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【CD取材ノート】SUBARUで思い出すのは、あの辰巳さんが手がけたSTIのS206。あれは衝撃的だった! by 大谷達也

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【CD取材ノート】SUBARUで思い出すのは、あの辰巳さんが手がけたSTIのS206。あれは衝撃的だった! by 大谷達也

レースマシンの思想を盛り込んだ「究極のロードカー」の完成度に感嘆

 安心・安全、そして操る喜び……。スバルのそんな魅力を私に教えてくれたのは、あの辰己英治さんだった。
 初代レガシィの誕生に関わるなど、スバルでクルマの開発や評価に長年携わってきた辰己さんは、定年退職後にSTI(スバル・テクニカ・インターナショナル。スバルのモータースポーツ活動やスポーツモデルの企画や開発を行う子会社)へ移籍。ここで独自のクルマ作りを試みるとともに、STIのニュルブルクリンク24時間レース参戦を指揮してきたことで知られる。

SUBARUフォレスターがユーザーニーズに合わせたグレードごとの仕様変更を実施

 私が辰己さんのクルマ作りに魅せられたのは、STIのコンプリートカー、S206に試乗したのがきっかけだった。
 2011年に発表されたS206は、当時のWRX STIをベースに「ニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝したレースマシンの『走りの思想』を織り込んだ究極のロードカー」として開発された。当然、足回りはガチガチで、エンジンも扱いにくい特性に仕上がっていると想像するのが普通だ。だが、実際はその正反対で、しなやかなサスペンションはノーマルのWRX STIよりもむしろ快適性が高いうえ、レスポンスに優れたエンジンも極めて気持ちよく、そして扱いやすいキャラクターが印象的だった。

 「レスポンスがいいとは、ドライバーの期待よりも過大に反応することではなく、期待したタイミングで正確に反応してくれること」そんなお話しを聞かせていただいたのも、このときのことだったように思う。
 辰己さんがスバルで築き上げたクルマ作りの伝統は、最新モデルの開発にも何らかの形で息づいているはずだ。

【プロフィール】
大谷達也(おおたにたつや)/電機メーカーの研究室に勤務後、自動車専門誌の編集に携わり、2010年よりフリーランスに。ハイパフォーマンスカーが得意ジャンル。英語で海外エンジニアと直接インタビューできる語学力の持ち主。AJAJ(日本ジャーナリスト協会)会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

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  • この型のインプレッサのマイナーチェンジを担当した英国人デザイナー、ハリス・マンが世を去った。コマーやフォードといった会社を歴任したマンはブリティッシュ・レイランドに移籍すると、モーリスのマリーナ・クーペを皮切りに、オースチン・アレグロ、BLプリンセス、トライアンフTR7などのデザインを次々と手掛け、アレック・イシゴニスの独善によって停滞した同社のデザインを改革しようとしたが、矢折れ刀尽きて同社を去る。その後はフリーランスのデザイナーとしてBMWのアドバンス部門や鉄道車両のデザインを手掛け、やがて倒産寸前のMGローバーに舞い戻って25や45、XパワーSVのフェイスリフトやスタイリングを担当した。その間に手掛けた仕事のひとつがスバルだった。ジウジアーロやガンディーニ、アクスに並ぶ偉人だったと思う。安らかに。
  • この車GVBはインプ史上特に好きだった。大きさもちょうど良かったし、1500kg以下で重量税も少し安かったし・・・
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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