2024年シーズンのMotoGPでは、ドゥカティ陣営にマルク・マルケスが加わることになった。グレシーニから走ることになるマルケスの存在は注目を集めているが、ドゥカティは彼が将来のファクトリーチームのライダー候補のひとりになる可能性があると認めている。
マルケスは11年間在籍したホンダを離れ、ドゥカティのサテライトチームであるグレシーニへと移籍することを決めた。彼の契約は2024年の1年間限りとなっているが、他のほぼ全てのライダーが2024年限りまでの契約となっていることと合わせて考えれば、2025年以降の契約交渉が自由に行なえるという利点があると言えるだろう。
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マルケスの2025年以降に向けた選択については、KTMファクトリーチーム入りの可能性が指摘されている。またホンダが競争力のあるバイクを作ることができれば、出戻りの可能性もあるとまことしやかに囁かれている。
そして、ドゥカティとしても8度の世界チャンピオンをファクトリーチームに迎え入れる可能性があるという。スポーティングディレクターのパオロ・チアバッティが認めた。
「我々は今バルセロナでタイトル獲得を祝って楽しんでいる。休暇の後、来年初めには契約について話し始めることになるだろう。私に言えるのは、(フランチェスコ)バニャイヤとドゥカティは両方とも同じ道を歩き続けることを望んでいるということだ」
チアバッティはGPOneにそう語った。
「マルクが勝者であることは明らかなことだし、それは彼のタイトル獲得実績が証明している。彼がドゥカティを選んだのは、また勝ちたいからだ。我々にとって、これは新しいことであると同時に、対処しなくてはならない状況なんだ」
「我々はまだ2025年のライダーを確定していない。だからマルクがファクトリーチームの候補のひとりになると、問題なく言えるだろう」
「ただそこには忘れてはならない大事な点もある。それは経済的な観点だ。我々はもはや、彼のようなライダーが数十億もの契約金を稼げるような、コロナ前の時代ではないということだ」
なおチアバッティはマルケスを候補として数えるだけでも、ドゥカティの他若手ライダーなどを失ってしまうリスクがあると認めた。
「もちろんだ。そのリスクはあるし、我々もしっかりと理解している。たとえば(ホルヘ)マルティンとかね。彼は才能あるライダーで、もしファクトリーチームに行けないなら、他のメーカーへ興味をみせるだろう。ただそれは彼だけではない」
ドゥカティはファクトリーチームとプラマック、そしてVR46とグレシーニを合わせて現在計8台をMotoGPに送り込んでいる。“ドゥカティカップ”とも揶揄されることがあり、ヤマハのリン・ジャービス(マネージャー)は台数制限を主張し、2025年にVR46を陣営に引き込もうと交渉を行なっている。
チアバッティはこの件についても聞かれたが、多くは語らなかった。
「正直に言って分からない。グレシーニとの契約は2025年までで、VR46とは来年までだ。競合が動くことを考慮して、我々は状況を注意深く評価していく必要がある」
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みんなのコメント
他メーカーにチャンピオンに君臨する様なライダーが出てこない限り、ドカにマルクなんて不要どころか害悪しか無いし。
契約交渉の時期を考えると、来年の初戦からビンダーかファビオ、マリーニ、ビニャーレスの誰かが三連勝位しないとドカは焦らないはず。
私は金払いの良いレッドブルが控えるKTMにサッサと移籍すると予想するよ。