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なんと20年にも及ぶ超ロングライフモデルだった! いま中古が狙い目のスズキ3代目ジムニーの魅力とは

掲載 26
なんと20年にも及ぶ超ロングライフモデルだった! いま中古が狙い目のスズキ3代目ジムニーの魅力とは

 この記事をまとめると

■3代目ジムニーの魅力を紹介

ジムニーの魅力がすべてわかる! 最新の現行モデルについても紹介

■1998年から2018年までの20年ほど販売されていた実績を持つ

■細かなマイナーチェンジを繰り返しており、10モデルに分けることができる

 いまでも根強い人気を誇る3代目ジムニーをプレイバック!

 現行ジムニーの人気が続く中、ふと思い出すのが先代となる3代目。熱狂的なジムニーファンからの人気はそれほど高くない3代目ですが、改めて振り返ると多くの魅力を備えています。

 そんな3代目ジムニーをプレイバックしていきましょう。

 3代目ジムニーとは

 1998年10月に登場した3代目ジムニー。同年10月に軽自動車新規格が発行されたこともあり、3代目は小型車登録となるジムニーワイドが先行発売されています。

 2代目から3代目にフルモデルチェンジされた際、従来型のファンやユーザーが驚いたのがそのスタイル。無骨さが特徴だったジムニーのエクステリアデザインでしたが、3代目はプレスドアの採用やフラッシュサーフェス化されたボディ、空力性能を重視したボディ側面など、洗練されすぎたことがジムニーファンにとって衝撃を与えたのです。

 この変化は手強いライバル、パジェロミニが登場したことが大きな影響を与えていますが、ボンネット一体型の縦スリットグリルなど、オフローダーぽい要素が備わっていたことで、無骨すぎて敬遠していた新規ユーザーには魅力的なモデルへ進化していました。

 3代目は歴代モデル同様デビューからさまざまな改良が加えられ、長期に渡り販売されていきます。2代目ほどの大きな変化はありませんでしたが、それでもエンジンや安全装備などに改良が加えられ、2018年まで約20年に渡り販売されました。

 デザイン

 先程、お伝えしたように2代目とは大きく異なるデザインを採用した3代目ジムニー。新時代のオフローダーとも称されたエクステリアデザインは、2代目の角張ったボディとは異なり、張りのある曲面で構成したもの。フロントグリル一体型のボンネットなどを含め、初代、先代までの無骨なフォルムから都会に似合うクロカンへと進化したのです。

 5本スリットのフロントグリルや太いBピラー、ロールバーをイメージしたサイドウインドウなど、オフローダーにふさわしいワイルドなテイストもちゃんと取り入れていました。

 とはいえ、生粋のジムニーファンにとって3代目の精悍なフォルムは、“らしくない”といまだに不人気でもあります……。

 一方、インテリアデザインはというと、こちらも乗用車テイストを重視したものへと変化しました。操作性やメーター類の視認性などが大きく向上しましたが、ぱっと見、当時のスズキ軽自動車との差が少なかったことでこちらも賛否がわかれています。

 プラットフォーム

 3代目と2代目で大きく違うのがボディ。商用貨物車として開発されてきた2代目とは違い、3代目は乗用車専用として開発され、当時、他のスズキ軽自動車と同様にTECTと呼ばれるボディを採用しました。

 TECTとは高張力鋼板を多用するとともに、さらに強い耐性を備えた超高張力鋼板をも利用した軽量衝撃吸収ボディのこと。衝突時の衝撃を吸収し、効率よく分散する骨格構造を持ち、しかも高い衝撃安全性を保ったまま軽量化を実現したのが特徴です。

 とはいえ、3代目も歴代モデル同様に悪路性能を重視したオフローダー。先代同様、3リンク式コイルリジットサスペンション、ラダーフレーム構造は踏襲しています。

 先代のモデル途中から装備された3リンク式コイルリジットサスペンションは、同軸上にあったショックアブソーバーとスプリングを別軸レイアウトに変更。路面からの衝撃をサスペンションが効率よく分散・吸収することで、オフロードはもちろん、オンロードでの快適性が向上しました。

 パワーユニット・4WDシステムなど

 デビュー時に搭載されたパワーユニットはK6A型660cc直3ターボエンジン。最高出力64馬力を発揮するこのエンジンは、オンオフ問わずに高い走行性能を誇りました。このエンジンは、2002年に行われた一部改良でインタークーラーを大型化しインテークマニホールドの設計変更したことで、低速時のトルク向上を実現しました。

 さらに、2008年には加速性能と実用性向上を果たすためシリンダーヘッドを改良。前回の改良よりさらに低回転域におけるトルクが増しています。

 トランスミッションは5速MTと4速ATが用意されました。

 4WDシステムは先代同様、パートタイム式を装備。トランスファーにはドライブアクション4×4を搭載し、レバーにより走行中に2WDと4WD切り替えが可能となっています。この操作は2004年の一部改良でレバー操作からボタン操作で行えるように変更されました。

 インテリア・装備など

 乗用性能が大きく向上した3代目のインテリアも当然、進化しています。

 インパネそのものは、先程お伝えしたようにオーソドックス、というか無個性ではありましたが、その機能性は抜群。メーター類の視認性を高めるレイアウトを採用し、オドメーターなどは液晶デジタル式となりました。

 エアコンはマニュアル式ではありましたが全車に標準装備。エアフィルターが備わっていたことでオフロードを走行するときのホコリはもちろん、花粉なども車内に入ることを防いでくれています。無個性なインパネですが、2004年の改良でインパネの形状を一新。エアコンの空調操作パネルがダイヤル式になるなど、機能性がより高められるとともに質感も向上しました。また、メーターもLED発光式へと変更しています。

 細かく分けるとなんと10モデルも存在!

 デビュー後の進化

 1998年にデビューした3代目は、デビュー1年後の1999年10型に排出ガス規制に対応する改良などを施され、早くも2型へと変更されています。その後、2000年にABSユニットを変更する一部改良を経て3型へと進化。同時に4WDではないFR駆動モデルが追加されました。

 3代目の見た目が大きく変わったのが4型となった2002年の改良。特徴だったボンネット一体型のフロントグリルが独立式へと変更。グリルも大型化されています。

 2004年には3代目初となるマイナーチェンジを実施。5型となった3代目は、先程お伝えしたようにインパネ形状が刷新され、フロントグリルも意匠チェンジ。4WDセレクターがスイッチ式となるとともに、ATレバーがゲート式へチェンジしました。

 翌年、一部装備を変更したことで6型になった3代目は、2008年にエンジンのシリンダーヘッドを改良するなどの改良により7型へと進化。2010年にはエキゾーストパイプなどが変更されたことで8型となりました。

 見た目が大きく変わったのが2012年の一部改良。歩行者保護性能を確保するため、ヘッドライト上に厚みを持たせたボンネットを採用。インパネも空調操作部をセンターコンソール下に配置するなど配置を変更しました。インテリアは、デビュー時とくらべ質感がかなり向上するなどの改良が加えられ、3代目は9型となりました。

 3代目最後の改良が行われたのは2014年。10型となった3代目はメーターやシート表皮が変更となり、快適性が向上しました。

 その後、2018年に3代目の生産が終了。4代目が登場するとともに長い歴史にピリオドが打たれました。

 3代目の中古相場

 歴代モデルの中で人気が低いといわれている3代目。とはいえ約10年に渡り販売されていたことで、執筆時に販売されていた中古車は全国で2400台と多数の車両が販売されています。

 3代目の中古相場は10~230万円。ただし、200万円を超える車両はカスタムされているため、ノーマル車であれば200万円以下で購入可能。とはいえ高年式で走行距離が短い車両は190万円くらいの価格が付けられています。

 比較的リーズナブルに購入できるといわれていた3代目も価格は高騰中。現行モデルの納期が短くならない限り、価格は高値で推移すると見られています。

 まとめ

 マニアックな人気はないとはいえ、他車にはない数多くの魅力を持っている3代目ジムニー。とくに初期モデルのボンネット一体型グリル仕様にかっこ良さを感じます。

 初代、2代目にも魅力を感じますが、オフロード性能に加え、乗用性能にとことんこだわった3代目の存在があったからこそ、高い完成度を誇る現行モデルが誕生したのは間違いありません。

 今後、人気が高くなっていきそうな3代目の購入を考えている方は、いち早く程度の良い中古車を探すべきです!

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みんなのコメント

26件
  • 腹下(フロア)・フレームの腐食を良く見ようね
  • 基本的に内装も外装もキープコンセプト。
    つまり何も変わってない。
    他のメーカーが同じ事やったら即叩かれるけどスズキならなにやっても許される感
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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