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津田拓也、全日本ロードフル参戦から勇退を発表「引退ではなく、今後も鈴鹿8耐などには挑戦したい」

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津田拓也、全日本ロードフル参戦から勇退を発表「引退ではなく、今後も鈴鹿8耐などには挑戦したい」

 10月23日、全日本ロードレース選手権に参戦しているオートレース宇部 Racing Team(AutoRace Ube Racing Team)は、2024年限りで津田拓也が全日本ロードのフル参戦から勇退することを発表した。

 James Racing 株式会社が運営するオートレース宇部 Racing Teamは、2022年に全日本ロードに初参戦し、津田と岡田秀之の2台体制でST1000クラスを戦った。参戦2年目の2023年はJSB1000に進出し、継続参戦の津田がスズキGSX-R1000Rでしのぎを削っていた。

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 全日本ロードにおいては、第5戦もてぎ2&4でチームとして初のポールポジションを獲得すると、初出場となった鈴鹿8耐ではトップ10トライアルにも進出。全日本ロードの第8戦鈴鹿では、スズキMotoGPカラーを施したマシンで出走するなど、サプライズで多くのファンを沸かせ、注目を集めたチームだ。

 そんなオートレース宇部 Racing Teamは、2024年シーズンも津田を擁してスズキGSX-R1000RでJSB1000クラスに引き続き参戦しており活躍を見せていた。鈴鹿8耐でも20位で完走を果たす走りを披露し、チームに多大な貢献を見せてきた津田が、今季限りで全日本ロードのフル参戦から勇退を発表した。

 津田は2006年から2012年までは全日本ロードのST600クラスで経験を積み、2013年からJSB1000クラスに参戦を開始。12年間を戦ったJSB1000では過去に4度のポールポジションと2度の優勝を飾り、チャンピオンこそはなかったものの、2016年と2017年には自己最高の総合2位を獲得した。

 そんな津田はチームに「全日本へのフル参戦は今季限りにしたい。プロライダーを引退するわけではなく、今後も鈴鹿8耐などのレースには挑戦したい。オートレース宇部 Racing Teamのレギュラーの座を有望な若手に譲り、自分自身も若手の育成、若手選手が安全にレースができる環境づくりに尽力したい」と申し出たようで、チームとして津田の意思を尊重し受け入れることにしたという。

 それにより、10月26~27日に三重県・鈴鹿サーキットで開催される『2024 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第8戦 第56回 MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿』が、津田にとってフル参戦ライダーとしてラストレースとなる。津田とチームの3年間の集大成として力を合わせて表彰台を目指していくとのこと。

 なお、来季以降のプランについてはチームと津田の双方がまだ未決定というが、「引退すると勘違いされたくはない」と話しているようで、今後も何らかの形で一緒に活動を考えているという。今後もオートレース宇部 Racing Teamと津田の活躍に期待したい。

■津田拓也
「2024年シーズンをもちましてMFJ全日本ロードレース選手権へのフル参戦から退くことにしました。この決断は2ヶ月間ほど悩みぬいた末の決断です。2022年からオートレース宇部 Racing Teamにお世話になり、ST1000、JSB1000、そして鈴鹿8耐に参戦させて頂き、トップカテゴリーでポールポジションを奪ったり、表彰台に乗ったり、また鈴鹿8耐ではSUZUKI MotoGPカラーのマシンでトップ10トライアルを走らせてもらったりと濃い3年間を過ごさせて頂きました」

「僕はこのチームが大好きです。ただ、オートレース宇部 Racing Teamから有望な若手が出場するチャンスがあっても良いのではないかと思うようになりました。そして僕自身も若手選手を育てていきたいですし、彼らがより安全にスキルアップできるレース環境が作れるようにしていきたい。そこに自分の時間を使いたいと思っています」

「ライダーとして自分自身はまだまだやれると思っています。ですから、この決断はライダーとしての引退ではありません。2006年から続けてきた19年間の全日本フル参戦に一旦区切りをつけます。今後もきっとスポット参戦では出場することがあるかもしれませんし、鈴鹿8耐にはまだまだ挑戦を続けていききます。出場するレースではぜひ全力で応援よろしくお願いします」

■津田拓也 全日本ロードレース選手権でのキャリア
2006年 全日本ST600:ランキング30位(TEAM モトスポーツ)
2007年 全日本ST600:ランキング15位(チームOSG&モトスポーツ)
2008年 全日本ST600:ランキング15位(チームOSG&モトスポーツ)
2009年 全日本ST600:ランキング14位(TEAM モトスポーツ)
2010年 全日本ST600:ランキング12位(West Power)
2011年 全日本ST600:ランキング15位(West Power)
2012年 全日本ST600:ランキング7位(West Power)
2013年 全日本JSB1000:ランキング4位(ヨシムラスズキレーシングチーム)
2014年 全日本JSB1000:ランキング3位(ヨシムラスズキシェルアドバンス)
2015年 全日本JSB1000:ランキング4位(ヨシムラスズキシェルアドバンス)
2016年 全日本JSB1000:ランキング2位(ヨシムラスズキシェルアドバンス)
2017年 全日本JSB1000:ランキング2位(ヨシムラスズキMOTUL)
2018年 全日本JSB1000:ランキング6位(ヨシムラスズキMOTUL)
2019年 全日本JSB1000:ランキング15位(TK SUZUKI BLUE MAX)
2020年 全日本ST1000:ランキング7位(West Power・S-SPORTS・SUZUKI)
2021年 全日本ST1000:ランキング13位(West Power SUZUKI)
2022年 全日本ST1000:ランキング4位(オートレース宇部 Racing Team)
2023年 全日本JSB1000:ランキング6位(オートレース宇部 Racing Team)
2024年 全日本JSB1000:(オートレース宇部 Racing Team)

■全日本ロードJSB1000でのキャリア
ポールポジション:4回
優勝:2回

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みんなのコメント

1件
  • kik********
    来年の8耐はmoto gp、WSBK…など世界中からの選手が過去に無いほどのエントリーが在ると思われます。
    DUCATI & BMWが本気度見せて来るでしょう FIMもそれを後押しするかの様に日程スケジュール見れば納得。
    オールスター度は高いです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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