■空力性能を高めるエアロパーツがスゴい!
電動化を加速するレクサスはバッテリーEV(BEV)をラインナップしており、なかでも同ブランド初のBEV専用車として2023年に発売されたのが、クロスオーバーSUV「RZ」です。
同車はレクサス電動車のなかで中核をなすモデルとして展開されており、電動化技術がもたらすレクサスらしいデザインや走行性能などにより、EV軸へのブランド変革の起点となるモデルに位置付けられています。
【画像】超カッコいい! これがレクサス斬新「スポーツSUV」です! 画像を見る
RZは専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用したボディを特徴としており、このプラットフォームにより、ショートオーバーハングとロングホイールベースを実現し、独特のスタイリングと広い室内空間を備えました。
そんなRZのAWDモデル「RZ 450e」をベースに、走る楽しさと空力性能を追求した特別仕様車が「RZ450e F SPORT Performance(以下、RZ450e Fスポーツ パフォーマンス)」です。
このRZ450e Fスポーツ パフォーマンスは、2023年1月に開催された「東京オートサロン2023」に出展された「RZ SPORT CONCEPT」をベースに、台数限定で市販化されたもの。
RZ450e Fスポーツ パフォーマンスの開発に当たっては、空力性能と走行性能を徹底的に磨き上げるために、エアレース・パイロットの室屋 義秀選手とレーシングドライバーの佐々木 雅弘選手を含む開発チームを結成。
その結果、専用設計のエアロパーツ17点が採用され、機能性を具現化したデザインが生み出されたといいます。
エアロパーツの開発では、室屋選手の航空機で培った空力のノウハウを活用。車両後方には上下に2つのリアウイングが装着され、上の羽根を下に向けて設定することで、そこから流れた風を下の羽根が受け止めダウンフォースを高めるなど、空力性能を強化する設計が取り入れられました。
また、足回りでは、21インチの専用アルミホイールが装着されたほか、専用のコイルスプリングやショックアブソーバーが採用され、ニュルブルクリンクを模したテストコースで佐々木選手と共に走行テストが繰り返し行われ、緻密なチューニングを実現しています。
エクステリアは、白銀の世界をイメージした「HAKUGIN(白銀)」という新たなボディカラーとブラックのコントラストにより、BEVが持つ未来感とスポーティさを強調。ダークブルーのアクセントが加えられ、BEVのクリーンさと力強さも感じられる仕上がりです。
インテリアもブラックとブルーを基調とした専用のカラーリングが施されたほか、シート素材には高級感と快適性を兼ね備えた「ウルトラスエード」が使用され、プレミアム感を演出します。
ボディサイズは全長4860mm×全幅1965mm×全高1625mmと、ベースモデル(RZ 450e version L)よりも全長は55mm長く、全幅は70mm広くなった一方、全高は10mm低く抑えられ、ロー&ワイドなプロポーションです。
パワートレインは、フロントモーターが最高出力150kW・最大トルク266Nm、リアモーターが80kW・169Nmを発揮。バッテリーは71.4kWhを搭載し、性能と航続距離のバランスを最適化しました。
※ ※ ※
RZ450e Fスポーツ パフォーマンスは、限定100台の抽選販売となり、価格(消費税込)は1180万円でした。
レクサスの関係者は、「東京オートサロン2024」で市販モデルを初公開したところ、来場者から非常に好評だったといいますが、その一方でSUVのスポーツモデルがユーザーに受け入れられるのか未知数だったともコメント。
そのため、ベースモデルから300万円プラスという価格設定ですが、特別仕様車の内容を考えると「安すぎる」ともいえるプライスかつ、利益が出るギリギリの価格で販売したところ、すぐに完売したそうです。
このような高性能なレクサスSUVを待っていたユーザーが多かったことが裏付けられたといえるでしょう。
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みんなのコメント
金が余ってる方々に買ってもらったと思います。いくらレクサスでも電気はあかん。5年乗ったら下取りエグいはず。