現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ新型「クラウン・エステート」のリアシートって快適なの? 正式発表が待たれる“新種のクラウン”後席の居住性が気になる

ここから本文です

トヨタ新型「クラウン・エステート」のリアシートって快適なの? 正式発表が待たれる“新種のクラウン”後席の居住性が気になる

掲載
トヨタ新型「クラウン・エステート」のリアシートって快適なの? 正式発表が待たれる“新種のクラウン”後席の居住性が気になる

新型エステートのリアシートは居住性抜群

 個性豊かな4モデルがラインナップされるトヨタ現行「クラウン」シリーズ。その中で未発売なのが、最後にデビューを飾る新型「クラウン・エステート」です。

【画像】「えっ!…快適すぎでしょ!?」これがトヨタ新型「クラウン・エステート」のリアシートです(30枚以上)

 SUVとステーションワゴンの魅力を“いいとこ取り”した新発想の新型「クラウン・エステート」は、レジャーのアシやロングドライブの相棒として活躍してくれそうな1台。

 本記事では、さまざまな事情で発売が延期されているものの、2024年の年末から2025年の初頭にかけて正式発売されると予想される新型「クラウン・エステート」のリアシート回りをチェックします。

 70年近い歴史を誇る「クラウン」シリーズは、トヨタ自動車を代表する高級車です。

 1955年に誕生した初代「クラウン」は、第二次世界大戦直後に開発がスタート。物資が乏しく、トヨタ自体も技術やノウハウが不足している時代だっただけに、開発は難航しました。

 そんな逆風を開発陣の努力と創意工夫によって乗り越えた初代「クラウン」は、日本車初の“100%国産“を達成。こうした背景から、歴代「クラウン」には“革新と挑戦”というDNAが息づいてきました。

 そんな「クラウン」シリーズの底力を見せつけたのが、16代目となる現行モデルです。

 近年、保守的なセダンという印象が強かった「クラウン」ですが、2022年7月に誕生した16代目は意欲的な開発を敢行。従来の“クラウン像”を見事に打破しました。

 そんな現行「クラウン」は、先陣を切って登場したリフトアップセダンの「クラウン・クロスオーバー」、王道の「クラウン・セダン」、新種のクーペSUV「クラウン・スポーツ」、そして、ステーションワゴンとSUVの魅力を融合した「クラウン・エステート」という4モデルを展開。4台の“クラウン群”で、多様化が著しい昨今のマーケットのニーズに対応しようとしています。

 そんな現行シリーズで最後のデビューを飾る新型「クラウン・エステート」は、「洗練と余裕の大人の雰囲気を併せ持ち、リアのフルフラットデッキとともに、機能的なSUVとしてアクティブライフを楽しめるモデル」だとトヨタ自動車は説明します。

 その開発コンセプトは“アクティブキャビン”。仕事にも遊びにも一生懸命なユーザーが満足できるクルマを目指して開発が進められています。

 21インチのタイヤ&ホイールを履く新型「クラウン・エステート」のボディサイズ(いずれも開発目標値)は、全長4930mm、全幅1880mm、全高1620mm、ホイールベース2850mm。これは「クラウン・クロスオーバー」より40mmワイドで、80mm背が高い設定です。

 この大柄なボディサイズもあって、新型「クラウン・エステート」はゆとりあるキャビンを獲得。なかでも驚かされるのが、広々としたリアシートです。

 リアシートに乗り込んでみてまず驚かされるのが広大な足下スペースです。身長170cmのドライバーが運転席に座わってきちんとした運転姿勢をとっても、リアシート乗員のヒザ前にはコブシ4個以上のスペースが確保されています。リアシートの乗員は、大人でも足を組んで楽に座ることができます。

 また、つま先をフロントシート下に収められる設計なので、後席乗員はリラックスした姿勢でくつろげます。

 加えて助手席は、後席からアプローチできる背もたれ側面に調整スイッチを装備。後席からも助手席のスライド&リクライニング調整が可能で、左側後席の乗員は座ったまま、くつろぎの足下スペースを得ることができます。

 そんなリアシートは、頭上空間のゆとりも魅力のひとつ。乗員の頭上にはコブシ2個以上のスペースが確保されており、大きなサイドウインドウも相まって開放感は抜群です。「クラウン・クロスオーバー」比で全高が80mm高くなっていることも、こうしたゆとりにつながっているのでしょう。

 またセンターコンソールの背後には、リアシート用のエアコン吹き出し口、USB-Cソケット、1500WのAC100Vソケットなどを用意。一部グレードには後席にもシートヒーターが備わる模様で、後席乗員のための快適装備も充実しています。

●定評あるパワートレインが快適な移動をサポート

 そんな新型「クラウン・エステート」のもうひとつ魅力がフルフラットデッキです。

 リアシートの背もたれ倒し、背もたれ背後に格納されているボードを展開すると、リアゲートからフロントシートの背もたれまで2mオーバーのフラットなスペースが出現します。

 長尺のサーフボード、ゴルフのキャディバッグ、そして自転車やキャンプ道具といったかさばるアウトドアギアを気軽に積み込めるほか、快適な車中泊も楽しめそうです。

 新型「クラウン・エステート」のコックピットは、他の現行「クラウン」と同様のテイストでまとめられています。

 ディスプレイやシフトセレクターといった各種機能部品を集約させ、それらを島のように配置した“アイランドアーキテクチャー”コンセプトを採用。さらに運転席は、ドライバーの視線移動を最小限にすべくメーターやディスプレイを水平のゾーンにまとめ、ドライビングの楽しさを満喫できるスペースとしています。

 ユニークなのは、運転席側と助手席側とで素材使いやカラーリングが異なる点です。運転席側は、ドライビングに集中できるようにブラックで統一。一方の助手席側は、同乗者がくつろげるよう運転席側とは異なる素材と配色にしています。

 ロングドライブの快適性を左右するパワートレインは、HEV(ハイブリッド)とPHEV(プラグインハイブリッド)の2種類をラインナップ。駆動方式はいずれも4WDとしています。

 現時点で詳細なスペックは不明ですが、同様の設定である「クラウン・スポーツ」を参考にすると、HEVは、2.5リッターエンジン(186ps/221Nm)に119.6ps/202Nmのフロントモーターと54.4ps/121Nmのリアモーターの組み合わせ。PHEVは、2.5リッターエンジン(177ps/219Nm)に182ps/270Nmのフロントモーターと54.4ps/121Nmを発生するリアモーターの組み合わせとなりそうです。

* * *

 開放的で広々としたリアシートを備えた新型「クラウン・エステート」は、どこのシートに座っても快適なロングドライブを楽しめそう。ステーションワゴンとSUVの美点を“いいとこ取り”した意欲作がどのような評価を得るのか今から楽しみです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【惜しい! 無念!】 Q45、180SXにラシーン! 一代限りで終わってしまった名車たち:日産編
【惜しい! 無念!】 Q45、180SXにラシーン! 一代限りで終わってしまった名車たち:日産編
AUTOCAR JAPAN
800馬力で最高速度312km/hをマーク “ふたつの心臓”を持つランボルギーニ新型「ウルスSE」はドリフトも安心して楽しめるスーパーSUV
800馬力で最高速度312km/hをマーク “ふたつの心臓”を持つランボルギーニ新型「ウルスSE」はドリフトも安心して楽しめるスーパーSUV
VAGUE
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】セダンでもミニバンでもない微妙な[ナディア]はトヨタの大失敗作だったのか?
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】セダンでもミニバンでもない微妙な[ナディア]はトヨタの大失敗作だったのか?
ベストカーWeb
新車で189万円! トヨタに「めちゃ安いプリウス」存在! 超「シンプル装備」の廉価版でも十分すぎる! 3年間のみ発売の「割り切りモデル」とは
新車で189万円! トヨタに「めちゃ安いプリウス」存在! 超「シンプル装備」の廉価版でも十分すぎる! 3年間のみ発売の「割り切りモデル」とは
くるまのニュース
スズキが新型「“軽”SUV」登場! めちゃ「“スゴイ”後席」採用! 王者「N-BOX」に肉薄する「スペーシア」シリーズ 人気の理由とは
スズキが新型「“軽”SUV」登場! めちゃ「“スゴイ”後席」採用! 王者「N-BOX」に肉薄する「スペーシア」シリーズ 人気の理由とは
くるまのニュース
5速MTのみ!“全長4m未満”の「2列6人乗り」ミニバンって最高! 斬新すぎる「前3人乗りシート」採用って、実際どう!? 意外と「開放感バツグン」のムルティプラとは!
5速MTのみ!“全長4m未満”の「2列6人乗り」ミニバンって最高! 斬新すぎる「前3人乗りシート」採用って、実際どう!? 意外と「開放感バツグン」のムルティプラとは!
くるまのニュース
12V・24V・48Vってマイルドハイブリッドはクルマによって電圧が違う! 電圧が変わると何が変わる??
12V・24V・48Vってマイルドハイブリッドはクルマによって電圧が違う! 電圧が変わると何が変わる??
WEB CARTOP
【マイナーチェンジ】改良したBYD ATTO3に試乗。どことなく伝わるヨーロピアンな雰囲気は乗り味にも現れていた。
【マイナーチェンジ】改良したBYD ATTO3に試乗。どことなく伝わるヨーロピアンな雰囲気は乗り味にも現れていた。
Webモーターマガジン
トライアンフのネイキッドスポーツが大進化 「装備とサスペンションの変更」で快適性&コントロール性が向上した新型「トライデント660」の魅力とは
トライアンフのネイキッドスポーツが大進化 「装備とサスペンションの変更」で快適性&コントロール性が向上した新型「トライデント660」の魅力とは
VAGUE
新型「ミニJCW」「ミニJCWコンバーチブル」世界初公開! 今度の高性能版“ジョンクーパーワークス”は258馬力の内燃エンジンモデル
新型「ミニJCW」「ミニJCWコンバーチブル」世界初公開! 今度の高性能版“ジョンクーパーワークス”は258馬力の内燃エンジンモデル
VAGUE
レクサス斬新「小さな高級車」がスゴイ! “全長4.2m”ボディ&「300馬力超え」モデルも! 選べる豪華内装もステキな「LBX」とは?
レクサス斬新「小さな高級車」がスゴイ! “全長4.2m”ボディ&「300馬力超え」モデルも! 選べる豪華内装もステキな「LBX」とは?
くるまのニュース
進化したVWのコンパクトSUV「Tクロス」がヒットを続ける理由とは? 新型は“おしゃれ&上質な内外装”と“なめらかな走り”が好印象
進化したVWのコンパクトSUV「Tクロス」がヒットを続ける理由とは? 新型は“おしゃれ&上質な内外装”と“なめらかな走り”が好印象
VAGUE
スズキ本格「軽スポーツクーペ」が凄い! まさかの「ガルウィング×ミッドシップ」採用モデル!? パワフルな「ターボエンジン」搭載した、まさにな「軽スーパーカー」とは
スズキ本格「軽スポーツクーペ」が凄い! まさかの「ガルウィング×ミッドシップ」採用モデル!? パワフルな「ターボエンジン」搭載した、まさにな「軽スーパーカー」とは
くるまのニュース
なりは小さくても高級SUV! 電気自動車のいいとこ取り! 想像以上の出来だった[新型ジープアベンジャー]感激試乗!
なりは小さくても高級SUV! 電気自動車のいいとこ取り! 想像以上の出来だった[新型ジープアベンジャー]感激試乗!
ベストカーWeb
2500万円の「トヨタ車」! 最新型「センチュリー“SUV”」に反響多数! 5.2m級ボディ&超豪華内装「最上級モデル」が話題に
2500万円の「トヨタ車」! 最新型「センチュリー“SUV”」に反響多数! 5.2m級ボディ&超豪華内装「最上級モデル」が話題に
くるまのニュース
レクサス新型「LX」が新開発のハイブリッドシステムで進化! 専用装備でタフさを増した「OVERTRAIL」にも注目です
レクサス新型「LX」が新開発のハイブリッドシステムで進化! 専用装備でタフさを増した「OVERTRAIL」にも注目です
Auto Messe Web
トヨタ新型「クラウン・エステート」は“レジャードライブ”に使える? ラゲッジスペースは使いやすい? 発売が待ち遠しい注目車種の実力とは
トヨタ新型「クラウン・エステート」は“レジャードライブ”に使える? ラゲッジスペースは使いやすい? 発売が待ち遠しい注目車種の実力とは
VAGUE
三菱 フィリピンモーターショー2024でDSTコンセプトを発表
三菱 フィリピンモーターショー2024でDSTコンセプトを発表
Auto Prove

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村