鄭州日産らと共同開発
四輪駆動車の製造で知られるスペインの自動車メーカー、サンタナ(Santana)が、日産自動車と東風汽車の合弁会社である鄭州日産の後援を受けて復活した。
【画像】かっこいいぞ! 日産が新型ピックアップトラック発表【日産フロンティア・プロを写真で見る】 全13枚
サンタナは、鄭州日産と安徽コロネット・テック社と共同で、「まったく新しい車両」の開発に取り組んでいると発表した。ディーゼルエンジン車とPHEVが用意されるという。
車両はアンダルシア州リナレスの旧サンタナ工場で生産される予定で、「オフロード愛好家向けに設計されている」とのことだ。
詳細についてはまだ明らかにされていないが、同社のウェブサイトに掲載された予告画像からは、大型のピックアップトラックであることが伺える。おそらく、上海モーターショーで発表された日産フロンティア・プロをベースにしたものと思われる。
PHEVモデルでは、ターボチャージャー付き1.5L 4気筒ガソリンエンジンと1基の電気モーターを搭載し、合計出力408ps、最大トルク81.5kg-mを発生する。中国CLTCサイクルでは、電気のみでの走行距離は最大135kmに達する。
サンタナは、今年後半にモデルラインナップを正式発表する予定だ。
オリジナルのサンタナ社は1956年に設立され、2年後にはスペインでランドローバーのライセンス生産を開始した。
1980年にランドローバーモデルの独自バージョンを販売する権利を取得し、『リジェロ(Ligero)』や『PS-10』などのモデルを展開した。
1985年にはスズキと提携し、サムライ、ジムニー、ヴィターラのライセンス生産を開始した。
2007年から2011年にかけては、イヴェコ向けにPS-10の改良型モデル『マシフ(Massif)』を生産した。しかし販売台数が期待に及ばなかったため、イヴェコは契約を解除し、サンタナは事実上消滅した。同社は2011年に清算手続きに入った。
最近、中国資本で復活したスペインのブランドはサンタナだけではない。元トラックメーカーのエブロ(Ebro)は、チェリー(奇瑞汽車)の後援を受けて再起し、バルセロナの元日産工場でリバッジモデルを生産している。
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