日本のクルマ界でトヨタがトップに君臨しているのは今に始まったことではない。しかし、ここ数年はトヨタにライバルが存在せず一強ぶりが際立っている。
売れているクルマと、いいクルマは必ずしもイコールではない。本企画では販売面では及ばないかもしれないが、常勝トヨタの牙城を切り崩す可能性を持ったクルマたちについて考察していく。
この部分で勝負します!! ノート CX-5 アウトランダー ヴェゼル… トヨタ車より優れたポイントを持つクルマたち14選
※本稿は2022年4月のものです
文/片岡英明、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年5月10日号
■さすがのトヨタ車にも弱点はある?
トヨタが展開するラインナップの抜け目のなさは誰もが認めるところだろう。
ただ、そんなトヨタ車も一台ごとに見ていった時、どの車種も完全無欠といえるのだろうか? ここはひとつ、他社ライバルと比較・検証してみよう。
トヨタのクルマづくりはソツがない。
ユーザーに寄り添った商品を意欲的に開発し、送り出している。
スキや死角はほとんどない。だが、ライバル勢もトヨタ車を徹底的に研究し、対策を講じている。また、トヨタ車にない魅力を加えて勝負を仕掛けてくるクルマも少なくない。
トヨタは独自のTHS-ハイブリッドシステムを主役の座に据え、それをほとんどのクルマに展開するようになった。
これに対しライバル勢は違う魅力を加味して勝負を挑んでいる。
日産はノートとノートオーラにシリーズハイブリッドのe-POWERを採用し、痛快な走りを実現した。
マツダのCX-30やCX-5は低回転から力強いトルクを発生するディーゼルターボでハイブリッド車と違う魅力を訴えている。
また、スバルは自慢のシンメトリカルAWDにXモードを組み合わせることで新境地を切り開いた。
さらに三菱のアウトランダーもプラグインハイブリッドだけの設定としたことに加え、ツインモーター4WDの実力をS-AWCによってさらに高みへと引き上げている。
ホンダのフィットやヴェゼルは独創的なセンタータンクの採用によってパッケージングに革命を起こした。
このレイアウトは走りの質感を高めることにも大きく貢献している。
走りの質感と乗り味は違いがわかりやすい。
そこでスズキやスバル、マツダなどはハンドリング性能を磨き、操る楽しさを重視してトヨタ勢に勝負を仕掛けている。
好調を維持してきたヤリスだが、フィットやノートといったライバルも登場し、独壇場危うし!?
画像ギャラリーでは、トヨタが展開するクルマをそれぞれライバルとなる他社のモデルと比較した。
トヨタ車の作りのよさ、高い品質は確かである。
しかしいずれのクルマも「平均点以上(もちろん満点は目指している)」であり、あともう一歩といった弱点を何かしら持っているのもトヨタ車なのだ。
勇将の下に弱卒なし、千軍万馬のトヨタブランドであるが、他メーカーも新型を続々送り出している。
包囲網は着々と築かれつつあるのかもしれない。
●対決ラインナップ
・【内外装の質感で勝負!】日産 ノート vs トヨタ ヤリス
・【ユーティリティで勝負】ホンダ フィットvs トヨタ ヤリス
・【エンジンで勝負!】スズキ スイフト vs トヨタ ヤリス
・【走りで勝負!】日産 ノートオーラ vs トヨタ アクア
・【ハンドリングで勝負!】スズキ ソリオ vs トヨタ ルーミー
・【走りで勝負!】ホンダ フリード vs トヨタ シエンタ
・【ハンドリングで勝負!】ホンダ ヴェゼル vs トヨタ ヤリスクロス
・【走りで勝負!】マツダ CX-30 vs トヨタ カローラクロス
・【ハンドリングで勝負!】スバル フォレスター vs トヨタ RAV4
・【走りの質感で勝負!】マツダ CX-5 vs トヨタ ハリアー
・【4WDの性能で勝負!】三菱 アウトランダーPHEV vs トヨタ RAV4 PHV
・【ユーティリティで勝負!】ホンダ アコード vs トヨタ カムリ
・【走りで勝負!】スバル レヴォーグ vs トヨタ カローラツーリング
・【ディーゼルエンジンで勝負!】日産 キャラバンディーゼル vs トヨタ ハイエース
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みんなのコメント
大半の購入者はトヨタだからという理由でまともに比較もせず、イメージだけで購入している現状。
営業資料で客を馬鹿にし、顧客となった場合はトヨタグループ内で個人情報を無断共有。
手抜きからリコールは多く、不正も相次いで発覚。
議員への違法献金から車検でのデータ改ざん。
それに伴い行政処分で、車検点検資格の剥奪や車両販売の停止などの数々。
あまり報道されないのは
圧力と金品バラマキの効果でしょうか?