■道幅の狭い農道を水素エンジン車「GRヤリス」が疾走!
2022年8月20日(現地時間)、トヨタの試験開発中の水素エンジン車「GRヤリス」がベルギーで開催された世界ラリー選手権第9戦(デイ2)でデモ走行を実施しました。
水素エンジン車が海外の公道を走行するのは前日のデイ1に続き2回目です。
【画像】農道を疾走! 水素エンジン車のトヨタ「GRヤリス」を画像で見る(14枚)
ドライバーは、モリゾウ選手(トヨタの豊田章男社長)が、コドライバーは、4度のWRC王者に輝き、かつてトヨタでも世界タイトルを獲得した経験を持つフィンランド出身のユハ・カンクネン氏が務めました。
走行したのは全長15キロのSS11。道幅が非常に狭い農道で、周囲は畑や民家などに囲まれており、選手権に出場したプロのラリーストにとってもチャレンジングなステージとなりました。
GRヤリスは現地時間の20日午前、SS11の競技開始前にステージの安全を確認するため走行する「セーフティーカー」の前に走行するテストカーとして走行しました。
モリゾウ選手は、走行後に「(ユハ・カンクネン選手が)私の運転に合わせて案内してくれたので、気持ちよく走行できました。路面が刻々と変わり、滑るうえに狭いので難しい道でした。ジャパンラリーの道に似ていて、観戦していただけるお客さまへの対応に向けても良い経験になったと思います。会場にはミライによる電源供給のデモもあり、水素エンジンの走行と合わせて、CN(カーボンニュートラル)の達成に向けた選択肢のひとつとして水素の可能性を欧州でも見ていただけたと思っています」とコメント。
ユハ・カンクネン選手も「アキオの運転はすばらしかった。水素エンジンも非常にトルクがあり、ガソリンエンジン車と変わらない。CO2も出さないということで、モータースポーツはもちろん、一般車の世界でもカーボンニュートラルに向けた選択肢のひとつになると思う」とコメントしています。
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、また一歩前進したといえそうです。
※ ※ ※
トヨタは、水素を燃焼させて走る水素エンジンの研究開発を進めていますが、水素と酸素の科学反応で走る「燃料電池車」の実用化にも成功。
すでに燃料電池車「ミライ」は2代目が発売されています。
それではここでクイズです。
トヨタは過去に、燃料電池車の普及を促すためにある施策をおこないました。その施策とは、いったい何でしょうか。
【1】自治体に「トヨタ ミライ」を10台ずつ進呈した
【2】2020年まで車両を半額で提供した
【3】他の自動車メーカーに燃料電池を無償提供した
【4】燃料電池車に関連する特許を一定期間無償公開した
※ ※ ※
正解は【4】の「燃料電池車に関連する特許を一定期間無償公開した」です。
トヨタはこの施策を2015年1月6日に発表。燃料電池スタック(約1970件)・高圧水素タンク(約290件)・燃料電池システム制御(約3350件)などの特許実施権を提供したというものです。
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みんなのコメント
電気と同じ位、未来あると思うよ。
日本だけ突き進んでも意味が無い。
主要国もそちらに向かわないと。
トヨタだけでその世界の実現は可能か?
妄想だけでの記事ではダメだ。