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フェルスタッペンが今季9度目のPP。ノリスが2番手、アルボンが4番手【予選レポート/F1第14戦】

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フェルスタッペンが今季9度目のPP。ノリスが2番手、アルボンが4番手【予選レポート/F1第14戦】

 8月26日、2023年F1第14戦オランダGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季9度目のポールポジションを獲得した。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。アルファタウリの角田裕毅は14番手、リアム・ローソンは20番手で予選を終えている。

 現地時間15時(日本時間22時)、直前に行われたFIA F2のスプリントレースは荒天により4周で赤旗中断となったが、F1の予選開始時点でのザントフォールト・サーキットの天候は曇りへと変わった。

2023年F1第14戦オランダGP TV放送&タイムスケジュール

■Q1:ローソンは20番手で初予選を終える

 気温17度、路面温度22度というコンディションで、全20台が出走する18分間のQ1はスタート。

 なお、今回のドライタイヤのコンパウンドはハードがC1(ホワイト)、ミディアムがC2(イエロー)、ソフトがC3(レッド)となるが、Q1開始時点も路面は濡れており、全車が浅溝のインターミディエイトタイヤ(グリーン)を装着してコースイン。

 各車コンディションを確かめながらのアタックとなるなか、フェルスタッペン、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)らがターン1でコースオフする場面も。フェルスタッペンは無線で「ぜんぜんグリップしないよ!」と訴える。

 そんななか、セッション開始から5分が経過したところでランド・ノリス(マクラーレン)が1分23秒260で暫定トップに浮上。さらにオスカー・ピアストリ(マクラーレン)も2番手で続き一時はマクラーレンがワンツーとなるが、路面状況改善に伴い、毎周のようにトップが入れ替わる状況となる。

 セッションも後半に差し掛かると、2セット目のインターミディエイトを投入したアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がフェルスタッペンを上回り暫定首位におどり出る。

 セッション終盤は雨粒も落ち始める中、フェルスタッペンは再度アタックもアルボンには0.026秒届かず2番手でチェッカー。アルボンがQ1をトップで終え、2番手にフェルスタッペン、3番手にピアストリが続いた。角田は9番手でQ2進出を決めている。

 16番手周冠宇(アルファロメオ)、17番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、18番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、19番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、20番手ローソンの5台がQ1脱落となった。

■Q2:ハミルトン、Q3進出ならず

 15分間のQ2も全車がインターミディエイトタイヤを装着。降雨の予報もあったため、フェルスタッペンが早めに1分21秒780をマークするが、そのタイムをローガン・サージェント(ウイリアムズ)が1分21秒780で上回る。

 しかし、フェルスタッペンは2周連続アタックを敢行し1分20秒690と大幅にタイムを上げる。続いてピアストリがセクター2で全体ベストを更新するも、すべてのセクターを走り終えると、フェルスタッペンとは0.709秒差の2番手という状況。

 セッション中盤にノリスが1分20秒629をマークすると、今度はフェルスタッペンが1分20秒282を記録と、フェルスタッペン、マクラーレン勢、ウイリアムズ勢によるタイム更新合戦が続く。

 セッション残り4分というところでフェルスタッペンが1分19秒652までタイムアップ。その直後にはペレスが2番手に浮上も、2台の差は0.939秒に及んだ。

 ノリスを除く14台はQ2でニューのインターミディエイトを投入。そんな中ピアストリが1分19秒392をマークするなど、ニュータイヤを投入した各車は続々と大幅にタイムアップ。その間にノリスが脱落圏内にまで後退してしまう。

 フェルスタッペンは最終アタックで1分18秒856をマークしてトップに浮上。2番手ピアストリ、3番手アルボンが続いた。ただひとりタイヤを変えなかったノリスは最後の最後に7番手までタイムを上げてQ3進出を決めた。

 11番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、12番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、13番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)、14番手角田、15番手ヒュルケンベルグの5台がQ2敗退となった。

■Q3:全車ソフトタイヤ投入も赤旗2回と荒れ模様に

 ポールポジションを決める最終Q3の12分間では、アルボン、サージェント、ルクレール、サインツ、ラッセルの5台がソフトタイヤでコースイン。

 ピアストリ、ペレス、フェルスタッペンらは一旦インターミディエイトでコースインするが、タイム計測する間も無くピットへ滑り込み、ソフトタイヤに交換。セッション残り9分時点で全車がソフトタイヤを装着することに。

 ソフトタイヤを履いたアルボンが1分15秒743をマークしてトップに浮上。続いてサージェントが1分16秒748をマークして暫定2番手につけるが、サージェントはその翌周のターン2でリヤが流れ、タイヤバリヤにクラッシュ。残り時間8分13秒というところでセッションは赤旗中断となった。

 バリヤ改修のため長時間の中断を挟み、Q3は現地時間16時11分に再開されると路面はさらに乾いており、大幅なタイムアップも期待される状況に。

 気温19度、路面温度23秒となるなか、まずはラッセルが1分12秒578をマーク。しかし、ノリスが1分12秒049でトップに浮上。さらにピアストリが0.199秒差で続き、残り5分時点でマクラーレンがワンツーとなる。

 その直後、暫定5番手につけていたルクレールがターン9でクラッシュを喫し、Q3は再び赤旗中断となり、改めて仕切り直しとなる。

 現地時間16時21分に、残り時間4分5秒でセッションは再開。残された時間もわずかとなるなか、ポールポジションを争う最後の1アタックの戦いが火蓋を切った。

 真っ先にフェルスタッペンが1分10秒567をマークしトップに浮上する。続いてノリスがセクター1で全体ベストを更新するが、セクター2、3で伸び悩み、フェルスタッペンに0.537秒届かず2番手でチェッカー。

 フェルスタッペンが母国オランダで今季9回目、2021年から復活したオランダGPとしては3年連続のポールポジションを獲得し、ザントフォールト・サーキットに詰めかけたオレンジ・アーミーを大いに沸かせた。

 3番手にラッセル、4番手にアルボンが続き、5番手にアロンソ、6番手サインツ、7番手ペレス、8番手ピアストリが続き、9番手はクラッシュを喫したルクレール、10番手は同じくクラッシュしたサージェントとなった。

 2023年F1第14戦オランダGP決勝は、8月27日(日)の日本時間22時にスタートを迎える。

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