ステークF1チームが、2024年のF1を戦うニューマシン、C44を発表した。チームは躍進を目指し、より野心的な体制で開発を進めているが、アレッサンドロ・アルンニ・ブラビ代表は慎重な姿勢を崩していない。
これまでにマクラーレンとハース、ウイリアムズが新車のカラーリングを公開し、そのうちハースは新車の特徴が反映されていると見られるレンダリング画像を公開しているものの、本当のニューマシンを公開したのはステークF1が最初だ。
■F1メカ解説|発表された”ステークF1”のニューマシンC44……サスペンションやロールフープ、サイドポンツーンが大変更。躍進なるか?
C44はカラーリングも一新されているが、パートナーであるBASFが特別に開発したグリーンの塗料を使用しており、アルンニ・ブラビ代表曰く、これはアルファロメオ時代からの変化を受け入れるための意識的な努力の一環であり、チームがアウディの参戦に向けて前進している表れだという。
「ステークF1チームとして参戦することで、チームには新しいアイデンティティが生まれる。多くの変化を目の当たりにし、我々にとってエキサイティングな時代の幕開けとなった」
「このパートナーシップは、新しい観客を獲得し、ファン層を拡大するのに役立つだろう。このパートナーシップは、我々が新たな視聴者にリーチし、ファン層を拡大するのに役立つ」
「他の分野でも変化がある。我々はチーム構造を発展させ、人材を強化し、ヒンウィルのファクトリーではあらゆる分野で仕事が進行中であることを意味している。チームにとって、新たなエキサイティングな時代なんだ」
アルンニ・ブラビ代表は、チームは改善されたマシンの開発を進めてきたと考えているが、苦戦した昨シーズンも開幕前は楽観視していただけに、C44のポテンシャルはライバルと比較して初めて判断できると考えている。
「新時代のスタート地点に立ったからといって、すぐにパフォーマンスが向上するわけではない」
そうアルンニ・ブラビ代表は付け加えた。
「しかしながら、この冬に我々が行なったすべての作業は、我々が一歩前進できると楽観的にさせてくれる」
「新しいテクニカル・ディレクターであるジェームス・キーの指揮の下、あらゆる面でプロジェクトとマシンを発展させるために懸命に働いてきた。新しいテクニカル・グループは一歩前進した。しかし同時に、我々は現実的でもある。ライバルである他のチームが冬の間に何をしたかを様子を見る必要がある」
「我々が改善できたことは分かっているが、この改善がより良いポジションを争う上で十分だったかどうかは、すぐに分かるだろう」
2026年のアウディ参入に向けて、移行期間にあるチームはあらゆる側面で改善を進めているようだ。
「この2年間で、我々のチームはアウディ・ワークスチームとなる2026年に向けて大きな変貌を遂げることになる」
「しかし、我々の焦点は今ここにある。日々、チームの基礎を築くことが重要だと分かっている。だからこそ、(CEOの)アンドレアス・ザイドルのリーダーシップの下、組織のあらゆる分野を改善するために懸命に取り組んでいるんだ」
アルファロメオとして戦った最後のシーズンである2023年、チームはコンストラクターズランキング9位に終わった。今年はより良いパフォーマンスを期待しているとブラビ代表は語った。
「数字にコミットするのは難しいものだから、具体的な目標については話せない」
「我々の目標は明確で、マシンとパッケージのパフォーマンスを向上させることだ」
「パッケージというのは、レースチームからコース上でのオペレーション、ピットストップ、戦略に至るまで、あらゆる分野のことだ」
「マシンのパフォーマンスだけでなく、すべての部門でステップを踏むことに全力を注いでいる」
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