レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1イタリアGPの予選で7位が精一杯。マクラーレンやメルセデス、フェラーリ勢の後塵を拝する結果となった。そのフェルスタッペンは、Q3でのタイムがQ2よりも遅かった理由を理解するのに苦しんでいると明かした。
夏休み前から勝てないレースが続き、マクラーレンのランド・ノリスにドライバーズランキングでも接近されているフェルスタッペン。今回のイタリアGPでも、FP1こそトップタイムを記録したものの、その後はライバルに先行されるセッションが続いた。それは予選でも変わらず、最終的な順位は7番手……昨年19勝、今季開幕直後は圧倒的な強さを誇っていたドライバーとは思えない結果となった。
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しかもフェルスタッペンは、Q2終盤にユーズドタイヤで1分19秒662を記録したものの、Q3では新品タイヤを履いて1分20秒022……最もタイムが出るはずのアタックでタイムを落としたことに、本人も首を傾げた。
「どういうわけか、Q3ではいずれのアタックでもアンダーステアが酷く、今のところその原因が理解できていない。つまり、普通にドライブできるようなクルマじゃなかったんだ」
フェルスタッペンは予選後にそう語った。
「どのコーナーも攻めることができなかった。とても奇妙なことだよ。Q2よりも0.4秒も遅いというのは、普通じゃない」
予選は現地時間の夕刻に行なわれたため、路面温度は少しずつ下がっていった。そのことが、アンダーステアになってしまったことと関係しているのかと尋ねられると、フェルスタッペンは次のように語った。
「通常はそうはならない。唯一説明できるのは、新品タイヤよりも中古タイヤの方が感触が良かったということなんだ。それでも、Q3で感じたバランスの違いは、とても奇妙だった。こういうことは、これまで経験したことがない」
フェルスタッペンは、決勝に向けて自信を失っているようだ。
「普通なら、優勝争いは難しいだろうね。週末を通じて遅過ぎた。ロングランは数字上、良さそうに見えるけど、個人的にはそう感じていないんだ」
「バランスの取れたマシンを持っていないと、レースではタイヤにかなり負担がかかる。それが問題だ」
「現時点でのマシンの状態からすると、レースでは少しは良くなるかもしれないけど、トップグループの一番後ろからスタートするわけだから、前で何かが起きるのを待つしかない。タイヤのグレイニング(ささくれ摩耗)がどうなるか、そこも未知数だったしね」
「ベストを尽くそうとしているけど、それ以上はできないんだ」
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