毎月200店以上の新車ディーラーを回り、「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
今月もあと3週間弱といったところ。相変わらずコロナ禍における半導体不足に振り回されているイメージの国内メーカーだが、ノア/ヴォクシーが事前予約の開始にこぎつけ、ロッキー、ワゴンRスマイル、ノートオーラが受注好調…と明るい話題も入ってきている(同時に納期も大いに気になるところではある)。
大人気コンパクトSUVのロッキー&ライズ「本命のハイブリッド車」に感激試乗! 安くて速くて気持ちいい走りに大満足!!
今回はそうした話題とともに、アルファードや日産、ホンダの来季ニューモデルの話題、そして課題をお届け。
※本稿は2021年11月のものです
文/遠藤徹 予想CG/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年12月10日号
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■トヨタ 次期型ノア/ヴォクシー 発表スケジュールを捕捉!
トヨタ新型ノア。2022年1月13日に発表・発売すると販売店に通達したもようだ(画像はベストカー編集部による予想CG)
トヨタは次期型ノア/ヴォクシーを2022年1月13日に発表・発売すると販売店に通達したようです。
11月中旬にウェブでスタッフマニュアルが配布され、ティザーキャンペーン、12月8日から事前の予約受付を開始…といった流れになる模様。
次期型はノアが3&5ナンバー、ヴォクシーは3ナンバーとなります。ミニバン初のTNGA、改良型2Lガソリン、1.8Lハイブリッドを搭載します。ハイブリッド車は4WD車も新規設定します。
エスクァイアのみを廃止しヴォクシーを残したのは現行型の売れ行きが依然好調なためですが、ノアへの一本化という基本スタンスは変わっていないようです。
またハイブリッドの2Lへの集約も将来像として保持しているようです。1.8Lのニーズが根強く、まだ2Lに拡大するニーズがない状況だと判断したようですが、将来的には高効率化が必要になり、車重とパワーユニットとのバランスを考慮すると2Lへの集約のほうがベストと見ているようです。
こうした戦略は3年後のビッグマイナーチェンジで実施される可能性が高いと思われます。
◆新型ノア グレード別価格一覧
・X(7人乗り、8人乗り)…FF:267万円、4WD:286万8000円
・G(7人乗り、8人乗り)…FF:297万円、4WD:316万8000円
・Z(7人乗り)…FF:324万円、4WD:343万8000円
・Xハイブリッド(7人乗り、8人乗り)…FF:305万円、E-Four(7人乗り):327万円
・Gハイブリッド(7人乗り、8人乗り)…FF:332万円、E-Four(7人乗り)354万円
・Zハイブリッド(7人乗り)…FF:359万円、E-Four:381万円
◆新型ノア エアロボディ グレード別価格一覧
・S-G(7人乗り、8人乗り)…FF:304万円、4WD:323万8000円
・S-Z(7人乗り)…FF:332万円、4WD:351万8000円
・S-Gハイブリッド…(7人乗り、8人乗り)FF:339万円、E-Four(7人乗り):361万円
・S-Zハイブリッド…(7人乗り)FF:367万円、E-Four:389万円
◆新型ヴォクシー グレード別価格一覧
・S-G(7人乗り、8人乗り)…FF:309万円、4WD:328万8000円
・S-Z(7人乗り)…FF:339万円、4WD:358万8000円
・S-Gハイブリッド(7人乗り、8人乗り)…FF:344万円、E-Four(7人乗り):366万円
・S-Zハイブリッド(7人乗り)…FF:374万円、E-Four:396万円
新型ヴォクシー&ノア 全価格情報判明!! 267万円スタートで明日受注開始
■ロッキーハイブリッドが好調な滑り出し
ダイハツ ロッキーハイブリッド。新開発の『eスマートハイブリッド』が好調な滑り出し
ダイハツが11月1日に発売したロッキーハイブリッドが好調な滑り出しです。
1.2L、3気筒エンジンを発電に使う日産のe-PОWERと同じシリーズ方式のモーター駆動です。今回はFF車のみの設定ですが、近い将来は4WD車の追加もありそうです。
ダイハツの小型車はこのパワーユニットを順次搭載する方向で開発を進めていると思われます。
■日産 ノートオーラ受注 好調に推移!
日産 ノートオーラNISMO。ノートオーラ受注全体の22%を占める人気となっている
2021年6月15日に発表、8月17日に発売開始したノートの上級プレミアムバージョンであるノートオーラが好調な受注推移を見せています。販売計画は正式には公表していませんが、約3000台程度を想定していました。
これに対して10月22日現在の受注累計は1万9000台で月末には2万台を突破する見通しです。2020年12月23日に一新したノートは9月末までの受注累計が7万4000台で月平均8200台と当初計画の月8000台を上回っています。
実際の登録台数は半導体部品の供給遅れで生産が滞っているため、計画を下回っていますが、今後生産が軌道に乗ればシリーズ全体では月販1万台を突破すると思われます。
日産によるとノートオーラの10月3日までの累計受注実績のうち、レザーの人気が高く66%、4WDは28%、2トーンカラー40%、年代は40代以下が33%でノートより若く、50代が最多ボリュームです。
オーラニスモの受注累計は10月21日まで2200台でオーラ全体の22%と高いパーセンテージを占めています。オーラの現時点での納期は来年2月でノートよりも1カ月程度遅くなっています。
■スズキ、ワゴンRスマイルが好調な受注推移
スズキ ワゴンRスマイル。発売以来好調な売れ行きを見せている。女性を意識したデザインだが男性からの人気もある
スズキが8月27日に発表、9月上旬から発売している両側スライドドアのハイトワゴン、ワゴンRスマイルが好調な販売推移を見せています。
半導体供給不足の影響もあり10月下旬現在の納期は来年2月となっています。
女性を意識したデザインですが、男性からの引き合いも目立ち、最上級グレードのハイブリッドXが受注の70%以上を占めています。
■トヨタ、次期型アルファードは2022年4月の投入か
トヨタ新型アルファード。2022年4月にもフルモデルチェンジするとの情報。TNGAによる新開発プラットフォームを採用か(画像はベストカー編集部による予想CG)
これまで次期型アルファードは来年後半や2023年初めのフルモデルチェンジ説が有力でしたが最近、トヨタの販売店筋には次期型アルファードが来年4月にもフルモデルチェンジするとの情報が流れ始めているようです。
TNGAによる新開発プラットフォームを採用しますが、基本的にはキープコンセプトでの登場となります。いずれにしても、来年初めにも明らかにされる見通しです。
姉妹車のヴェルファイアは販売不振が顕著になっているため、来年早々にもモデル廃止の可能性があります。
■どうする日産?? 今後の次世代ミニバン戦略
日産 エルグランド。最近は大きなアップデートもなく影が薄くなっている。エルグランドに限らず、新しい情報がでると「先に国内の既存車種をなんとかしろよ」という声がでてくるのももはや定番の流れになってしまった
日産の次世代ミニバン戦略の行方が注目されます。
売れているのはセレナだけで、エルグランド、NV200バネットは10年以上も世代交代せず、影が薄くなっています。エルグランドは次世代e-PОWERを開発して一新するとの情報も流れています。
コンパクトクラスのNV200バネットは商用車イメージが強いこと、タクシー仕様車の派生などでミニバンとしてアピールできない弱さが要因として上げられます。
商用車と切り離してe-PОWER搭載のコンパクトミニバンとして世代交代すれば、量販モデルとして活路を見いだせるかも知れません。
■ホンダ、次期型ステップワゴンは上級にシフト???
ホンダ ステップワゴン。狭山工場の閉鎖に伴い、2021年末で生産休止となる
ホンダは現行ステップワゴンを狭山工場の閉鎖に伴い、今年末いっぱいで生産休止します。次期型の発表、発売は来年4月なので、約4カ月間、生産中止状態になります。
次期型ステップワゴンは来年の2月頃にアウトライン提示&ティザーキャンペーンをスタートさせ、3月上旬には価格を決めて先行予約の受付を開始する見込みです。
基本的にエクステリアはキープコンセプトですが、オデッセイが廃止になったことから、この分野をカバーするハイグレード仕様のラインナップを強化する方向で開発を進めていると言われています。
現行は全幅1695mmの5ナンバーサイズですが、全長が4700mm超えで3ナンバーとなっています。これに対してライバルは全幅を1700mm超えと1695mmの2タイプを用意し、全長は4700mm以内の5ナンバー枠のレイアウトで仕立てています。
また現行ステップワゴンの問題として「わくわくゲート」があります。横開きは長尺物の積載性に優れる反面、縦に線が入ったデザインのカッコ悪さに加え故障の発生率が高いとの指摘があり、これを廃止して別の自動開閉ドアを採用する可能性があります。
■ホンダ、来年のニューモデル展開はどうなる?
ホンダ フリード。現行型(写真)のヒットを鑑みて、次期型はキープコンセプトとなる見込み
ホンダの来年のニューモデルですでに判明しているのは前述のステップワゴンに加え中盤でのシビックハイブリッドの追加、新型シビックタイプRの投入です。
このほかに可能性があるのはフリードやシャトルのフルモデルチェンジないしは後継モデルの発売です。
フリードは現行モデルがヒットしたので、キープコンセプトとなる可能性が強く、次期型を投入するとすれば、来年9月頃と予想しています。フィット同様に1.5Lガソリン&ハイブリッドのe:HEVを搭載し、全車CVTに切り替えると思われます。ハイブリッド比率が80%程度になるようなグレード構成に改められるでしょう。
一方シャトルは現行のステーションワゴンから、よりクロスオーバーカー的なコンセプトに改められる可能性があります。車名がどうなるかはっきりしませんが、シャトルは使わない可能性もあります。パワーユニットはフリードと同じものとなります。
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