チェコブランドから最新EVが登場
チェコのスコダは10月1日、新型EV「エルロック(Elroq)」を欧州で発表した。5人乗りのコンパクトSUVで、航続距離は最長581kmとされる。
【画像】派手過ぎず、機能性を重視した内外装デザイン【スコダ・エルロックを写真で見る】 全34枚
10月18日から受注開始予定で、価格は3万3000ユーロ(約530万円)からと主要な競合車種よりも安価な設定となっている。英国を含む欧州各国で発売される予定だ。
特徴の1つとして、スコダの最新デザイン言語「モダン・ソリッド」が挙げられる。ワイド感を強調するテック・デッキ(Tech Deck)というフロントフェイスや、分割式LEDデイタイムランニングライトを装備。メインのヘッドライトは下部に配置された。
過剰な凹凸を省いたクリーンな面と傾斜したルーフラインには、エアロダイナミクスを向上させる働きもある。自動的に開閉する冷却フラップなど、一連の可動パーツと合わせ、エルロックの空気抵抗係数Cd値はわずか0.26を達成している。
プラットフォームは、スコダの親会社であるフォルクスワーゲン・グループの「MEB」(アウディQ4やフォルクスワーゲンID.3と共通)を採用した。
新型エルロックのボディサイズは、全長4488mm、全幅1884mm、全高1625mm、ホイールベース2765mm。欧州Cセグメントに相当し、スコダの現行ラインナップの中ではカロック(全長4390mm)より一回り大きい。
発売時には3種類のモデルが用意される。エントリーモデルの「エルロック50」は、容量52kWhのバッテリーと最高出力170psのリアモーターを搭載し、航続距離は最長375km(欧州WLTP)とされる。
「エルロック60」は59kWhバッテリーと最高出力204psのモーターにアップグレードされ、航続距離は400kmとなる。50と60はともに最大145kWで充電でき、10~80%の充電を25分で完了する。
最上位モデルの「エルロック85」は、77kWhのバッテリーと最高出力286psのモーターを搭載し、航続距離は最長581km。充電出力は最大175kWで、10~80%を28分で充電できる。
インテリアでは、13インチのインフォテインメント・タッチスクリーンと物理的なボタンバーが装備される。運転支援システムの設定、ドライブモードの切り替え、エアコンの温度調整などのショートカットボタンもある。
また、サステナビリティ(持続可能性)に配慮し、使用済みのペットボトルや漁網、カーペットなどをリサイクルした素材を内装に使用している。
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