現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【レクサス LBX】クラスを超えた上質な室内、想像を超えた走り

ここから本文です

【レクサス LBX】クラスを超えた上質な室内、想像を超えた走り

掲載 更新 12
【レクサス LBX】クラスを超えた上質な室内、想像を超えた走り

新車試乗レポート [2024.02.01 UP]


【レクサス LBX】クラスを超えた上質な室内、想像を超えた走り
文●九島辰也 写真●ユニット・コンパス

レクサス第二章 小さな高級車LBXの波紋【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】

 昨年6月にイタリア・ミラノで行われたメディア向けイベントでお披露目されたレクサス LBX。ヨーロッパでの販売に弾みをつけたいとばかりに、コンパクトモデルを彼の地でアンベールした。日本の国内発表&受注開始は11月で、その後12月に発売を開始し、今回のメディア向け試乗会にたどり着いた。その意味ではこれまで何度も写真は見ているので、実車を目前にしてもそれほど新鮮さはない。とはいえ、レクサスにとって重要なモデルだけに中身は気になる。いったいどんな走りを見せてくれるのか。


塊感と動物のような躍動感のあるデザイン

LBX Relax
 スリーサイズは、全長4190mm、全幅1825mm、全高1545mmとなる。ワイドは若干広めだが長さが短いのがわかる。まさに流行りのコンパクトSUVとして日本やヨーロッパでの需要に見合うような寸法だ。プラットフォームはGA-Bを採用。これはいわゆるTNGAのレクサス版で既存のコンパクトカー用プラットフォームを補強し、高い運動性能を実現する。TNGAはプラットフォームをつくる上での概念なので、その辺はお間違いなく。社内基準となる数値をクリアした高い剛性のプラットフォームと考えていい。


LBX Relax
 デザインは彼らの新たなフロントフェイス“ユニファイドスピンドル”が目に付く。その姿は有機的で今にも走り出しそうな印象だ。リアフェンダーの膨らみもそう。後ろ足で地を駆る動物のように見える。ボディ全体に塊感を感じるのもそんな理由だろう。


インテリアはクラスを超えた高級感がある

LBX Relax
 といった躍動的なエクステリアに対し、インテリアは「クラスを超えた高級感」を旗印につくられた。ダッシュボードやコンソールにスイッチ類は少なくシンプルにデザイン処理されているし、ダッシュやドアトリム、シートのレザーは質感にこだわった仕上がりをしている。この辺はハイエンドモデルのトレンドに通じる出来栄えだ。RXやNXといったアニキ達とはサイズこそ違え、それらに匹敵する高級感を持ち合わせている。オーダーメイドシステム“Bespoke Build”なんかを用意しているのもそう。内装色やシート素材、刺繍パターンを決めて、自分だけのオリジナルをつくれるらしい。


LBX Relax

走り出しからスムーズで心地いい

LBX Relax
 パワーソースは1.5リッター直3ガソリンエンジンをメインにしたハイブリッドとなる。駆動方式はFWDを基本形とし、E-FourのAWDも選ぶことができる。試乗車のタイヤサイズは駆動方式に関わらず前後225/55R18。メーカーは共にYOKOHAMA ADVAN V61を履いていた。

 では走りだが、最初にステアリングを握ったFWDは、走り出しからスムーズで気持ちよかった。アクセルに対する加速はこれまでより断然リニアで、気になるほど時間差はない。パワステにクセはなく、ハンドリングも軽快だ。想像通りボディ剛性は高く、一体感があるのがいい。きっとこの辺の足のセッティングは下山テストコースで鍛えたのだろう。最近乗ったレクサスの中で一番軽快な走りだ。

 乗り心地は多少細かいピッチングは発生する。とはいえ、プリウスのそれよりずっと気にならないレベル。あちらは時速50キロ前後の常用域でそれが目立ったが、LBXはその速度域をうまく消していた。今回17インチタイヤに乗っていないが、もしかしたらそちらはもっといい乗り心地なのかもしれない。


LBX Relax
 気になった部分は、エンジンスタートボタンを押してから起動までに少し時間がかかったり、バッテリーを充電するためにエンジンが1500回転まで上がると音がうるさかったりする点などがある。ファイアウォールを厚くすれば解消されるのだろうが、重量削減の面でそれは叶わなかったのかもしれない。

 おもしろいと思ったのはエンジンの起動直後にモニターに360度回る映像が映し出されること。発進前の注意喚起に役立っている。それとヘッドアップディスプレイのピクトグラムにも目が止まった。ここで情報が取れるようになると、ひと目で何の情報かがわかるアイコンは重要だ。


LBX Relax
 では次に乗ったE-FourのAWDだが、こちらもまた走り出しはよかった。アクセルの踏みしろに対するリニアなレスポンスが気持ちいい。が、個体差なのかわからないが、ステアリングは切り始めから重いのが気になった。スピード域が上がってくるとそうはなくなるが、街中では確実に重い。あえてそうしているのか不透明だが、どうなのだろう。


まとめ
 というのがLBXのファーストインプレッション。走りに関しては事前に想像していた以上によかった。FWDもE-Fourもリニアな加速と軽快なハンドリングが感じられる。あとはやはり“味”だろう。この走りにオリジナルの味付けができればレクサスのブランドバリューはまた一つ上がるような気がする。

LBXの新車情報を見る




こんな記事も読まれています

[15秒でわかる]トライアンフ『タイガー・スポーツ660』…先進機能を多数搭載
[15秒でわかる]トライアンフ『タイガー・スポーツ660』…先進機能を多数搭載
レスポンス
約260万円! スバル新型「インプレッサ」発表に反響! 新色に「爆オシャブルー」採用したスバルの人気「5ドアハッチ」どんな人が買ってるの?「最新の納期」もまとめて紹介!
約260万円! スバル新型「インプレッサ」発表に反響! 新色に「爆オシャブルー」採用したスバルの人気「5ドアハッチ」どんな人が買ってるの?「最新の納期」もまとめて紹介!
くるまのニュース
教習所での路上試験で安全運転義務違反は何点減点されるのか?
教習所での路上試験で安全運転義務違反は何点減点されるのか?
LE VOLANT CARSMEET WEB
【MotoGP】経営悪化のKTM、レッドブルによる『救済』のウワサは否定。MotoGPへの影響懸念も「全ての参戦シリーズに残る」
【MotoGP】経営悪化のKTM、レッドブルによる『救済』のウワサは否定。MotoGPへの影響懸念も「全ての参戦シリーズに残る」
motorsport.com 日本版
まだ多くの日本人が知らないEVの「走る以外」のメリット! 東京都なら実質約3万円で設置できる「VtoH」とは
まだ多くの日本人が知らないEVの「走る以外」のメリット! 東京都なら実質約3万円で設置できる「VtoH」とは
THE EV TIMES
日本導入に期待! アウディのコンパクトクロスオーバー「A3オールストリート」に本国でPHEVを追加
日本導入に期待! アウディのコンパクトクロスオーバー「A3オールストリート」に本国でPHEVを追加
Webモーターマガジン
山本舞香さんがラリージャパン2024でトークショーに出演。特注のレーシングスーツ姿を初披露
山本舞香さんがラリージャパン2024でトークショーに出演。特注のレーシングスーツ姿を初披露
AUTOSPORT web
マツダのフラッグシップといえば『センティア』があった【懐かしのカーカタログ】
マツダのフラッグシップといえば『センティア』があった【懐かしのカーカタログ】
レスポンス
ついに首都高八重洲線10年間の通行止めに! 2025年4月上旬から。KK線ともお別れ。【道路のニュース】
ついに首都高八重洲線10年間の通行止めに! 2025年4月上旬から。KK線ともお別れ。【道路のニュース】
くるくら
トヨタが「大逆転ワールドチャンピオン」に! 最後の最後でドラマがあった!? トヨタ会長「感動という共感が生まれる」 WRCで「マニュファクチャラーズ」獲得、ラリージャパンもトヨタ優勝
トヨタが「大逆転ワールドチャンピオン」に! 最後の最後でドラマがあった!? トヨタ会長「感動という共感が生まれる」 WRCで「マニュファクチャラーズ」獲得、ラリージャパンもトヨタ優勝
くるまのニュース
市川團十郎×佐藤琢磨、同い年のふたりが歌舞伎とレースに共通点見出す。白熱するトークの裏で11歳の新之助が大物ぶりを発揮!?
市川團十郎×佐藤琢磨、同い年のふたりが歌舞伎とレースに共通点見出す。白熱するトークの裏で11歳の新之助が大物ぶりを発揮!?
motorsport.com 日本版
日産が新型「車中泊ミニバン」発売! 巨大ベッド&高性能四駆を搭載した「4人乗りセレナ」がスゴい! 車高アップで走破性高めた新モデルとは?
日産が新型「車中泊ミニバン」発売! 巨大ベッド&高性能四駆を搭載した「4人乗りセレナ」がスゴい! 車高アップで走破性高めた新モデルとは?
くるまのニュース
ポルシェの超レアな限定車「911ダカール」がついに生産終了!最後の1台は斬新なカラーリングで驚愕
ポルシェの超レアな限定車「911ダカール」がついに生産終了!最後の1台は斬新なカラーリングで驚愕
VAGUE
バッグ・コンテナ・テーブルの3WAY! ロゴスの「LOGOS キャンプツールリュック(テーブル付き)」がクラファンにて先行販売を開始
バッグ・コンテナ・テーブルの3WAY! ロゴスの「LOGOS キャンプツールリュック(テーブル付き)」がクラファンにて先行販売を開始
バイクブロス
総長のビュイックで練習し、運転免許を取得!?|長山先生の「危険予知」よもやま話 第30回
総長のビュイックで練習し、運転免許を取得!?|長山先生の「危険予知」よもやま話 第30回
くるくら
コンパクトバッテリーで小型軽量化!「18V XR ブラシレス・インパクトドライバー」がデウォルトから12月上旬発売
コンパクトバッテリーで小型軽量化!「18V XR ブラシレス・インパクトドライバー」がデウォルトから12月上旬発売
バイクブロス
2024年新型イプシロン登場で高らかに復活したランチア!! 10年前は消滅の噂が絶えない大ピンチだった[復刻・2013年の話題]
2024年新型イプシロン登場で高らかに復活したランチア!! 10年前は消滅の噂が絶えない大ピンチだった[復刻・2013年の話題]
ベストカーWeb
ポルシェがサーキットで最高のパフォーマンスを発揮する、モータースポーツテクノロジー
ポルシェがサーキットで最高のパフォーマンスを発揮する、モータースポーツテクノロジー
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

12件
  • $
    想像を超えた走りとは何か?
  • fuji
    展示車みたけどクラスを超えたってレベルでは・・・
    走りは分からないけど想像超えるかな・・・
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

428.0980.0万円

中古車を検索
ヨーロッパの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

428.0980.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村