クルマだけでなくバイクも好きなら、スズキ「Vストローム1050」に注目してほしい
四輪で世界的にクロスオーバーSUVがブームになっているように、二輪ではアドベンチャーモデルに注目が集まっている今日。
クロスオーバーSUV、アドベンチャーモデルとも舗装路と悪路の両方をカバーする性能を持っていることで、アクティブな趣味を持つユーザーに選ばれているケースも増えているようだ。
FFのクロスオーバーSUVでもロードクリアランスの余裕が生まれることで、キャンプ場につながる未舗装路などでも臆せず進んでいくことができる。これがキャンプなどアウトドアレジャーのブームにもつながっていると言える。
【画像8点】どちらも約170万円!スズキのオフロードマシン、ジムニーとVストローム1050を写真で解説
二輪でもキャンプツーリングはもはやブームを超えた定番の楽しみ方になっている。そうしたときのパートナーがアドベンチャーモデルであれば、より気分が盛り上がるはずだ。荷物を多く積むときの機能性でもアドベンチャーモデルは有利で、アウトドア派に選ばれる理由と言えるだろう。
そんなアドベンチャーモデルの中でも注目したいのが、国産のスズキ「Vストローム1050」だ。
排気量1036ccのVツインエンジンは最高出力78kW(106馬力)を発生。6軸IMUを制御に用いる「スズキインテリジェントライドシステム」(S.I.R.S.)を搭載し、エンジン出力特性切り替え、バンク角や重量に応じたABS、トラクションコントロールなど、運転をサポートする電子制御が充実しているのも大型アドベンチャーモデルらしいところ。
それでいて価格帯はスタンダード:162万8000円(スタンダード)、上級仕様DE:171万6000円と手ごろなことでコスパがいいと評価さている。
価格的には同じスズキの軽自動車も買えそうなほどだが、軽自動車と比べるとVストローム1050のパフォーマンスは圧倒的であり、そこらの生半可なクロスオーバーSUVと比べたときの走破性でも負けることはないだろう。
■スズキ Vストローム1050
1036ccV型2気筒エンジンをアルミツインスパーフレームに搭載。オフロード性能を高めた上級仕様「DE」は前輪が21インチとなり、前後ホイールがワイヤースポークとなる。またオフロード専用の走行モード「Gモード」が使用できる。
走破性の高さでおなじみ、軽四駆「ジムニー」はVストロームと大体同じ価格帯!?
ただし、同じスズキで、本格クロスカントリー性能を持つと評判の「ジムニー」と比べるとどうだろうか。
ご存じのようにジムニーは軽自動車ゆえエンジンは総排気量658ccの3気筒となっているが、インタークーラーターボを備えることで最高出力は47kW(64馬力)となっている。この数値はVストローム1050と比べて見劣りするが、最大トルクでいえばジムニーが96Nm(9.8kgm)、Vストローム1050は99Nm(10.1kgm)と大差はない。
ラフロードでの走破性には最高出力よりトルクの太さが及ぼす影響が大きいことを考えると、両車の未舗装路におけるパフォーマンスは互角と見ることができるかもしれない。
「いやいや、トルクの数値が近くても車重が全然違うでしょう」という指摘もあるだろう。たしかにVストローム1050の重量は242kg(スタンダード)、252kg(DE)。ジムニーは1040~1050kgとなっている。瞬発力でいえばVストローム1050に軍配があがりそうだ。
もっとも悪路になるほど四輪であることの優位性や、ジムニーが搭載する副変速機付きトランスミッション、電子制御のブレーキLSDトラクションコントロールといった機能にアドバンテージが生まれてくるはずだ。
そんなジムニーの価格帯は155万5400円~190万3000円。中間グレードXLの5速MT車の価格は168万1900円なのでVストローム1050を買う予算があればジムニーを選ぶこともできるのであった。
■スズキ ジムニー
エンジンはインタークーラーターボ付き658cc並列3気筒で、車体はジムニー伝統のラダーフレームに3リンクリジッドアクスル式サスペンションを組み合わせる。中間グレードXLは、5速MTが168万1900円、4速ATだと178万900円。
得意とするフィールド、維持コストは違うが……
ジムニーとVストローム1050は得意とするステージが異なるため一概に同じ土俵で比較するのは難しい面もあるが、ジムニーであれば4名乗車が可能であるし、2名+たくさんの荷物といった使い方もできる。夫婦やカップルでキャンプへ向かうというシチュエーションを前提にすると「同じくらいの値段で買うのならジムニーのほうが『大は小を兼ねる』かも」と思ってしまうかもしれない。
一方で、キャンプをしながら一人旅でツーリングを楽しむという、バイクならではの自由感も捨てがたい──。
さて、ランニングコストの点で比べてみると、Vストローム1050のWMTCモード値燃費は19.3km/Lで、ジムニーのWLTCモード値燃費は16.6km/Lとなっているので、それほど違わないと感じる人も多そうだ。高速道路を使って移動することを考えても、軽自動車と二輪は同じ料金カテゴリーなので完全に同額となる。
所有していることへの課税が、4月1日の所有者を基準とする軽自動車税であることも両モデルで共通だが、税額はジムニーが1万800円で、大型二輪のVストローム1050は6000円となる。また自賠責保険(新車購入で37ヵ月とした場合)はジムニーが2万4010円、Vストローム1050は1万630円と、ここでも軽自動車は高くなっている。
保管場所のコストにおいても二輪のほうがリーズナブルに済むことが多いことを考えると、ランニングコストはVストローム1050のほうが有利といえるが、それはともかく、同じような予算感でアウトドアレジャーを楽しむためのモビリティを二輪と四輪で用意しているのは、おそらく世界中を探してもスズキくらいだろう。
スズキファンからすれば、ジムニーとVストロームをガレージに並べておいて、その日の気分などで使い分けるというカー&バイクライフを送ることが夢といえるかもしれない!?
レポート●山本晋也 写真●スズキ 編集●上野茂岐
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みんなのコメント
全く意味がない。
同じアウトドアでも、
遊び方が全然違うだろ?
こんな比較するのは
無意味もいいとこ。