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“最強アマ”が来季WECフル参戦の可能性「ヒストリックレース、IMSAとともにチームと話し合っている」

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“最強アマ”が来季WECフル参戦の可能性「ヒストリックレース、IMSAとともにチームと話し合っている」

 ベン・キーティングは、来季2025年のWEC世界耐久選手権にフルタイムドライバーとして復帰する可能性があり、複数のオプションを検討している。

 WECのGTEアマクラスで2度チャンピオンに輝いたテキサス出身のジェントルマンドライバーは今週末、地元テキサス州に位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される『ローンスター・ル・マン』で、プロトン・コンペティションの88号車フォード・マスタングGT3をドライブし、LMGT3クラスデビューを果たす。

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「来年についてはどうするか、まだ考えているところだ」とキーティングはSportscar365に語った。

「僕は長い間、ふたつのシリーズを掛け持ちしたくないと言ってきた。ひとつに絞りたいんだ。また、ヒストリックカーのカテゴリーに行きフォードGTやバイパー、AMGでレースをするのが楽しみだとも言ってきた。そちらがいつになるかは分からない」

「今はそれらすべてを検討している段階だ。ヒストリックカーを走らせることについてチームと話しているが、同時にIMSAのLMP2についても、そしてWECのGTに関しても話し合っている」

「僕は本当にWECが好きだ。だが、イースター(復活祭)にイタリアでレースを計画していることは大きな問題だと思っている。いったいどうしたら、イースターの日にレースを計画するなんて考えられるんだい?」

「文字どおり、それがWECに対する最大の不満だ。彼らがレースの日程を変更するとは思っていないが、家族にとっては大きな問題だ」

 以前、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やその他のドライバー補助装置を備えたGT3仕様のクルマでレースをすることに興味がないと発言していたキーティングだが、レースの好みはそうではないと述べた。

「GT3カーに問題はない」と同氏。「僕は“GT3が嫌いな男”というレッテルを貼られてきたし、どうしてそうなったのかを理解している」

「でも、それは政治的に正しい言い方をすれば、今年はWECに出たくなかったということなんだ」

「(2024年から)トルクセンサーが追加され、すべてのデータが得られるようになったことで、彼らはBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)の見方に柔軟に対応し、誰もが競争できるようにしてくれた」

「そして彼らは、200km/hを超える場合とそれ以下の場合でマシンのハンドリングが異なる可能性があり、ひとつのエアロテーブルやひとつのパワーテーブルだけの問題ではなく、さまざまな要素が関係してくることに気がついた」

「この非常に技術的でかなり難しいシステムに対する彼らのアプローチは、今のところ誰よりも優れていると思う。僕はWECと彼らのやってきたことに非常に感銘を受けている」

「これまで(の性能調整)は確かに完璧ではなかった。彼らは新しいクルマ、新しいメーカー、いくつかの新しいトラックを持つという学習プロセスを経てきたが、まったく新しいデータセットを手に入れた。彼らが得たデータに対する彼らの反応にとても感銘を受けたんだ」

「来年のWEC参戦を検討する励みになったよ。かなりバランスの取れたフィールドだと思う。それはもちろん、僕にとってエキサイティングなことだ」

■プロトンはシーズン後半4戦のシートをオファー

 キーティングは、プロトン・コンペティションのボスであるクリスチャン・リードが当初、レギュラードライバーのジョルジオ・ローダがレースに出場できなくなった後、53歳のアメリカ人に88号車マスタングのシートを提示し、キーティングがシーズン後半の4レースに出場することを望んでいたと明かした。

 リードは先月、サンパウロ6時間レースでGT3カーをドライブするために引退から一時復帰したが、チームはまだ富士とバーレーンで行われるシーズン終盤2戦のブロンズドライバーを確定させていない。

「クリス(リードの愛称)から電話があったんだ」とキーティングは語った。「僕たちは長い間ライバルだったが、友人でもある。彼は僕に(ジョルジオ・)ローダが出られそうにないから、このクルマでシーズンを終えたいかどうか聞いてきたんだ」

「レースは楽しい部分もあるが、僕にとってもっとも貴重な資産は時間だ。だから4つのレースに時間を割くことはできなかった」

 だが、僕は「COTAの週末は空いているから、もし空席があるならぜひドライブしたいと彼に伝えた」

「すると、そのとおりになった。最後の数戦で彼がどうするつもりなのか見当もつかないが、今ここに居られることに感謝している」

「1戦限りの契約だ。出場するにせよしないにせよ、ここにいるつもりだった。違うのはガレージで友人たちと一緒にいるのか、それともサーキットを走るのかということだ。もちろん、楽しんでいる」

 来年は何をするか分からないが、ここは僕のホームコースだ。今までレースをしてきたどのトラックよりも、COTAでは不思議なほど成功している。個人的にここで特別に速いという感じはしないが、とくに不思議と幸運に恵まれるんだ」

「パドックに戻ってきて興奮している。またフォードで走れることにも興奮しているよ。フォードのマシンに乗るのは2019年のル・マン以来だ」

「テキサスではフォードのディーラーを4つ持っているんだ。僕はジム・ファーリー(フォードCEO)とは、レースという面でいい関係を築けている」

「クリスとは何年もレースで戦ってきたし、彼のチームの一員であること、そしてこのファミリーの一員であることを愛している。WECファミリーの一員であることも気に入っている」

「今週末はエキサイティングなことがたくさんある。それをするためにここに来ることができて嬉しく思っているよ」

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