現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜいま日本でも人気急上昇!? ドレスアップ派にも欠かせない「オフロードタイヤ」とは?

ここから本文です

なぜいま日本でも人気急上昇!? ドレスアップ派にも欠かせない「オフロードタイヤ」とは?

掲載 更新 6
なぜいま日本でも人気急上昇!? ドレスアップ派にも欠かせない「オフロードタイヤ」とは?

■2018年ごろから日本でも急激に市場が拡大

 最近、街を走っていると、オフロードタイヤを装着したクルマが多いことに気づきます。

レクサス初の新型ミニバン「LM300h」発売決定! 価格や装備が判明!

 オフロードタイヤは本来、「クロカン車」などと呼ばれるクロスカントリー4WDが悪路走破性を向上させるために履くものです。

 しかし昨今はそれにとらわれることなく、SUVやワンボックス、ミニバン、軽トラック、はたまたコンパクトカーまでがドレスアップのためにオフロードタイヤを履いているのです。なぜこのようなムーヴメントが起きているのでしょうか。

 時は1980年代後半、日本は空前のクロスカントリー4WD、いわゆる四駆ブームで湧きました。

 これにともなって、街を走っている四駆はグリルガード、ルーフラック、そしてオフロードタイヤを装着するのがカスタムのベーシックとなったのです。その後、四駆ブームの終焉とともに、オフロードタイヤは一部の悪路愛好家のものとなり、市場ではほとんど姿を見かけなくなってしまいました。

 その後、1990年代中ごろに登場したクロスオーバー車が、オフロードタイヤを履いているということもありましたが、長らくメインの市場は北米でした。

 ところが、2018年ごろからにわかに、日本でもオフロードタイヤの市場が再燃しはじめたのです。

 ヨコハマ「ジオランダー」、BFグッドリッチ「マッドテレーンT/A」、そしてトーヨータイヤ「オープンカントリー」がおもなブランドで、市場では三つ巴のシェア競争となっています。

 どのブランドもここ数年、右肩上がりにシェアを伸ばしており、タイヤ業界の中でも注目のカテゴリーとなっているのです。

 では、なぜオフロードタイヤ市場は活況を呈しているのでしょうか。国内タイヤメーカーのマーケティングスタッフに聞いてみました。

「北米では2003年ごろからシェアを伸ばしていましたが、日本では2018年あたりから急激に市場が拡大し始めました。自動車市場を見てみると、ちょうどスズキ新型『ジムニー』がデビューしたり、軽自動車でもクロスオーバー系の車種が人気になった時期に重なります。これらの需要とともにオフロードタイヤの需要も伸び始めたのですが、その背景にはやはりアウトドアブームがあると思います」とコメントします。

 そのスタッフによれば、アウトドアブームによってそれまでオフロードタイヤに興味のなかったユーザー層が、ライフスタイルをアピールするアイテムのひとつとして、愛車に装着したことが大きな要因ではないかといいます。

■オフロードタイヤってどんなもの?

 昨今の日本では、アウトドアレジャーやキャンプといったアクティビティに加えて、「オーバーランド」という新しい旅のスタイルが広まりつつあります。

 オーバーランドとは、愛車にルーフテントなどを装着して、数台でロケーションのいいスポットを旅して回るというライフスタイルです。北米や欧州ではスタンダードになっていますが、日本では車両乗り入れの制限が厳しいため、“オーバーランダー”というカスタムの手法のみが先行しているように見受けられます。

 オーバーランダーとは、SUVやオフロード4WDにルーフテント、ガード類、そしてオフロードタイヤを装着するカスタムスタイルで、すでにジムニーやトヨタ「ハイエース」、軽トラックなどでムーブメントになっています。これもまた、オフロードタイヤには追い風となっているのは間違いなさそうです。

 ではそんなオーバーランダーに必須のオフロードタイヤとは、どんなものなのでしょうか。

 オフロードタイヤは、泥、砂、岩、砂利、そして雪を走行することを前提に作られています。トレッドと呼ばれるタイヤの溝が、一般的な乗用タイヤよりも深く、ブロックもエッジが立ったゴツゴツしたものになっています。

 これは泥や砂などの路面でもしっかりと路面を掴み、前進する摩擦力、トラクションや、コーナリングで横方向に滑らないようにする摩擦力、グリップを発揮しやすくするためです。

 また尖った岩などに接触した時でも耐カット性が強いように、サイドウオールが一般的なタイヤよりも頑丈にできていたり、ブロック飛びしにくように頑丈に作られているのもオフロードタイヤの特徴です。

 現在日本で人気があるオフロードタイヤは、ヨコハマの「ジオランダーX-AT」「ジオランダーM/T G003」、BFグッドリッチの「マッドテレーンT/A KM3」、トーヨータイヤの「オープンカントリーR/T」「オープンカントリーM/T」などです。

 どれもラギッド(無骨)なトレッド&ショルダーデザインが特徴で、他のアウトドア志向のギアに共通する魅力に溢れています。

 今後、SUVカスタムの世界では、ますますオーバーランダースタイルが広まっていくのは必至。あなたの愛車も、オフロードタイヤでアウトドアスタイルのドレスアップをしてみてはいかがでしょうか。

こんな記事も読まれています

【F1第10戦無線レビュー】際どいチームメイトバトルで接触のフェラーリ勢「カルロスが閉めた」「僕の方が前だったのに」
【F1第10戦無線レビュー】際どいチームメイトバトルで接触のフェラーリ勢「カルロスが閉めた」「僕の方が前だったのに」
AUTOSPORT web
「OPEN COUNTRY A/T III」が新型レクサス『GX』・トヨタ『ランドクルーザー250』の新車装着タイヤに採用
「OPEN COUNTRY A/T III」が新型レクサス『GX』・トヨタ『ランドクルーザー250』の新車装着タイヤに採用
レスポンス
ルクレール、SQ3コースイン直前に悪夢のようなエンジン停止。アタックラップ間に合わず痛恨10番手「チームにはガレージで話すと言われている」
ルクレール、SQ3コースイン直前に悪夢のようなエンジン停止。アタックラップ間に合わず痛恨10番手「チームにはガレージで話すと言われている」
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「コンパクトミニバン」登場に反響多数!?「すごく良い」「優しいデザイン」8年ぶり全面刷新で燃費向上モデルも出た「フリード」発売
ホンダ新型「コンパクトミニバン」登場に反響多数!?「すごく良い」「優しいデザイン」8年ぶり全面刷新で燃費向上モデルも出た「フリード」発売
くるまのニュース
久しぶりに乗ろうと思ったら動かない!? 長期保管していたバイクの不調の主な原因とは
久しぶりに乗ろうと思ったら動かない!? 長期保管していたバイクの不調の主な原因とは
バイクのニュース
デロリアンDMC-12、現代EV技術で蘇る 218馬力、航続距離240kmの「電動スポーツカー」へ
デロリアンDMC-12、現代EV技術で蘇る 218馬力、航続距離240kmの「電動スポーツカー」へ
AUTOCAR JAPAN
高性能VW『ゴルフR』改良新型はワゴンにも設定…333馬力ターボ搭載
高性能VW『ゴルフR』改良新型はワゴンにも設定…333馬力ターボ搭載
レスポンス
父の「ハコスカ」に憧れて…「鉄仮面」を2台所有するマニアのフルオリジナル「スカイライン2000GT」の純正快適装備とは?「父と同じウェーバーキャブが目標です」
父の「ハコスカ」に憧れて…「鉄仮面」を2台所有するマニアのフルオリジナル「スカイライン2000GT」の純正快適装備とは?「父と同じウェーバーキャブが目標です」
Auto Messe Web
ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
カー・アンド・ドライバー
警察庁、酒気帯び・「ながら」運転の自転車にも罰則、11月施行[新聞ウォッチ]
警察庁、酒気帯び・「ながら」運転の自転車にも罰則、11月施行[新聞ウォッチ]
レスポンス
バイクニュース今週のダイジェスト(6/24~28)
バイクニュース今週のダイジェスト(6/24~28)
バイクブロス
なぜ「雨の日に洗車」勧める? 無駄じゃない? ガソスタで声掛けするワケは? 雨で汚れは落ちないのですか?
なぜ「雨の日に洗車」勧める? 無駄じゃない? ガソスタで声掛けするワケは? 雨で汚れは落ちないのですか?
くるまのニュース
自己判断でETCをつけちゃダメ!? このウワサの真偽はいかに
自己判断でETCをつけちゃダメ!? このウワサの真偽はいかに
バイクのニュース
いまやドイツでは縦列駐車でバンパーをぶつけて停めるのはNGなんです!【池ノ内ミドリのジャーマン日記】
いまやドイツでは縦列駐車でバンパーをぶつけて停めるのはNGなんです!【池ノ内ミドリのジャーマン日記】
LE VOLANT CARSMEET WEB
現行シトロエンC3のファイナルを飾る限定モデル「C3メルシー!」が日本上陸
現行シトロエンC3のファイナルを飾る限定モデル「C3メルシー!」が日本上陸
カー・アンド・ドライバー
「東京アウトドアショー2024」幕張メッセで開幕 12ブランドの自動車メーカーやインポーターが出展
「東京アウトドアショー2024」幕張メッセで開幕 12ブランドの自動車メーカーやインポーターが出展
日刊自動車新聞
[新型フリード]最速3カ月納車!? フリードのために書き下ろしたミセスの新曲が激アツ
[新型フリード]最速3カ月納車!? フリードのために書き下ろしたミセスの新曲が激アツ
ベストカーWeb
日産『ムラーノ』が11年ぶりフルモデルチェンジへ! 日本市場復活はどうなる?
日産『ムラーノ』が11年ぶりフルモデルチェンジへ! 日本市場復活はどうなる?
レスポンス

みんなのコメント

6件
  • オフロードタイヤがブームっと言っても一過性でしょ。
    そもそもオフロードに行かないのに履くなんてファッショ以外にない。
    一般道でのグリップ不足・ロードノイズ・乗り心地の悪化
    ジムニーブームと車高高ブームで売れているだけ。

    またオーバーランドが出来ないのは行き過ぎたマナー違反が横行するから日本は。
    ブームだけで模倣する無頓着に方が多いからね。
    もちろん状況と目的を理解して行動する方も居るけど、それ以上にいるからNG。
  • うるさいんだよね、この手のタイヤは
    スポーツ系とは違う不快なノイズ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村