたように、「確かにクラウンのSUV化はある。しかし、あくまでもバリエーションのひとつで、法人などセダン型クラウンの需要は一定数あり、現行型クラウンをマイチェンしながら残していく」という結論だった。
そこに突如、4月19日上海モーターショーでクラウンの名を冠したSUVが登場したからビックリした。
天津一汽トヨタが送り込んだ「クラウンクルーガー」がそれ。フロントグリルにはクラウンの王冠エンブレムが付けられているものの、やっぱり「クラウン」というには少々威厳に欠ける。
大型のフロントグリルには王冠のエンブレムが付く。水色のエンブレムで、ハイブリッドであることを主張する
このモデル、FF系GA-Lプラットフォームのモデルで、系統的にはハリアーやRAV4の兄弟モデルということになる。北米向けのハイランダーが直系の兄弟ということになろう。
パワーユニットは直4、2.5Lハイブリッドで、これはハリアーなどと同じだ。
北米向けハイランダーのボディサイズは全長4950mm、全幅1930mm、全高1730mmで国内のハリアーよりもひと回り大きい。クラウンクルーガーもこのサイズに近いものとなり、3列シート仕様も設定される。
ボディサイズなどの公表はされていないが、北米版ハイランダーの4950×1930×1730mmに近いサイズ感。プラットフォームはハリアー、RAV4と同じGA-Kだ
さて、このクラウンクルーガーが我々をザワザワさせた「次期型SUVクラウン」と関係性があるのか!?
今回のクラウンクルーガーはあくまでも中国専売モデルで、日本のクラウンに直接の関係はないが、国内ユーザーの反応を見るためのテストモデルのような意味合いはあるはずだ。
こちらは本誌スクープ班の情報を基に制作したCGだが、公開されたクラウンクルーガーと似ている。この時点の情報では、クラウンSUVはGA-Kプラットフォームの可能性ありとされた
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