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IMSA:波乱に満ちたラグナ・セカでニッサンDPiが2勝目飾る。NSX GT3は逆転勝利でタイトル射程へ

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IMSA:波乱に満ちたラグナ・セカでニッサンDPiが2勝目飾る。NSX GT3は逆転勝利でタイトル射程へ

 2018年のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップも残すところあと2戦。各クラスのタイトル争いの行方を大きく左右することになる一戦が9月9日、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで行なわれ、テキーラ・パトロン・ESMの22号車ニッサンDPi(ピポ・デラーニ/ヨハネス・バン・オーバービーク組)が第2戦セブリング12時間以来となる今季2勝目を飾った。

 気温20度に満たない秋晴れのなかで迎えた決勝は、スタート直後にアクシデントが発生する。

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 フォーメーションラップを終え、各車がホームストレートで加速するなか、デイトナ24時間ウイナーのマスタング・サンプリング・レーシングの5号車キャデラックDPi-V.Rが後続車に追突されてスピンすると、そこにGTLMクラス2番手の66号車フォードGT、6番手の911号車ポルシェ911 RSRが突っ込んでしまい1周目から3台がリタイアを喫することとなってしまった。

 レースは約15分後にリスタートが切られるが、今度はGTDクラスで複数台マシンが最終90度コーナーで絡み、ふたたびフルコースイエローが提示されることに。

■アキュラDPi、マツダDPiがトップを走行も……

 2度のフルコースイエローの後、本来のスタート時刻から約30分経過後にようやく本格的にレースが開始されると、ポールシッターのコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.R、10号車キャデラックを交わしてワン・ツー体制を築いていたアキュラ・ペンスキーのアキュラARX-05 DPi勢が序盤戦をリードしていく。

 しかし、トップを走るアキュラDPi勢は思うようにペースが上がらず。スタートから1時間、10号車キャデラックのマシンストップによって3番手に上がってきたマツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-P DPiに7号車アキュラがかわされると、2時間40分レースの折返し直前にはピットアウト直後の6号車アキュラを駆るファン・パブロ・モントーヤがコースオフを喫し、トップの座を55号車マツダに譲ってしまった。

 その後、ハリー・ティンクネル駆る55号車マツダは初優勝に向けて徐々にリードを広げ、アキュラ勢を交わして2番手に浮上した22号車ニッサンDPiを約10秒引き離してみせる。

 しかし、チェッカーまで残り30分あまりとなったところで、周回遅れのLMP2カーと5コーナーの侵入で接触。これによってスピンを喫した55号車マツダは、首位はおろか表彰台圏外までポジションを下げてしまうこととなった。

 トップのアクシデントによって労せず首位に躍り出た22号車ニッサンDPiはそのまま悠々とチェッカーを受け今季2勝目をマーク。総合2位にはレース終盤にアキュラ勢を攻略したコア・オートスポーツの54号車オレカ07・ギブソンが入った。

 レース序盤をリードした6号車アキュラは総合3位。初優勝が見えていたマツダの55号車は表彰台に3.4秒届かず総合4位となっている。

■BMW M8 GTEが2連勝。GTDクラスではNSX GT3が鮮やかな逆転勝利


 1周目に2台が姿を消したGTLMクラスでは、2ピット作戦を成功させたBMWチームRLLの25号車BMW M8 GTE(アレクサンダー・シミズ/コナー・デ・フィリップ組)がクラス優勝。同じく“亀作戦”で2位表彰台を獲得したポルシェ911 RSRを2.488秒差で振り切り、前戦バージニアに続く2連勝を飾った。

 ランキング首位で今戦に臨んだコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC7.Rは上位2台とは対照的に正攻法でレースを戦い、グリッド順位と同じ3位でチェッカーを受けている。

 GTDクラスもGTLMクラス同様に2ストップ作戦を採ったチームが1位、2位を獲得した。

 第4戦ミド・オハイオ以来、2018年シーズン2度目のクラス優勝を狙ったマイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3(キャサリン・レッグ/アルバロ・パレンテ組)は、2度目のリスタート後にポジションを落としたものの、チェッカーまで残り30分というタイミングで2度目のピットへ。

 ここからレッグから交代したパレンテが残り10分を切ったタイミングで上位3台を次々にパスして首位を奪取すると、逆転タイトルに望みをつなぐトップフィニッシュを果たした。

 2位は5番手グリッドから順位を上げたパーク・プレイス・モータースポーツの73号車ポルシェ911 GT3 R。ポイントリーダーのポール・ミラー・レーシング、48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3は3ストップ作戦でクラス3位表彰台を獲得した。第11戦の結果、GTDクラスは86号車NSXと48号車ランボルギーニはわずか6点差で最終戦を迎えることなっている。

 今シーズン2勝を挙げている3GTレーシングのレクサスRC F GT3勢は、6番手スタートの14号車がクラス10位、僚友15号車はスタートグリッドからひとつ順位をあげる7位でフィニッシュした。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの次戦、2018年シーズン最終戦プチ・ル・マンは10月12~14日、ロード・アトランタで10時間レースとして開催される。

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