2023年5月16日、ヒョンデ モビリティ ジャパンは今後の戦略について発表するHyundai Brand Dayを開催した。その中で、ヒョンデが2022年から日本で販売している電気自動車「IONIQ 5(アイオニック5)」の100台限定車「アイオニック5 リミテッドエディション」と、新たなカーライフをサポートするサービス「ヒョンデ アシュアランス プログラム(Hyundai Assurance Program)」を発表した。
アイオニック5の100台限定車を発売。それに伴い車両アップデートも実施
アイオニック5は、ヒョンデが2022年から日本で販売を開始した5人乗りの電気自動車(BEV)である。1974年に公開されたポニークーペコンセプトをオマージュしたデザインが特徴のこのBEVは、2022-2023日本インポート・カー・オブ・ザ・イヤーの受賞をはじめ2022年ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーなど数ある賞を総なめにし、国内外で高評価を得ているモデルだ。
ヒョンデがアフターサービス専用のモバイルサービスカー、通称「ヒョンデ Qちゃん」を導入
日本に上陸して1年で約700台が販売されたという。その勢いをさらに加速させる100台限定車の「リミテッドエディション」が登場した。上級グレード「ラウンジAWD」をベースとし、物理的なサイドミラーに代わってデジタルサイドミラーを採用する。また、内外装のカラーは特別色を用意し、車両価格は専用色のルーシッドブルーパールが619万5000円、今回新たに追加された艶消し塗装のアトラスホワイトマットが629万円だ。
ヒョンデはさらに、アイオニック5のアップデートモデルを発売する。これは既存ユーザーから得た意見や要望に応えたもので、具体的には既存のボヤージュ グレードに新たに4WD仕様を追加と、2つのソフトウェアアップデートだ。
ボヤージュは日本におけるエントリーグレード。これに新たに4WDモデルを追加することで、力強いツインモーターの走りと4輪駆動による高い走行安定性を低価格で実現した。そして充電前にバッテリー温度をあらかじめ高めておくバッテリー・プリコンディショニング機能を追加し、バッテリーへの負荷を低減させる。
また初期充電出力を一時的に高めるブースト・チャージングプログラムを採用。これは現在よりも50A高い電力供給を8分間行うことのできる機能で、急速充電での充電性能を高める。この機能は、今後新車販売される車両に適用されるとのことで、すでに納車された車両に対して適用できるかは現在検証中という。
3年目の車検費用が無償になる「ヒョンデ アシュアランス プログラム」を発表
電気自動車に限らず、すべてのクルマにとって車体の損傷や車検などメンテナンスに費用がかかるのは当たり前のこと。ヒョンデはその負担を取り除いてユーザーがカーライフに集中することができるように新たなカーサポートプログラム「ヒョンデ アシュアランス プログラム」を発表した。
このプログラムはクルマの健康状態に関して行う「ヘルスケア」と、車両の損傷や傷に関して行う「スタイルケア」の2つに分けられる。このプログラムはヒョンデの新車に標準で付帯するサービスであるが、ヘルスケアについては既納車にも無償適用される。
ヘルスケアの具体的な内容は、新車登録から2年目までの法定点検の基本料金に加えて、3年目の車検基本料金と完成検査費用、継続登録費用をヒョンデが負担するというものだ。さらに、3年目の車検の際に電気自動車のバッテリーを冷却するバッテリークーラントも無償交換される。
一方のスタイルケアは新車登録から3年間、バンパーやドアミラー、フロントガラスにタイヤ2本まで、破損時に無償で修理するサービスだ。いつまでも新車の状態をそのまま維持したいというニーズに応えたもので、1年に1件で年間最大10万円分まで保証する。
KONA エレクトリック、アイオニック5 Nが日本導入。いずれも2023年下半期から
ヒョンデは2023年3月7日にワールドプレミアした小型SUVの電気自動車「KONA エレクトリック」と、高性能モデル「アイオニック5 N」を2023年下半期に日本へ導入することを発表した。前者は6月に渋谷で展示を企画しているという。
また今回のイベント会場には、2022年7月にワールドプレミアした最新モデル「アイオニック 6」が展示されていた。残念ながら日本導入にまつわる明言はされなかったが、今後日本の様々な場所で展示や試乗会を展開する予定だという。
日本における乗用車市場復活から1年、ヒョンデの勢いは2023年以降もとどまる気配がない。今後の展開に大きく期待したい。
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みんなのコメント
本当に勢いがあるのなら、こんなにも広告記事を連発しなくても存在を忘れられたりしない。
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