2022年6月1日、トヨタ GAZOOレーシングは「GRカローラ RZ」と「GRカローラ モリゾウエディション」を世界初公開した。GRカローラ RZは2022年秋にトヨタ車両販売店で発売、一方のGRカローラ モリゾウエディションは2022年冬からGRガレージにおいて台数限定で販売される。
カローラスポーツ ベースの本格派4WDスポーツ
今回発表された「GRカローラ RZ」は、2022年4月に米国カリフォルニア州ロングビーチで公開された新型車「GRカローラ」の日本仕様のグレード。5ドアハッチバックのカローラスポーツをベースに開発された新型スポーツカーで、最高出力304ps/最大トルク370Nmを発生する1.6L 直列3気筒インタークーラーターボエンジンを搭載し、駆動方式は電子式多板クラッチによる前後駆動力可変システム「GR-FOUR」を採用する。
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5ドア/5人乗りの利便性はそのままに、サーキットやダート、雪道などあらゆる路面で冷却性能や空力性能、ブレーキ性能を徹底的に鍛え上げられているのが特徴で、日常走行での安全安心とスポーツカーとしての走る楽しさを両立させている。
一方の「GRカローラ モリゾウエディション」は、マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男社長自らが試作車のハンドルを握り、こだわりを持って作り込んだモデルで、今回が世界初公開。米国でも同時に発表された。
開発にあたっては、レースで勝つために鍛えたクルマを市販化するという「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践。開発中のGRカローラに水素エンジンを搭載、スーパー耐久シリーズに出場し、新技術である水素エンジンを鍛えるとともに、車両を総合的に鍛え直した。
具体的には、「気持ちが昂り、ずっと走らせていたくなる」走りの味を実現するために、リアシートを撤去し乗車定員を2名として30kgも軽量化するとともに、ボディ剛性を強化し、エンジンの最大トルクアップ(+30Nmの400Nm)、トランスミッションのギア比最適化、モノチューブアブソーバーやハイパフォーマンスタイヤの採用など、徹底的な改良が行われている。またシートは専用セミバケットシートを採用、ステアリングホイールやコンソールにはウルトラスエードが使われている。
「GRカローラ モリゾウエディション」は台数限定で発売の予定で、2022年秋頃から予約抽選の受付を開始するという。
カローラはトヨタのモータースポーツ黎明期から、WRC初優勝を飾った「TE25カローラ」やその後1000湖ラリーを制した「カローラレビン」などが活躍。また、時代の変化に合わせ、ワゴン、SUVなどへ進化を遂げてきた。豊田章男社長はGRカローラの開発にあたり「多くのお客様に愛していただけるクルマだからこそ、絶対にコモディティと言われる存在にしたくない。お客様を虜にするカローラを取り戻したい」との強い思いを語っている。(写真:永元秀和)
トヨタ GRカローラ RZ(日本仕様) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4410×1850×1480mm(全高はアンテナ含む/ルーフ高は1455mm)
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1470kg
●エンジン:直3 DOHCターボ
●総排気量:1618cc
●最高出力:224kW(304ps)/6500rpm
●最大トルク:370Nm(37.7kgm)/3000-5550rpm
●トランスミッション:6速MT(iMT)
●サスペンション:前ストラット、後ダブルウイッシュボーン
●駆動方式:フロント横置き4WD
●タイヤサイズ:235/40R18
●乗車定員:5名
●車両価格:未定
トヨタ GRカローラ モリゾウエディション 主要諸元
●全長×全幅×全高:4410×1850×1475mm(全高はアンテナ含む/ルーフ高は1450mm)
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1440kg
●エンジン:直3 DOHCターボ
●総排気量:1618cc
●最高出力:224kW(304ps)/6500rpm
●最大トルク:400Nm(40.8kgm)/3250-4600rpm
●トランスミッション:6速MT(iMT)
●サスペンション:前ストラット、後ダブルウイッシュボーン
●駆動方式:フロント横置き4WD
●タイヤサイズ:245/40R18
●乗車定員:2名
●車両価格:未定
[ アルバム : トヨタ GRカローラ はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
私はこうした車に興味はないが、開発者や車好きが胸が躍るモデルは作るべきと思う。
このあたりは、日産、ホンダに頑張ってほしい類なのだが