独メルセデス・ベンツは9月9日、ラージサイズSUV「GLE」及びミッドサイズSUVの「GLC」に、最新のプラグインハイブリッドシステム搭載モデルを設定すると発表した。
国内でもモデルチェンジされたばかりの新型GLEに追加された「GLE 350 de 4MATIC」が積むのは、194馬力/400Nmを発生する2.0L直4ディーゼルターボに134馬力のモーターを組み合わせたシステム。そのシステム出力は320馬力/700Nmで、0-100km/hは6.8秒、最高速度は210km/hに達するという。
大きな特徴は、ベースモデルのリアの構造を変更することで、1,915Lに達するラゲッジスペースを犠牲にすることなく、31.2kWhの大容量バッテリーを搭載していること。これにより、最長106kmのEV走行が可能で、モーターのみでも最高160km/hまで到達可能だ。もちろん、ディーゼルハイブリッドのメリットを最大限発揮し、大柄なボディにも関わらず、NEDC基準で電動走行を踏まえた最高燃費は1.1L/100km(90.9km/L)、CO2排出量は29g/100kmと極めて優秀な値になる。
一方のGLCシリーズに設定された「GLC 300 e 4MATIC」は、211馬力/350Nmの2.0L直4ガソリンターボに121馬力のモーターというコンビネーションとなる。システム出力は320hp/700NmでGLE 350 de 4MATICと同じ。性能は、0-100km/hが5.7秒、最高速度は230km/h。
フロントからリアへ続くクロームモールや新デザインのLEDヘッドライトが与えられた外観は、ベースモデルのマイナーチェンジを反映したものだが、こちらもプラグインハイブリッド化にともない、リアアクスルの位置が下げられ、ボディシェルのデザインも見直されている。こうした改良により、1,445Lの荷室を確保しながら、13.5Kwhのバッテリーを搭載。GLEには劣るものの、最大49kmのEV走行が可能で、最高速度は130km/hとなる。NEDC基準の最高燃費は2.2L/100km(45.5km/L)、CO2排出量は51g/100kmと発表されている。
メルセデスでは本年末までに10モデル以上のプラグインハイブリッドモデルを投入する計画で、来年にはコンパクトクラスからフラッグシップまで20を超える車種がラインナップされることとなる。都市部では完全なEVとして走行し、内燃機関によりロングドライブへも対応可能なプラグインハイブリッドは日本でも非常に魅力的な選択肢。今回の2台も是非早期の国内導入を期待したい。
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