改良型パワートレイン搭載 出力と充電性能向上
ドイツの自動車メーカーであるポルシェは2月20日、新しいパワートレインを搭載する新型パナメーラ4 Eハイブリッドおよび新型パナメーラ4S Eハイブリッドを発表した。
【画像】第3世代パナメーラにPHEV追加、総出力544psへ【新型ポルシェ・パナメーラを写真で見る】 全19枚
昨年末に登場した第3世代パナメーラのPHEVバージョンで、従来モデルよりも充電時間が短く、電気のみの航続距離も長い。日本向けの受注開始日や価格は未定。
両車ともツインターボの2.9L V6ガソリンエンジン、電気モーター、25.9kWhのバッテリーを搭載する。バッテリーは従来よりも8kWh容量が大きく、電気航続距離はWLTPサイクルで96kmに増加した。
欧州仕様では、家庭用充電器から2時間39分(従来より1時間26分早い)で充電できるようになった。また、最大88kWの回生ブレーキによって、効率性が向上している。
パナメーラ4 Eハイブリッドでは、単体で304psを発生するV6エンジンにPDK 8速ATを組み合わせ、システム総出力は470ps、最大トルクは66.3kg-mとなる。0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は280km/h。
パナメーラ4S Eハイブリッドは、エンジンが353psに強化され、システム総出力544ps、最大トルク76.4kg-mを発生。0-100km/h加速タイムは3.7秒に短縮され、最高速度は290km/hに達する。
路面を読み取るエアサス標準装備 走行モードは全6種類
PHEVのスタイリングとしては純内燃エンジン車と大きく変わらないが、エアロダイナミクスに最適化されたフロントバンパーと、グリーンまたはブラックのブレーキキャリパーによって差別化される。
足回りとしては、新しいポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント(PASM)を含むアダプティブ2チャンバー・エアサスペンションが標準装備となる。ダンパーは毎秒最大13回の設定調整が可能で、状況に合わせてボディを常に水平に保つ。
ハイブリッド専用の4つの走行モードと、「スポーツ」および「スポーツプラス」モードが搭載される。始動時はフル電動の「Eパワー」モードでスタートし、バッテリー残量が減ると「ハイブリッドオート」モードに切り替わり、前方の道路状況を読み取り、効率の最大化を図る。
「Eホールド」モードではバッテリーの充電量を維持し、「Eチャージ」モードでは55km/h以上での走行時に最大80%まで充電される。
スポーツ・モードとスポーツプラス・モードでは、目標充電量を20~30%とし、性能と効率を両立させる。
日本仕様の詳細は後日発表される予定だ。参考までに、英国価格は9万300ポンド(約1700万円)からとなっている。
さらにパワフルなパナメーラ・ターボS Eハイブリッドもこの先ラインナップに加わる見込みだ。従来のシステム総出力680psを上回る可能性がある。
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