久々にクラウンエステートの懐かしい名前が復活を果たしたが、忘れちゃいけないのが最上級クラウンのマジェスタの存在。レクサスに勝るとも劣らないデキで根強い人気があったのも事実。もしや復活切望のファンも多いのでは!?
文:佐々木亘/写真:ベストカーWeb編集部
レクサスじゃファン納得せず!? エステート復活だけどマジェスタは?? このまま廃止でいいのか!?
■マジェスタこそトヨタの頂点!! 常に最新・最高峰のモデルだった
初代から一貫してクラウンよりも遥かに高級な仕上がりだったマジェスタ。それだけに根強いファンが未だ存在するのだ
セルシオ終売後、トヨタラインナップの頂に立ち続け、トヨタの最上級とは何かを追求し続けたマジェスタ。クラウンと名がついてはいるものの、クラウンの歴史とは少し違う進化を遂げてきている。
初代マジェスタは1991年に登場。その後、2018年までに6世代をつないできた。
クラウンの不文律である全幅1,800mmは守りながら、クラウンよりも長い全長、そして大きなエンジンを採用。最新のテクノロジーを多数搭載してきたクルマだ。時のマジェスタは、トヨタの最高峰であり最上級を形にしたクルマであった。
マジェスタという名前は英語のMajesticからきている。意味は「威厳がある。荘厳な」といったもの。クラウンよりも荘厳で高尚なクルマ、それがマジェスタなのだ。
■マジェスタは唯一無二!! 未だ乗り続けるファンも多数
まだまだ一般的でなかった時代に衝突被害軽減ブレーキやACCを設定するなど、トヨタの頂点らしい装備だらけであった
かつてクラウンのステーションワゴンとして一世を風靡し、多数のファンを抱えるエステートは、新型クラウン4車種のラインナップに名が刻まれた。ワゴンとSUVのクロスオーバーモデルとして、復活するエステートには期待の声が大きい。
エステートとともに、オールドファンが多いのがマジェスタである。特に独立車種として位置づけられていた5代目までのマジェスタを、現在も大切に保有するオーナーは多い。
人気の高い3代目のS17系(1999年~2004年モデル)は、中古車市場でも人気のクルマだ。20年以上前のモデルにもかかわらず、走行距離10万キロを大きく超えた個体が130万円~150万円で販売されている。その価格は、後を継いだ4代目マジェスタよりも高いことが多い。
街中でもよく見かけるのも3代目マジェスタ。筆者の営業経験でもS17系マジェスタオーナーは、簡単にクルマを乗り換えない。
エステート同様に、マジェスタのファンも数多く存在する。マジェスタファンの受け皿になれるのは、マジェスタだけということだ。
■もしや追加も!? 新型クラウンセダンはマジェスタ復活の布石か
新型クラウンシリーズの最高峰モデルがセダン。唯一FCEVをラインアップするなど、マジェスタさながらの立ち位置なのだが……
マジェスタの特徴は長いボディに大型のエンジン、そして充実した室内装備である。
例えば、先述したS17系マジェスタは、全長4,900mm、2,800mmのホイールベースに、V型8気筒の4.0Lエンジンを搭載する。エアサスを装備し、室内は助手席と後席を中心にした快適性を高めるのもマジェスタらしさだ。
今秋登場予定のクラウンセダンを17系マジェスタと比較してみよう。
全長は5030mm、ホイールベースも3,000mmと長く、マジェスタ的雰囲気は持っている。動力ユニットにはクラウンシリーズの中で唯一FCEVを載せ、先進性も高めた。ここまでなら十分にマジェスタを名乗ってもいいと思うのだが、マジェスタの肝である高級感については今一歩足りない印象を受ける。
車格的には十分なクラウンセダン。もう少し中身を豪華にできれば、マジェスタ復活と言えなくもなかった。
非常に惜しい存在だが、見方を変えれば、さらに上級なクルマを作り出す余地を残したとも言える。クラウン4兄弟が発売された後に、さらに上質なマジェスタが復活する可能性はゼロではないと筆者は思う。
■レクサスもあるがやっぱ必要!! マジェスタの存在意義はデカかった
高級車ならレクサスというのももっともな意見。ただレクサスの存在が、マジェスタ不要の理由にはならない。
LSまではいかなくともESの対抗馬になるようなモデルがトヨタにあり、そのクルマがトヨタラインナップの頂点に君臨する必要がある。
近年ではあまり気にされなくなった車格や車種のヒエラルキー。車両価格だけでクルマが下から上に並べられていて不便はないが、ラインナップに締まりがないように見える点には懸念も多くある。
フラッグシップ(旗艦車種)という言葉も耳にすることが少なくなった現代だが、クルマを製造するメーカーの中で、ブランドの顔になるクルマが必要だと思う。
今現在、レクサスにはLSがあるが、トヨタのフラッグシップと言われてもピンと来ない。
世界で戦うクラウンのブランドイメージを高めるためにも、トヨタブランドの成長のためにも、フラッグシップは必要だ。そこに相応しいのはマジェスタなのである。
今後、フラッグシップが確立しない中で、トヨタラインナップの統制が乱れる可能性は十分にある。そんな時に、トヨタ車の最高峰とは何なのかを体現したマジェスタがいれば、混乱は収まるはずだ。
クラウンセダン登場の数年後でも構わない。トヨタが本気で作ったマジェスタをもう一度見てみたいと思うのは、筆者だけではないだろう。
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みんなのコメント
スタンダードなクラウンでさえ、今回は訳の分からない事になっているのに。
レクサスができたから、マジェに限らずクラウンは立ち位置が中途半端になったのが致命傷ですね。
思い出が美化されてるとかじゃなく、優雅