現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 250ccフルカウルのスポーツバイクでいちばん軽い! ジクサーSF250は『軽さ』と『新しい油冷エンジン』ですべてのライダーを全力でサポート!【個人的スズキ最強説/GIXXER SF250/試乗レビュー(1) 解説編】

ここから本文です

250ccフルカウルのスポーツバイクでいちばん軽い! ジクサーSF250は『軽さ』と『新しい油冷エンジン』ですべてのライダーを全力でサポート!【個人的スズキ最強説/GIXXER SF250/試乗レビュー(1) 解説編】

掲載 更新 38
250ccフルカウルのスポーツバイクでいちばん軽い! ジクサーSF250は『軽さ』と『新しい油冷エンジン』ですべてのライダーを全力でサポート!【個人的スズキ最強説/GIXXER SF250/試乗レビュー(1) 解説編】

軽量かつ理にかなったスズキ独自の冷却方式「油冷エンジン」が250ccの単気筒ロードスポーツモデルで復活。完全新設計となった新しい『油冷エンジン(SOCS)』を搭載した「ジクサーSF250」はどんなバイクなのでしょうか。

写真・文:岩瀬孝昌(編集部)

ホンダ「GB350」のインプレを公開! 新たな空冷単気筒の乗り心地とは?

250ccフルカウルスポーツで一番軽いバイクはジクサーSF250!
2019年の東京モーターショーで新型「油冷エンジン」を搭載した250ccマシンとして発表され「GSX250R」と並ぶスズキのフルカウルスポーツとして人気を二分している「ジクサーSF250」。

しかも、カウルを装備しないネイキッドスタイルの「ジクサー250」もラインアップされ、2020年に発売されました。

近年、ますます盛り上がりを見せる250スポーツクラスのラインアップを増やすため、何かの派生モデルとして少しキャラクターを変えてリリースするならまだしも、ジクサーシリーズは完全なるニューマシン。

新しい油冷エンジンはもちろん、フレームやデザインに至るまで、完全新設計のブランニューモデルなんです。

2021年モデルは新色の「マットブラックメタリックNo.2」がニューカラーとしてラインアップされました。4月20日から発売されています。

【関連記事】

しかし、なぜスズキは「GSX250R」がありながら、同カテゴリーとなる「ジクサーSF250」を登場させたのでしょうか?

ユーザーとしては、同じクラスで選択肢が増えるのはありがたい限りなのですが、それぞれに明確な違いがないとせっかくのキャラクターが埋もれてしまうかもしれません。

まずは、GSX250RとジクサーSF250を少し比較してみましょう。

【GSX250R】■エンジン形式:水冷4ストロークSOHC2バルブ2気筒 ■排気量:248cc ■ボア✖️ストローク:53.5✖️55.2mm ■最高出力:24PS/8000rpm ■最大トルク:2.2kgf-m/6500rpm ■シート高:790mm ■車両重量:181kg(ABS)■タンク容量:15L ■タイヤサイズ:110/80-17・140/60-17

【GIXXER SF250】■エンジン形式:油冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒 ■排気量:249cc ■ボア✖️ストローク:76.0✖️54.9mm ■最高出力:26PS/9000rpm ■最大トルク:2.2kgf-m/7300rpm ■シート高:800mm ■車両重量:158kg ■タンク容量:12L ■タイヤサイズ:110/70-17・150/60-17

特にスズキのレーシングカラー(トリトンブルーメタリック)を身に纏ったこの2台は、見た目も瓜二つといった印象。

しかし、スペックを見比べているだけでも、それぞれのキャラクターや方向性の違いが伝わってきます。

一番の違いはもちろんエンジン形式です。

GSX250Rは水冷2気筒エンジン、ジクサーSF250は油冷単気筒エンジンなのですが、もっと注目したいのは「最高出力」と「ボア✖️ストローク」。

GSX250Rはスクエアに近い53.5✖️55.2mmのややロングストローク設計なのに対し、ジクサーSF250は76.0✖️54.9mmのややショートストロークになっています。

【関連記事】

もちろん2気筒、単気筒の違いでボア✖️ストローク比も異なってきますが、馬力も単気筒エンジンでありながら、ジクサーSF250の方が2馬力ほど上回っているんです。

そして、何と言っても車両重量が181kgのGSX250Rに対し、158kgと23kgも軽い!

スポーツ性だけで話をするなら、軽さっていうのは性能に大きな影響を与えます。GSX250Rっていうバイクはスポーツ性にこだわらない独自路線のバイクなので単純な比較はNGですが、それでもジクサーSF250のこの軽さはスゴいとしか言いようがありません。

ジクサーSF250はフルカウルを装着しつつも「クラス最軽量」という性能を持ったバイクなのです。

スズキ独自の冷却システム「油冷エンジン」の復活
ジクサーSF250が国産現行車のフルカウル250スポーツモデルで最も軽い理由は、やはりエンジンが「油冷・単気筒」であることでしょう。

真夏に水道の蛇口から流れる水を両手に浴びて冷たかったのをヒントに開発されたとも言われている、スズキ独自の冷却システムが「油冷エンジン」です。

新しい油冷エンジンの仕組みをざっくり説明すると、空冷エンジンのエンジンオイル量を増やし、オイルクーラーで冷したエンジンオイルをシリンダーの周りに循環させている冷却方式。

空冷エンジンのメリットである軽さと水冷エンジンに肉薄する冷却力がある、イイとこ取りなシステムなんです。

そんなスズキの油冷エンジンの歴史は1985年に発売された「GSX-R750」にまで遡ります。

かつてのスズキ油冷エンジンは、いわゆる「空冷フィン」も備わっていて、オイルの量を増やしつつ流速を高め、潤滑油をエンジン内で噴射させることで冷却していました。

しかし、ジクサ250シリーズに搭載された新設計油冷エンジンには空冷フィンはなく、見た目こそ水冷エンジンのようですが、仕組みはかつての油冷エンジンと結構異なります。

水冷エンジンのラジエーターの代わりにエンジンオイルを廻らせるオイルクーラーを設け、潤滑と冷却を別回路に改良。

燃焼室の周辺にオイルジャケットと呼ばれる、冷却用オイル経路を張り巡らせることで、熱伝達面積を拡大させています。

これにより、空冷エンジンでの冷却力不足を解消させつつ、軽量化とコンパクトさを実現。

さらにはラジエーター水の不要や、ウォータージェットも必要ないので、メンテナンス性にも優れているんです。

スズキ油冷ファンにとっても、まさに待望の復活と言えるでしょう。

(下に続きます)

【こちらも人気】

スズキの「新しい油冷エンジン」の歴史が始まった
油冷ファイナルエディションと呼ばれた「バンディット1200/S」や「GSX1400」で、途絶えてしまったかのように思われた「スズキの油冷エンジン」。

しかし、ジクサー250シリーズの登場で「スズキの新しい油冷エンジン」の歴史が始まりました。

250ccクラスでは高回転・高出力の“パワー的”な絶対性能を追求するバイクが多い中、ジクサーSF250は『軽さ』を武器にする「進化系油冷エンジン」のバイクとして登場したのです。

次回は油冷エンジンならではの軽さを誇る、ジクサーSF250の走行性能について掘り下げます。

NEXT▶▶▶ジクサーSF250ならコーナリングを今よりレベルアップできる!?
続きはこちら!

【2021モデルの情報はこちら】

スズキファンのためのWEBサイト!

文:webオートバイ 岩瀬孝昌@スズキのバイク!
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

ダイハツ販売会社で導入率50%突破、シンカの「カイクラ」…AI機能で顧客対応を効率化
ダイハツ販売会社で導入率50%突破、シンカの「カイクラ」…AI機能で顧客対応を効率化
レスポンス
「ツイーター」だけを追加 or 交換するのもアリ! さらには…?[お金をかけずにサウンドアップ]
「ツイーター」だけを追加 or 交換するのもアリ! さらには…?[お金をかけずにサウンドアップ]
レスポンス
まさかの「トヨタ再登板」自工会が次期体制を発表 トヨタ佐藤社長が会長へ…新7つの重点課題とは
まさかの「トヨタ再登板」自工会が次期体制を発表 トヨタ佐藤社長が会長へ…新7つの重点課題とは
ベストカーWeb
建築家・田根剛が語るハンス・ウェグナーの美学──「織田コレクション ハンス・ウェグナー展」
建築家・田根剛が語るハンス・ウェグナーの美学──「織田コレクション ハンス・ウェグナー展」
GQ JAPAN
F1タイトル5連覇を逃したフェルスタッペン、2026年のパーソナルナンバーを決定。以前の『33』には戻さず……『69』の使用は断念したみたい
F1タイトル5連覇を逃したフェルスタッペン、2026年のパーソナルナンバーを決定。以前の『33』には戻さず……『69』の使用は断念したみたい
motorsport.com 日本版
価格85万円! トライアンフ「“新”カフェレーサー」予約開始! レトロな丸目ヘッドライト&スポーティな低いハンドルを採用 「スラクストン400」登場
価格85万円! トライアンフ「“新”カフェレーサー」予約開始! レトロな丸目ヘッドライト&スポーティな低いハンドルを採用 「スラクストン400」登場
くるまのニュース
ジョルダン、デジタル庁の認証アプリ活用…住民・観光客の属性確認が可能なモバイルチケット開発
ジョルダン、デジタル庁の認証アプリ活用…住民・観光客の属性確認が可能なモバイルチケット開発
レスポンス
マンガ大好き! マーベル・コミックを愛するオコン、年内にも新しいプロジェクトを発表すると示唆「忘れずにチェックしておいて」
マンガ大好き! マーベル・コミックを愛するオコン、年内にも新しいプロジェクトを発表すると示唆「忘れずにチェックしておいて」
motorsport.com 日本版
「ブルーインパルス」のルーツはライト兄弟が作った!?「歴史上の偉人」が生んだ知られざる「初めて」(後編)
「ブルーインパルス」のルーツはライト兄弟が作った!?「歴史上の偉人」が生んだ知られざる「初めて」(後編)
乗りものニュース
トヨタ「8人乗りSUV」に注目! カクカクデザインדラダーフレーム”採用! 430馬力超えの高性能マシン! 上質インテリアがめちゃ快適な「最新セコイア」米国仕様がスゴい!
トヨタ「8人乗りSUV」に注目! カクカクデザインדラダーフレーム”採用! 430馬力超えの高性能マシン! 上質インテリアがめちゃ快適な「最新セコイア」米国仕様がスゴい!
くるまのニュース
トヨタ輸送、「カオナビ」のタレントマネジメントシステム導入…人材情報の一元管理を実現
トヨタ輸送、「カオナビ」のタレントマネジメントシステム導入…人材情報の一元管理を実現
レスポンス
キアの新世代商用EV『PV5カーゴ』、フル積載で航続693.38km達成…ギネス新記録
キアの新世代商用EV『PV5カーゴ』、フル積載で航続693.38km達成…ギネス新記録
レスポンス
JR東日本、新幹線予約とタクシー配車を連携…高崎駅で全国初の実証実験へ
JR東日本、新幹線予約とタクシー配車を連携…高崎駅で全国初の実証実験へ
レスポンス
ビームスから野村訓市氏を擁するトリップスターによる新作“紳士服のディッキーズ”が登場!
ビームスから野村訓市氏を擁するトリップスターによる新作“紳士服のディッキーズ”が登場!
GQ JAPAN
軽EVの本命対決!! 新登場のホンダ N-ONE e:は 元祖軽EVの日産 サクラに勝てる?
軽EVの本命対決!! 新登場のホンダ N-ONE e:は 元祖軽EVの日産 サクラに勝てる?
ベストカーWeb
大幅改良された三菱 デリカD:5を2026年1月に発売開始
大幅改良された三菱 デリカD:5を2026年1月に発売開始
Webモーターマガジン
2025年がもっとも輝いた夜──「GQ MEN OF THE YEAR 2025」授賞式&パーティをレポート
2025年がもっとも輝いた夜──「GQ MEN OF THE YEAR 2025」授賞式&パーティをレポート
GQ JAPAN
【限定】ホンダ新型「スーパーカブ110」登場! コンビブレーキと新色採用、さらに特別装備の「富士山エディション」も!【海外】
【限定】ホンダ新型「スーパーカブ110」登場! コンビブレーキと新色採用、さらに特別装備の「富士山エディション」も!【海外】
WEBヤングマシン

みんなのコメント

38件
  • このジクサーより軽くて馬力のあるKTMに乗ってます。
    軽さは色々いい面もありますが、横風に過敏に反応したり
    全てがいいわけではないです。ある程度の重さが乗る人によっては
    安心につながります。乗る方のバイクのあり方も十分検討して欲しいです。
    ま、結局自分がかっこいいと思う事が全てだと思いますが。
  • ジクサー250 150 その下と燃費を含めて評判いいね。全メーカー横並び250パラツインは悲しさしか感じない。単気筒エンジン、軽量性、スポーツ性、燃費、低排気量はベストチョイスは想像してもわかるほど。このクラスのスズキ強さは他社が泣くかもね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村