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レクサス新型RX、新たなフラグシップグレード「RX500h Fスポーツ パフォーマンス」の存在意義

掲載 更新 41
レクサス新型RX、新たなフラグシップグレード「RX500h Fスポーツ パフォーマンス」の存在意義

2022年6月1日、レクサスはラグジュアリーSUV「RX」のフルモデルチェンジを発表。グレードやパワートレーンもいくつか公開されたが、その中でも気になる存在「RX500h Fスポーツ パフォーマンス」を紹介していこう。

多彩なパワートレーン。走る楽しさを追求した「RX500h」を導入
レクサスのミドルクラスSUVで、国際的には5代目にあたる新型「RX」が発表された。ボディサイズに若干の拡大はあったものの、従来モデルのほぼ据え置きとなる全長4890mm×全幅1920mm×全高1695mmで登場。それでもホイールベースを60mm伸ばしたり、トレッドを前15mm/後45mm拡大するなど、低重心でスポーティな印象を受ける。

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こうした印象はなにも外観だけの話ではない。とくにグレード展開やパワートレーンを見ると明らかだ。

発表段階で日本仕様の詳細は未公開としつつも、4つのパワートレーンとグレード名が発表されている。最高出力や最大トルクなどの数字こそわからないが、2.4L直4ターボ(RX350)や2.5L直4+モーター(RX350h)、2.5L直4+プラグインハイブリッドシステム(RX450h+)による構成はNXと共通する。しかし、4つめとなる新たなパワートレーンを搭載した「RX500h」が強い存在感を示している。

名称だけ見るとパワートレーンにLCやLSと同じ「3.5L V6+モーター」を搭載しているかと思いきや、こちらは2.4L直4ターボ+前後2モーターによる電気式4WD「eアクスル」を組み合わせたまったくの新開発をされたもの。しかも、RZに初採用されたモーター制御の四輪駆動システム「ダイレクト4(DIRECT4)」も搭載するというから、まさに「新技術全部載せ」といったいイメージだ。

駆動力配分システムは車輪速センサーや加速度センサー、舵角センサーなどからの情報を元に前100:後0~前20:後80の間でトルク分配を行うもの。グリップ力の最大化と姿勢コントロール性能を高められて、安定性とスポーツ性、そしてハンドル操作でクルマがスッと曲がる気持ちのいいフィーリングを両立するという。

RX500hには、さらなるハイパフォーマンスモデルが存在する
RXのフラグシップグレードといえば、従来モデルにおいてハイブリッド車のRX450hをラインナップされてきた。これはもちろん新型でプラグインハイブリッドへと進化して設定されるが、フラグシップとしての役割はRX500hに譲ることとなるようだ。

ラグジュアリー系のモデルで言えば、PHEVは大きなバッテリーとモーター駆動による静粛性、そして環境性能に優れている点からもイメージリーダーになりやすく、トップグレードに設定されるケースは他ブランドでもある。にも関わらずPHEVを差し置いて、2.4Lターボ、しかも直4エンジン搭載モデルがフラグシップとなる理由はなんなのか。

その要素はいくつかあるようだが、ひとつには新型NXのトップグレードにすでにPHEV、NX450h+がラインナップされていること。弟分と同じパワートレーンを搭載したモデルを用意したのでは、確かに兄貴分としての威厳というか、体裁がよろしくないのかもしれない。

そしてもうひとつ、レクサスはドライバーの意志に忠実に応える「レクサス ドライビング シグネチャー(Lexus Driving Signature)」をコンセプトとした独自の乗り味の深化を進めているということ。これはつまりダイレクト4やeアクスルなどの駆動系統の制御などにより、運動性能や安定性能を高めることで、このすべてを搭載した500hはまさにレクサスの目指すクルマづくりを象徴するモデルにあたるからだ。

きわめつけは、500hの走行性能をさらに高める「Fスポーツ パフォーマンス」と呼ばれるパッケージを用意していること。スタイリングをより低重心に見せるためのロワパーツや専用デザインの21インチアルミホイールなどにより力強さを増強。もちろん見た目だけでなく、後輪を同相/位相に最大4度転舵させるシステム「ダイナミックリアステアリング(DRS)」や、フロントブレーキに対向6ピストンブレーキキャリパーを採用して運動性能を向上させている。

詳しい内容までは判明していないが、パワートレーンにまでチューニングを加えられるというから、BMWのMパフォーマンスモデルやアウディのSモデルに相当するグレードとして用意される可能性がある。具体的な数値とともに、その走行性能に期待がかかる。

もしもその先があると妄想するならば、X5 MやメルセデスAMG GLE53などのライバルとなり得るスーパーパフォーマンスSUV「RX F」の出番もありやなしや。かつてはISやGSなどにも設定されたFモデルが登場するとなれば、ブランド力を高める要素となるのでは・・・などという考えは行き過ぎだろうか。

[ アルバム : レクサス RX500h Fスポーツ パフォーマンス はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

41件
  • アウディよりかっこいいね。日本のメーカーも頑張って欲しい。
  • かっこいいですね。
    円安で輸入車が割高な今、レクサスの国内での価格設定、良心的な設定をお願いします。
    国産高級車はメーカーにも顧客にもチャンスだと思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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