現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 実際に見た新型「ベンテイガ」はどうだった? ベントレーのSUVが5年ぶりに刷新!!

ここから本文です

実際に見た新型「ベンテイガ」はどうだった? ベントレーのSUVが5年ぶりに刷新!!

掲載 更新 11
実際に見た新型「ベンテイガ」はどうだった? ベントレーのSUVが5年ぶりに刷新!!

■もはや「フライングスパー」のSUV版といいたくなる新型「ベンテイガ」

 2015年に発表されて以来、ラグジュアリーSUVの頂点の定義を書き換えることを目標に、セグメントをリードしてきたベントレー「ベンテイガ」。

【動画】新型ベンテイガが切り開く新世界を見る!

 このこれまで合計で2万台以上が生産されてきたベンテイガが、新型へと生まれ変わった。

 参考までにこの新型ベントレーは、「持続可能なラグジュアリー・モビリティの世界的リーダーになるための旅程である、新しいベントレーの事業戦略、ビヨンド100」のもとで発売される最初のモデルとなる。その意味でも世界から新型ベンテイガに集まる視線は熱く、そして厳しい。

 新型コロナウイルスの影響が猛威を振るう直前、ベントレーの本社があるイングランドのクルーを訪ねていた私は、度々変わるそのスケジュールに困惑していた。

 ベンテイガの専用ラインを持つ本社工場の取材も終えていたし、そこではジュネーブモーターショーに出品される予定だった「バカラル」にも直近で出会うことができた。

 スケジュール表ではその後に、「ワールドプレミア」と書かれたセッションが用意されていたのだが、それがこの新型ベンテイガであるとは思いもしていなかった。当然のことながら、それがアンヴェールされた瞬間の驚き、そして感動は予想をはるかに超えたものだった。

 新型ベンテイガで、まず注目しなければならないのは、驚くほどにダイナミックに姿を変化させたエクステリアだ。

 実際にはその変化はフロントとリアのセクションに集中しているのだが、それが第3世代のコンチネンタルGTやフライングスパーにインスピレーションを得たものであることは間違いのないところである。それによってベントレーのデザインはよりブランド内でのデザインの統一性が図られ、現代のベントレーを象徴する姿カタチが整った。

 まずはフロントセクションから、その変化を見ていこう。フロントグリルは大型化され、ベントレーがマトリクスグリルと呼ぶ、より網目を強調したデザインが採用されている。

 左右のヘッドランプは消灯時にはクリスタル製品のような美しさを見せるが、点灯時には82個のLEDがその高い機能性で安全性をアシストする。ちなみにヘッドランプは、これまでより外側の30mm高い位置に移動しているという。

 モードはタウン(48.3km/h以下)、カントリー(48km/hから98km/h)、モーターウェイ(98km/h以上)の3つ。照射範囲と距離が調節されるほか、対向車の眩しさを防ぐためにハイビームのままでも、常時82個のLEDは点灯と消灯を繰り返している。さらにワイパーアームには、22個のヒーター付きウオータージェットが装備され、冬季でも安全な走りを実現してくれる

■さらにゴージャスな内外装になった新型「ベンテイガ」とは?

 フロントマスクの印象が、よりダイナミックなものに見えるのは、より垂直にそそり立ち力強さを演出しているからだろう。先代のベンテイガでも、フロントマスクの存在感はかなりのものだったが、それでも新型と比較するとスマートなものに見える。

 リアデザインも大きく見直されている。これは今回のモデルチェンジで、リアトレッドが20mm拡大されたこともその一因である。

 ホイールアーチ内のホイールの位置も変わり、よりスポーティなフットワークが予感できるようになった。ホイールは22インチ径となり、仕上げ方法が2種類から選択でき、デザインは5タイプに増えた。

 テールライトはコンチネンタルGTと共通の楕円形テールライトとなる。テールゲートも完全新設計となり車幅いっぱいにオープンすることが可能になった。

 新デザインのルーフスポイラーも同様に車幅分の長さがある。またライセンスプレートはバンパー部へと移動している。

 インテリアの変化も激しい。もはやSUVのインテリアというよりも、紛れもないベントレーのインテリアである。仮にコンチネンタルGTやフライングスパーから乗り換えても、何も違和感を覚えることはないだろう。

 シートアレンジは4、5、7席の3種類から選択が可能だ。

 トピックスは数多くあるが、そのなかでも特筆すべきはセンターフェイシア、ステアリングホイール、ドアトリム、シートなどのデザインが一新されていることだ。

 新世代のインフォテインメントシステムも採用され、10.9インチのディスプレイが、ベントレーの翼をイメージしてハンドクラフトされたダッシュボードにシームレスに装着される。

 搭載されるエンジンは、まずは4リッターのV型8気筒ツインターボからとなる。最高出力&最大トルクは550ps&770Nmという数字で、これに8速ATを組み合わせる。

 最高速度は290km/h、0?100km/h加速は4.5秒というから、これはまさにSUVの姿をしたスーパーカーだ。

 このエンジンはまた、低負荷時には8気筒のうち4気筒を停止させるシリンダ・オン・デマンド機能も備えている。

 燃費はWLTPモード(複合)で13.3L/100km。CO2排出量(複合)は302g/kmと発表されている。

 このV8仕様の後には、2020年中に6リッターW型12気筒エンジンを搭載した「ベンテイガ・スピード」と、PHEVモデルが発売される計画だという。

 新型ベンテイガは、5年前に自ら定義したラグジュアリーSUVの頂点を、再定義することができるのだろうか。もちろんカスタマーはおおいにそれに期待していいだろう。

こんな記事も読まれています

約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
バイクのニュース
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
motorsport.com 日本版
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
くるまのニュース
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
レスポンス
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
レクサスの末っ子LBXに、次世代モダンインテリア空間を表現したElegantが新登場
レクサスの末っ子LBXに、次世代モダンインテリア空間を表現したElegantが新登場
カー・アンド・ドライバー
荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート
荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート
くるまのニュース
新車で買える!? トヨタ「シエンタ“SUV”」がスゴイ! 5人乗り仕様もある「小型SUVミニバン」が台湾で人気すぎるワケとは
新車で買える!? トヨタ「シエンタ“SUV”」がスゴイ! 5人乗り仕様もある「小型SUVミニバン」が台湾で人気すぎるワケとは
くるまのニュース
「トイレに行きたいのですが…駐めちゃダメ?」 高速にある「謎のバス停」 SNSでは「一般車が進入していた」の声も どんなルールなの?
「トイレに行きたいのですが…駐めちゃダメ?」 高速にある「謎のバス停」 SNSでは「一般車が進入していた」の声も どんなルールなの?
くるまのニュース
運賃交渉すれば“村八分”にされる? 荷主を過剰に気遣う中小運送の社長たち、本当に守るべきは誰なのか?
運賃交渉すれば“村八分”にされる? 荷主を過剰に気遣う中小運送の社長たち、本当に守るべきは誰なのか?
Merkmal

みんなのコメント

11件
  • 発売から既に5年も経ってることに驚いた。
  • 環境モードの燃費とCO2値だが、記事はWLTP値となっているが、実際はNEDC値を持ってきているようだ。確認願います。WLTPのほうが若干値が悪くなる。
    (ベントレー英国のHPにはNEDC/WLTPの両方の値が記載されている)
    ちなみに、ベントレーブランドの45%位がこの車。年間5000台前後売れている。すごいなあ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2450.84006.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

950.04280.0万円

中古車を検索
ベンテイガの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2450.84006.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

950.04280.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村