■英国におけるFCEVハイラックスのプロジェクトが実証段階に到達
2024年6月7日にトヨタモーターヨーロッパ(TME)は「ハイラックス」のFCEV仕様の試作開発が最終段階となる実証に進む状態だと明らかにしました。
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トヨタは、世界的にもいち早くFCEV(燃料電池自動車)の量産を行い、2024年6月現在では「ミライ」と「クラウンセダン」でFCEVを展開しています。
また商用車の領域でもFCEVの開発は進められており、今回のハイラックスFCEVもそのひとつです。
このハイラックスFCEVは、2022年12月2日発表しています。
なおすでにトヨタはハイラックスよりも大きなサイズの「タンドラ」の燃料電池試作車として「タンドラFCEV」を公開済みです。
今回のハイラックスFCEVの開発コンセプトは「水素で移動をもっと楽しく、レジャーをもっと豊かに」となります。
具体的な構造は、ボンネット内にミライの燃料電池ユニットを搭載。
荷台部分には3本の高圧水素タンクや後輪軸にモーターを設置しています。
このFCEVシステムを搭載することで、商用車のハイラックスながら、スムーズな走りとリニアなレスポンス。
そして低速からののびやかな加速感や、静粛性が高いことを特徴とし、なお1充填での航続距離は最大600kmとなっています。
なおトヨタモーターヨーロッパは2023年12月に、開発・生産・販売・アフターサービスまで、このFCEV技術の商業化に関する「ハイドロジェンファクトリーヨーロッパ」を発表しました。
現在、10台のハイラックスFCEVが作られており、クローズドコースやリアルフィールドでのテストを行っている状況だと言います。
なお2024年7月に開催されるパリオリンピックではトヨタのFCモジュールを使ったバスが輸送手段として使われる予定です。
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