アル/ヴェルのゴールド仕様「人気」
text:Kenji Momota(桃田健史)
【画像】歴代「金」のアルヴェル/標準アルヴェル【比べる】 全47枚
トヨタは、またもアルファードとヴェルファイアにゴールド仕様を設定した。
アルファードでは、S「TYPE GOLD」。ヴェルファイアにはZ「GOLDEN EYES」という特別仕様を5月1日に発売する。
この2台、ゴールドを名乗るもゴールドの採用箇所が違う。
アルファードでは、フロントエンブレムがゴールド。エンブレムが目立つよう、フロントグリルにはスモークメッキと黒メタリック塗装を施す。
一方、ヴェルファイアはヘッドランプをゴールドに加飾。ヘッドライトが目立つよう、フロントグリルを漆黒メッキを施す。
いわゆる「オラオラ顔」と呼ばれるフロントマスクが、さらにゴージャスになるということだろう。
その他にも、バンパーモールや車体後部の各種ガーニッシュなど、ゴールド仕様に相応しい高級なアクセント。
インテリアでは、ルーフとピラーにブランクを採用するなど、ゴールド仕様を際立たせている。
さらに三眼LEDヘッドランプなど機能性を考慮した機器も特別装備となる。
それにしても、ここまで押し出し感を強くした特別仕様車を、どうして販売するのだろうか?
理由について、トヨタ広報部に尋ねてみた。
ゴールド=最上級の証 各車に違い
答えは単純明快。「このようなゴールドをあしらったデザインは人気があり、前モデルの特別仕様車から取り入れている」とのことだ。
確かに、アルファード、ヴェルファイアの歴史を紐解くと、ゴールド仕様が採用されている。
2012年には、アルファード240S/350S「type GOLD」と、ヴェルファイア2.4Z/3.5Z「Golden Eyes」が登場している。
ただし、アルファードではフロントグリルとバックドアガーニッシュをスモークメッキ仕様にしてるが、エンブレムはゴールドではない。
インテリアの加飾も、最新のゴールド仕様よりはかなり大人しい。
2016年登場の特別仕様車になると、アルファードはS「AパッケージTYPE BLACK」と、名称にゴールドの記載はないが、フロントエンブレムはゴールドを採用。
ヴェルファイアはZ「AエディションGOLDEN EYES」として、ヘッドライトのゴールド化が引き継がれている。
このように、アルファード・ヴェルファイアのゴールド仕様は、あくまでもトップグレードの中での最上級を表現するための、わかりやすいキーワードだといえる。
トヨタグループ全体としての上級ブランドであるレクサスとは一線を課する、いかにもミニバン文化発祥の地である日本ならではの趣向である。
市場での需要があるからこそ、継続して設定される。至極当然のことだと思える。
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そして中古車はあふれて、価格も下落するだろう。