現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 絶滅寸前の【軽マニュアル車】をゲットせよ!! おすすめ軽MT5台

ここから本文です

絶滅寸前の【軽マニュアル車】をゲットせよ!! おすすめ軽MT5台

掲載 29
絶滅寸前の【軽マニュアル車】をゲットせよ!! おすすめ軽MT5台

 クルマを運転するにあたって、経済性や安全性が重視されるようになって、楽しむための装備やグレード設定が少なくなっている。その最たるものがマニュアルミッション車だろう。

 運転できる人が限られることもあり、普通車のMT車の購入はためらわれるが、維持費の安い軽自動車ならばどうだろう?

絶滅寸前の【軽マニュアル車】をゲットせよ!! おすすめ軽MT5台

 ここのところ軽MTも選択肢の幅が減ってきているが、それでも趣味性の高い車種が残っている。そんな楽しい軽MTをご紹介しよう。

文/斎藤聡、写真/ベストカー編集部

■昭和の終わり頃から徐々に減少……いまや軽MTは絶滅危惧種

ホンダ N-ONE RS。S660用に開発されたオーバースペック気味の6速MTを設定

 気が付けば軽自動車MTが激減しています。絶滅の危機と言っても過言ではありません。いまMT車が残っているのはホンダのN-ONEとスズキのジムニー&ワゴンR、それにダイハツのコペンです。

 さすがに商用車にはMTが残されていて、N-VAN(ホンダ)、エブリイとスーパーキャリー(スズキ)、ハイゼットカーゴとハイゼット・トラック(ダイハツ)が加わります。

 でも、ここに簡単に書き切れてしまうくらいですからやはり少数と言わざるを得ません。

 これまでMT車が残されている理由は、高齢者でMTしか乗れないというユーザーがいるとか、根強いMT車ファンがいるから、といったことが言われてきましたが、それはとても脆弱な理由であるように思えてなりません。

 かつてMTが隆盛を誇っていた昭和の頃は、性能的にMT車のほうが優れていて、ストレスなく走るためにはMTが必須だったのです。といっても、すでに昭和の終わり頃……1980年代後半には、徐々にAT比率が高くなっていました。

 まさか今のような状況になるとは想像できませんでした(もしかしたら、という一抹の不安はありましたが……)。

 一方、軽自動車はというと、1976年からそれまで360ccだった排気量が550ccに拡大されます。550ccの時代は案外長く1998年まで続きます。

 そして現行の660ccに拡大されます。排気量拡大の理由はいくつかあるのですが、クルマに安全性が求められるようになったのに合わせて軽自動車のボディサイズが拡大されます。それに伴う重量増に合わせて排気量が拡大され660ccになったのです。

 排気量に余裕が出てくると、ATとのマッチングが良くなります。ほんの110ccの違いですが、排気量が660ccになったことでエンジン自体のトルクが大きくなり、ATとのマッチングは数段よくなりました。

 普段の足にイージーに使いたい軽自動車ですから、不満なく走るのならATのほうが楽なのは言うまでもありません。そんなわけで急速にユーザーの軽自動車AT比率が高くなっていきます。

 この傾向にさらに拍車をかけることになるのが無段変速のCVTの登場です。金属ベルト+プーリーを組み合わせた現在のCVTは1970年代に登場しました。

 当初はアクセル操作とエンジンの上昇がバラバラで不評でしたが、電子制御の進化によって、エンジンの吹き上がりと加速をリンクさせたり、仮想のギヤ≒ステップギヤを採用することでマニュアルミッション風味のドライブフィールも作り出すことができるようになりました。

 そんなわけで、残念ながらいまやコストが高く運転操作の煩雑(?)なMTはどんどん回っているのが現状なのです。

■軽自動車の乗り心地や操縦性は大きく進化

ダイハツ コペン。5速MTでは手軽かつ本格的なスポーツ感覚を味わうことができる

 ただ、ネガティブな要素ばかりではありません。最新の軽自動車の乗り心地や操縦性が1段進化したのを実感している人も少なくないと思います。ここ数年軽自動車のプラットフォームが見直され、ボディを含めたボディ剛性が大きく進化しているのです。

 華奢で頼りなかったボディが明らかに骨太になったことで、ボディ+エンジン+MTの相性が俄然よくなっているのです。ボディのねじれが少なくなり、サスペンションの動きがスムーズになっています。

 MT車に目を向けてみると、ホンダのNシリーズに用意されているのはS660用に開発された6速MTで、シンクロや波面剛性もしっかりと作り込んだオーバースペックなMTが流用されています。

 この6速MTはスペシャル感があります。シフトリンケージの節度感とか、各ギヤのゲートにシフトノブを入れるときのタイトな手応えとか、S660のシフトフィールを思い出させてくれるものですし、S660に触ったことにない人でもその剛性感やシフトタッチの良さはそれだけで十分に楽しいと感じら荒れるものです。

 コペンの5速MTも、オープンスポーツカーを実感させる節度感のあるもので、低回転域からトルクの厚みのあるエンジンとの相性が良く、手軽かつ本格的なスポーツ感覚を味わうことができます。

 ジムニーは言うまでもないくらいスペシャルです。全てがリファインされたジムニーは、一般道ではATとのマッチングの良さに驚かされ、ATで十分か? という思いが脳裏をかすめますが、ラフロードやオフロードに足を踏み入れたときのMT車の万能感は別格です。

 ワゴンRに用意されている5速MTはNAモデルのみの設定で、パワーも49ps/58Nmとごく普通のエンジンと組み合わされています。そんなわけであまり期待していなかったのですが、上手にギヤをつなぎながら走らせると思いのほか楽しく走れるのに驚かされました。

 CVTよりもずっと微細にアクセルコントロールが効くので、思い通りにクルマを走らせることができ、改めてワゴンRのボディの出来の良さや素直な操縦性を再認識したのでした。

 正直なところ、軽自動車にはCVT化の波が押し寄せており、この先MTがどこまでラインアップされるのか不透明な状況です。

 でもその一方で、今残されているMTはどれも走らせていて楽しいと思えるものだし、例えていうなら、ATの軽自動車がイージーで快適なハコだとすると、MTに乗り換えたとたん自由に動く手足を手に入れたような感覚になります。

 MT車がラインアアップからなくならないうちに、一度試乗してみてはいかがでしょう? 身近なところにFUN to DRIVEがあることを発見できるのではないかと思います。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
カー・アンド・ドライバー
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
くるまのニュース
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
くるまのニュース
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
くるまのニュース
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web

みんなのコメント

29件
  • 軽ミッション愛好家は今が最後のチャンスになるかもしれないのでご購入を躊躇わずに。
    新車で買えるうちが幸せ。
  • > 操作の煩雑(?)なMTはどんどん回っている
    意味がわからん。誰か教えて
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村