現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なんと6850万円! ランボルギーニ「ウルス」の始祖!?「LM002」はスタローンやティナ・ターナーも所有したかつての不人気車…いまや注目株です

ここから本文です

なんと6850万円! ランボルギーニ「ウルス」の始祖!?「LM002」はスタローンやティナ・ターナーも所有したかつての不人気車…いまや注目株です

掲載 11
なんと6850万円! ランボルギーニ「ウルス」の始祖!?「LM002」はスタローンやティナ・ターナーも所有したかつての不人気車…いまや注目株です

今後の人気も衰えることなし

2024年6月12日にRMサザビーズがイギリスで開催したオークションにおいてランボルギーニ「LM002」が出品されました。1988年にスウェーデンに納車され、その後イタリアのボローニャ近郊にあるフェルッチオ・ランボルギーニ・ミュージアムで展示されていました。2015年6月にはオランダで登録されたのち、イギリスに輸入され、現在のオーナーの手元にやってきた1台です。

ランボルギーニの黒歴史が5500万円で落札!「ウルス」の登場で日の目を浴びた「LM002」の紆余曲折を解説します

もともとはミリタリー用の高機動車プロトタイプだった

「ウルス」の誕生で、再びその存在がクローズアップされるようになったランボルギーニの高性能オフローダー、「LM002」。そもそもの起源が、アメリカのMTI(モビリティ・テクノロジー・インターナショナル)から依頼を受けたミリタリー用の高機動車プロトタイプとして1台のみが製作された、「チータ」にあったことはランボルギーニの歴史に詳しい人には多くの説明を必要としない。

チータのアメリカ軍への納入計画、そしてほぼ時を同じくして進められていたBMWのE26(M1)のランボルギーニでの生産計画が挫折したことで、同社は壊滅的な経営困難に直面した。イタリア政府による管理を受ける身となってしまう。

だが幸いにもこのようなランボルギーニのすべての株を買い取った人物がすぐに現れた。それはフランス人の実業家であるパトリック・ミムランで、社長の座に収まった彼は主力モデルの「カウンタック」をさらに進化させたほか、「ジャルパ350」、そしてここで紹介するLM002の商品化にも成功したのである。

LM002の商品化までには、さまざまなプロトタイプが生み出されている。1981年のジュネーブ・ショーではパワーユニットにAMC製の5.9L V型8気筒エンジンをミッドシップした「LM001」が披露され、さらにランボルギーニが「カウンタック LP500S」に採用していた4.7LのV型12気筒エンジンを操縦安定性の問題からフロントに搭載した「LMA」、やはりプロトタイプとして製作された。

LM002の総生産台数は328台

LM002は、基本的にはLMAの設計コンセプトを受け継いだモデルと考えてよいだろう。エンジンは当初は4.7L仕様で最高出力は332ps。のちにそれは「カウンタック LP5000クアトロバルボーレ」用の450ps仕様へと強化されている。トランスミッションはZF製の5速MT。2700kgにも達する車重、そして全長4900mm×全幅2000mm×全高1850mmというボディサイズを持ちながら、最高速は201km/hを記録したと言われる。

1986年に販売を開始したLM002に掲げられたニックネームは「Rambo Lambo」。その「とんでもない」姿の高性能オフローダーのカスタマーには、中東の王族だけではなく、F1のドライバーズ・チャンピオンシップを獲得したケケ・ロズベルグやロック・クイーンのティナ・ターナー、そしてRamboその人であるシルヴェスター・スタローンも名を連ねるようになった。ちなみに1993年まで継続されたLM002の総生産台数は328台。現在ではこのLM002も、ランボルギーニのファンにとっては、重要なコレクターズアイテムとなっていることは間違いない。

そのLM002が、今回RMサザビーズ社がイギリスで開催したクリブデン・ハウス・オークションに出品された。ランボルギーニの記録によると、このモデルは1988年3月24日に工場から出荷された後、新車でスウェーデンに運ばれ、11月にファースト・オーナーへと納車。

その後イタリアのボローニャ近郊にあるフェルッチオ・ランボルギーニ・ミュージアムで展示されていた。2015年6月にはオランダで登録されたのち、イギリスに輸入。翌12月にはスーパースポーツのサービスやレストアでは世界的に有名なDKエンジアリングによって、1万177ポンドをかけて整備が行われたほか、2020年にも大規模なサービスが実施されている。オークション出品時の走行距離は1万7237km。時代をはるかに先取りしたハイパフォーマンスSUVともいえるLM002。

気になるエスティメート(推定落札価格)は、22万5000ポンド~27万5000ポンド(約4606万円~5502万円)となっていた。その人気は高く、今回は34万2500ポンド(邦貨換算約6850万円)での落札となった。LM002の存在感は、これからますます大きくなることは確実なところだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

小川颯太「感覚の違いは怖い」佐藤凛太郎「ドライタイヤに熱が入らず」TGM Grand PrixのマカオGP初日
小川颯太「感覚の違いは怖い」佐藤凛太郎「ドライタイヤに熱が入らず」TGM Grand PrixのマカオGP初日
AUTOSPORT web
20ページの短編小説は必見! 「フィアット×ルパン三世」コラボ第3弾が登場
20ページの短編小説は必見! 「フィアット×ルパン三世」コラボ第3弾が登場
THE EV TIMES
トヨタ最新型「C-HR」新発表に反響多数! 「赤いTOYOTAエンブレム」も超カッコイイ「コンパクトSUV」に熱望の声! 新モデル搭載の新機能「ジオフェンシング」欧州で公開され話題に
トヨタ最新型「C-HR」新発表に反響多数! 「赤いTOYOTAエンブレム」も超カッコイイ「コンパクトSUV」に熱望の声! 新モデル搭載の新機能「ジオフェンシング」欧州で公開され話題に
くるまのニュース
日本勢も続々ウォールの餌食に……マカオGP予選は2日で12回赤旗中断の大波乱。緊急のミーティングも実施
日本勢も続々ウォールの餌食に……マカオGP予選は2日で12回赤旗中断の大波乱。緊急のミーティングも実施
motorsport.com 日本版
VW ゴルフ 史上最強の『ゴルフR』が爆誕! 迫力の「ブラックエディション」も
VW ゴルフ 史上最強の『ゴルフR』が爆誕! 迫力の「ブラックエディション」も
レスポンス
バス業界を変革するカギは「スペシャリスト採用」だ! 昔ながらの“何でも屋”育成システムの脱却を
バス業界を変革するカギは「スペシャリスト採用」だ! 昔ながらの“何でも屋”育成システムの脱却を
Merkmal
カルロス・サインツJr.、シーズン終了直後のアブダビテストでウイリアムズのF1マシンを初ドライブへ。チームが声明
カルロス・サインツJr.、シーズン終了直後のアブダビテストでウイリアムズのF1マシンを初ドライブへ。チームが声明
motorsport.com 日本版
【F1チーム代表の現場事情:レッドブル】ホーナーが過ごした激動の3連戦。マクラーレンとコース外でもせめぎ合い
【F1チーム代表の現場事情:レッドブル】ホーナーが過ごした激動の3連戦。マクラーレンとコース外でもせめぎ合い
AUTOSPORT web
「勝利を目指すが、何が起きても笑顔でいる」A.エスパルガロはマルティンのタイトル獲得を手伝えるか/第20戦ソリダリティGP
「勝利を目指すが、何が起きても笑顔でいる」A.エスパルガロはマルティンのタイトル獲得を手伝えるか/第20戦ソリダリティGP
AUTOSPORT web
東京‐名古屋をかッ飛び! JRバス最速「新東名スーパーライナー」はどれくらい速いのか
東京‐名古屋をかッ飛び! JRバス最速「新東名スーパーライナー」はどれくらい速いのか
乗りものニュース
【CES2025】ソニー・ホンダモビリティ 2026年デリバリー予定のアフィーラの詳細を発表
【CES2025】ソニー・ホンダモビリティ 2026年デリバリー予定のアフィーラの詳細を発表
Auto Prove
日産「次期スカイライン!?」公開で反響多数!? デカすぎグリル×ファストバックセダン! Vision Qe登場から1年… スカイライン後継といえる訳
日産「次期スカイライン!?」公開で反響多数!? デカすぎグリル×ファストバックセダン! Vision Qe登場から1年… スカイライン後継といえる訳
くるまのニュース
ディスクブレーキの「フローティングディスク」ってナニ?
ディスクブレーキの「フローティングディスク」ってナニ?
バイクのニュース
アロンソの400戦出走を記念して、アストンマーティンがシミュレーターを共同開発。F1マシンの物理的な感覚を再現
アロンソの400戦出走を記念して、アストンマーティンがシミュレーターを共同開発。F1マシンの物理的な感覚を再現
AUTOSPORT web
北米トヨタが700馬力超のランクル40発表!! マジかこれめっちゃカッコいいぞ!!
北米トヨタが700馬力超のランクル40発表!! マジかこれめっちゃカッコいいぞ!!
ベストカーWeb
「レアな右ハンオープンのアバルトが欲しくて」「なんだか楽しそうだから…」「輸入車に乗りたくて」…人それぞれのフィアット・アバルトライフを紹介します
「レアな右ハンオープンのアバルトが欲しくて」「なんだか楽しそうだから…」「輸入車に乗りたくて」…人それぞれのフィアット・アバルトライフを紹介します
Auto Messe Web
JLR ランドローバー「ディフェンダー」の限定車50台を発売
JLR ランドローバー「ディフェンダー」の限定車50台を発売
Auto Prove
どう考えてもぶっ壊れてるだろ! 待てど暮らせど青にならない「感応式信号」にぶち当たったらどうすればいい?
どう考えてもぶっ壊れてるだろ! 待てど暮らせど青にならない「感応式信号」にぶち当たったらどうすればいい?
WEB CARTOP

みんなのコメント

11件
  • kmq********
    世界広しと言えども
    乗りこなせるのは、S・スタローンと水前寺清子くらいだろう
  • sakutto7150@iclo
    ウルスより遥かに良いです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1500.02000.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1598.02570.0万円

中古車を検索
LMの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1500.02000.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1598.02570.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村