月に200店ものディーラーを周り、「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
今回まずは、1.5Lを設定したマツダ CX-3の好調ぶりから。ほか、ヤリスクロス登場、ランクルプラドマイナーチェンジ、ヴォクシー・ノア存続、ノートオーダーストップ、インプレッサG4廃止? などなど、気になるニュース盛りだくさんでお届け!
国産「最美」SUVにふさわしい走りか? マツダCX-30長距離試乗でわかった真価
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※本稿は2020年7月のものです
文:遠藤 徹/写真:TOYOTA、MAZDA、SUBARU、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年8月26日号
■マツダ CX-3が1.5Lガソリン車設定で販売急回復
マツダが5月18日、CX-3に1.5Lガソリン車を設定したことで、同シリーズの販売が急速な回復傾向にあります。6月の登録実績は1145台で前年同月比50.7%増という大幅な伸びとなっているのです。
CX-3は5月18日に、2Lガソリン車より60万円前後も価格が安い1.5Lガソリン車を追加。これによって6月の売れゆきが大幅にアップした。めでたい!
1.5Lガソリン車は2L車に比べ、59万4000~66万6600円も安く、エンジンの排気量が異なるだけだから、「こちらで充分」という街乗りを重視するユーザーが買い求めているようです。
CX-3はCX-30の登場でモデル廃止も取り沙汰されていましたが、最近見直されて次期型の開発プロジェクトも動き出しているようです。
■トヨタ 8月1日、ヤリスクロスの先行予約を開始
トヨタは8月1日、9月初旬発表・発売と目されている新型コンパクトSUV「ヤリスクロス」の先行予約を開始しました。
新型ヤリスのプラットフォームを使った本格的なコンパクトSUVで現行ライズとC-HRとの中間の位置付けとなります。価格は200万~250万円で、ホンダヴェゼル1.5L車が対抗モデルとなる見込みです。
パワーユニットは1.5L NAガソリンと1.5Lハイブリッドを搭載します。グレード構成はヤリスと同じX、G、Zの3タイプに、FF、4WD、CVTの組み合わせとなります。
4月に世界初公開された新型SUVのヤリスクロスは8月1日に先行予約を開始、8月31日発売になる予定。1.5LのNAとハイブリッドが用意される
最上級グレードのZは18インチアルミホイール、LEDヘッドランプ、運転席パワーシート、本革シート、本革巻きステアリングなどが標準装備となり、GとXは16インチスチールホイール、ハロゲンヘッドランプの標準装備となる違いがあります。
販売台数はシリーズ全体で月販5000台以上を目指す見込みです。
■トヨタ、RAV4 PHVは生産が追い付かずオーダーストップ
6月8日に発表、発売したトヨタのRAV4 PHVが7月に入り、オーダーストップ状態になっています。計画を大幅に上回る受注台数になり、バッテリーの供給などが対応できなくなっているためです。
トヨタ RAV4 PHV
当初は月間300台程度の販売計画で生産、供給を見込んでいました。これが実際には6月末までに3000台を超える受注台数に跳ね上がり、供給の見込みが立たなくなり、一時的にオーダーストップとしたもの。
今後はネックとなっているバッテリーの供給拡大を行って、可能な限りバックオーダーの解消に努める方針です。
■トヨタ ヴォクシー/ノアは次期型でも2モデル態勢を存続か?
トヨタは2021年中盤にもヴォクシー/ノアをフルモデルチェンジする予定ですが、現在のエスクァイアを加えた3兄弟はヴォクシー/ノアに集約し、この2モデルは存続させて世代交代する見込みです。
今年4月27日に一部改良した時点では、ノアは従来どおりの全グレードを継続させているのに対して、ヴォクシーは3ナンバー車のエアロバージョンを残して5ナンバー車の標準タイプを廃止し、エスクァイアは上級グレード以外を廃止としています。
次期型のヴォクシー/ノアは、現行型でヴォクシーとエスクァイアのグレード設定が絞られているため、ノアだけに統合されると見られたが、ヴォクシーも存続か?(画像はベストカー予想CG)
この時点で次期モデルではノアに統合し、ヴォクシーとエスクワイアは廃止とすると思われました。ところがこの5~6月の販売実績では引き続きヴォクシーの売れゆきが最も多く、ほかの2車種を月販1000台以上も引き離す推移となっているのです。
ヴォクシーのエアロバージョンは押し出し感のあるフロントマスクのエクステリアデザインが受け、幅広いユーザー層からの引き合いが多くなっています。残価設定クレジットで購入する場合、3~5年後の下取り査定額がほかの2車種よりも40万~50万円も高い値がつくこともヴォクシー人気を後押ししています。
このため次期モデルではヴォクシーをエアロバージョン、ノアを5ナンバーの標準グレードに分けたラインナップで世代交代する案が急浮上しています。
■トヨタ 8月3日、ランドクルーザープラドを一部改良 特別仕様車も
トヨタは8月3日、ランドクルーザープラドを一部改良すると同時に特別仕様車を設定、発売します。一部改良の内容は装備の充実化やエンジン改良、安全対策強化、法規対応などです。
特別仕様車 TX “Lパッケージ・Black Edition”(ホワイトパールクリスタルシャイン)
装備は、ディスプレイオーディオが選択できるようになり、ナビを8インチから9インチに拡大し、2.8Lディーゼルターボ車のTZ-Gにパドルシフトを採用します。エンジン改良は、最高出力をアップします。
安全対策は、道路標識の認識機能が加わり、後方衝突防止機能の追加、サイドミラーの視界改善、オートライトの全車標準装備化が行われます。法規対応は、燃費モードを従来のJC08モードからWLTCモードに変更します。
特別仕様車はTX Lパッケージをベースに、ブラックエディションを設定します。これは、ブラック塗装や18インチタイヤを装備したモデルになっています。
■いよいよか? 日産ノート 今秋一新のため現行型はオーダーストップ!
日産の主軸コンパクトハッチのノートは秋にフルモデルチェンジする予定で、現行型がオーダーストップとなりました。今後はメーカーの工場内の新車置き場と販売店にストックされている在庫車のみの販売となります。
すでに1.2Lガソリン、e-POWERともに購入できるのは特別仕様車のVセレクションに限定されつつあり、選択するボディカラーやオプション、付属品パーツによっては在庫が限られるようになっています。そして、現行型は8月いっぱいでほぼ売りつくす見通しです。
いよいよフルモデルチェンジ?(写真は現行型特別仕様車のVセレクション)
次期型は10月上旬あたりの発売が有力になっています。早めのオーダーストップ措置であることから、9~10月は現行車と新型車の両方を買えない空白の時期ができてしまう懸念があります。
■スバル 今秋、インプレッサをマイナーチェンジ G4は廃止??
スバルは今秋の10月にもインプレッサをマイナーチェンジします。今回の改良はインプレッサスポーツの追加グレード設定が中心です。
2Lエンジン搭載スポーツバージョンのSTIスポーツを追加します。さらに、XVに搭載しているモーターアシスト方式のe-BOXERを設定します。
セダンのインプレッサG4への設定はなく、こちらは販売不振のため、いずれモデルを廃止する可能性があります。
秋に向けてラインナップの一新を図ると見られるスバル
しかしG4廃止のウワサは気になる
■日産キックスの納期は来年2月以降に
日産が6月24日に発表、30日に発売したキックスの納期は来年2月以降と、半年以上先にずれ込んでいます。
受注は順調に進んでいるのですが、生産工場がタイであり、コロナ禍の影響もあって船での輸送が通常より日数がかかっているためです。受注がある程度まとまった段階で生産する方式を取っていることも関係しているようです。
試乗した人たちからの好感触もちらほら聞こえてくる日産キックス。好調に水を差さなければいいが
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みんなのコメント
CX-3の1.5リッターが60万円安で出てきて売れてるってことだけど、この車格・価格帯での60万円差はデカい。
元々60万円高い2リッター乗ってるユーザーだって、同じに見える60万円安いモデルが走り回るのは嬉しくないはずだし