現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタとスズキ、結局「どっちが良いの?」 ルーミー&ソリオの絶妙に異なる魅力とは

ここから本文です

トヨタとスズキ、結局「どっちが良いの?」 ルーミー&ソリオの絶妙に異なる魅力とは

掲載 更新 85
トヨタとスズキ、結局「どっちが良いの?」 ルーミー&ソリオの絶妙に異なる魅力とは

■2020年は9月にルーミーが刷新! 11月にはソリオがフルモデルチェンジ。

 2020年11月25日、スズキ「ソリオ」がフルモデルチェンジして4代目となりました。発売後10日間で受注台数が4000台を超えるなど、滑り出しは好調です。
 
 同車は全長3.8mにも満たないコンパクトなボディながら、広い室内スペースを持つのが特徴。
 
 新型は荷室拡大のため全長を従来比80mm伸ばしていますが、それでも3790mmとコンパクトカーのなかでも小さな部類です。
 
 ところで、ソリオといえば競合ライバルに相当するのがトヨタ「ルーミー」(姉妹車の「タンク」は2019年9月にルーミーに統合)。果たして、ソリオとルーミーを比較するとどんな違いがあるのでしょうか。

トヨタ車が100万円以下!? シエンタより小さい 人気ミニバン「カリヤ」とは

 まず車体サイズですが、ソリオが全長3790mm×全幅1645mmなのに対して、ルーミーは全長3700mm(「カスタム」系は3705mm)×全幅1670mm。

 ルーミーの全長は先代ソリオに近いもので、新型ソリオに比べるとやや短い設計です。

 自宅駐車スペースに制約がある人や(新型ソリオも充分に小さな車体ですが)、よりコンパクトなクルマを探しているならルーミーが優位です。

 いっぽうで、ソリオにアドバンテージがあるのが積載性。今回のフルモデルチェンジで全長を伸ばした理由は荷室拡大で、新型は従来モデルと比べて後席の前後方向のゆとりは変わらず、荷室前後長が100mm延長されました。

 具体的には、ソリオは後席をもっとも後方へスライドした状態で荷室へ機内持ち込みサイズのスーツケースを5個(FF車であれば床下へさらにもうひとつの計6個)積めます。

 しかし、ルーミーの荷室長(シートスライド最後端時)は新型ソリオに比べると50mm以上短く、スーツケースはそこまで積めません。また、床下収納スペースの広さもソリオが大きくリードしています。

 ちなみに後席足元空間の広さは乗り比べても大きな違いは感じません。リヤシートの左右独立リクライニングとスライドは両車とも備えますが、ソリオが左右50:50分割なのに対し、ルーミーは60:40分割と違いがあります。

 これは好みに応じて選べばいいでしょう。スライド量はソリオが165mmなのに対し、ルーミーは240mmとルーミーのほうがアレンジ幅は広いといえます。

 いっぽう後席に関して、ルーミーにはないソリオだけの装備としては、センターアームレストがあげられます。

■走りでも絶妙な違いが存在するルーミーとソリオ。

 走り出すと、静粛性や加速感にも違いが。静かさはソリオに分があります。

 これは新型へのモデルチェンジでエンジンルームやリヤフェンダーへの吸音材の追加をはじめとする騒音対策の効果でしょう。

 またエンジン自体もソリオが4気筒なのに対してルーミーは3気筒で細かい振動を感じる状況があり、快適性の面もソリオ優勢です。

 エンジン排気量はソリオが1.2リッターなのに対し、ルーミーは1リッター。ランニングコストでは自動車税の区分が1クラス下となり毎年の自動車税額が5500円安く済むルーミーにメリットがありますが、自然吸気エンジン同士で比べるとパワーやトルクはソリオのほうが大きいのでその分加速は楽にできます。

 いっぽうでルーミーにはターボエンジンが設定されていて、こちらはソリオの自然吸気エンジンに比べると力強い加速を実現。

 高速道路の渋滞を通過することが多い人は、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)の違いにも注目したいところです。

 新型ソリオには「ハイブリッドMZ」や「ハイブリッドMX」(スズキセーフティサポート非装着車を除く)にACCが標準装備されていて、渋滞時は停止までをサポートする全車速対応型となっています。ただし停止保持はおこなわれません。

 いっぽう「カスタムG」と「カスタムG-T」に備わるルーミーのACCは、全車速対応に加えて停車中はドライバーがブレーキペダルを踏まなくても停止状態を保持する機能が組み込まれるなど、機能的にはワンランク上。同グレードのパーキングブレーキが電動式となっていることで実現しています。

 ところで、このジャンルを開拓したのはソリオにほかなりません。

 その使いやすさが評価され「スズキの小型車で最多販売モデル」へと成長しましたが、のちにルーミーが登場したことで販売面への影響はないのでしょうか。

 ソリオは、先代モデルの販売が本格化した2016年の年間販売台数が4万8814台でした。

 そして2017年にはルーミー&タンクが本格販売に入り約15万台を記録しましたが、ソリオは販売台数を落とすことなく4万9742台を販売。

 続く2018年や2019年も約4万5000台と、コンスタントに売れていることが分かります。奇妙な現象ですが、ルーミー&タンクという刺客の登場による販売減はまったくないのです。

「確かに(ルーミーを)競合車と認識していますが、登場したからといってソリオの販売が減っているわけでありません。

 ルーミーの登場によりこのジャンルの認知度が上がり、マーケットが拡大したと考えています」

 新型ソリオの開発を担当したスズキの担当者はそう説明します。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
レスポンス
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
くるまのニュース
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
日刊自動車新聞
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
くるまのニュース
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
バイクのニュース
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
motorsport.com 日本版
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
レスポンス
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
motorsport.com 日本版
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
くるくら
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
くるまのニュース
これはクセスゴ!!  オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
これはクセスゴ!! オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
バイクのニュース
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
レスポンス
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
カー・アンド・ドライバー
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
日刊自動車新聞
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
AutoBild Japan

みんなのコメント

85件
  • この記事は提灯持ち記事ですか、何で一言も衝突安全性評価などの記事を入れないのでしょうか。
    ルーミーはダイハツのOEM車 トヨタ製ではありません。
    衝突安全性評価の結果を調べてもスズキもダイハツもどちらもたいした結果が出ていません。
    忖度記事は皆さんが誤解するのでやめてください。
  • この2台なら確実にソリオ。
    ルーミーの鈍足さや内装のチープさなどはかなり閉口した。
    でも、トヨタというだけで売れるんだよな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

155.7192.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0285.0万円

中古車を検索
ルーミーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

155.7192.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0285.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村